優しい死神の飼い方/知念実希人 あらすじ 感想

涙もろくなって困ってます。我ながらわかりやすい歳のとり方をしたな。

オリンピックで選手がメダル獲得、その時に家族が映るともうダメです。

簡単にグッときちゃいます。グッと堪えますけどね、とりあえず。

どうやら選手本人よりその家族の涙や歓喜に弱いです。4年前は大丈夫だったのにな。





知念実希人「優しい死神の飼い方」 あらすじ・感想

優しい死神の飼い方 [ 知念実希人 ]

「仮面病棟」で初めて読んだ作家さん・知念実希人さん。

他の作品も読んでみたいなと思っていたところ、本屋さんで見つけて購入。

途中で引越しをしたり気になる本が次々に出てきたりして、半年ほど積読本になっていたのですがようやく読了。



ではまずあらすじから。ネタバレなしです。

犬の姿を借り、地上のホスピスに左遷…もとい派遣された死神のレオ。
戦時中の悲恋。洋館で起きた殺人事件。色彩を失った画家。
死に直面する人間を未練から救うため、患者たちの過去の謎を解き明かしていくレオ。
しかし、彼の行動は、現在のホスピスに思わぬ危機を引き起こしていたー。
天然キャラの死神の奮闘と人間との交流に、心温まるハートフルミステリー。

「BOOK」データベースより



積読にしている間に、伊坂先生の死神のお話(言い方)を読んだりして、そろそろこっちの死神の物語も読もうかな~なんて気持ちで読み始めました。





早速。ここから感想を。ネタバレなしです。

死後の魂を案内する霊的な存在(死神)である「レオ」が、死期の近い人間に近づき未練を解放し、自縛霊化を防ぐというお話。

あらすじを読んだときは、「仮面病棟」の作風というか世界観とのあまりの違いにちょっと戸惑いました。

死神て。犬て。みたいな。←

あんまりそういう設定は好きじゃないんです。死神の千葉さん大好きなくせに。

「仮面病棟」のミステリーとしてのエンタメ感が大好きだったので、こういうファンタジックなのはどうかなぁと思ったり。

じゃあ買うなって話ですけど、本屋さんがすっごいプッシュしてたから。本屋さんのせい。

しかししかし。読んでみるとただの感動ストーリーではありませんでした。

ひとつひとつのエピソードがしっかり描かれているうえに、登場人物の心理描写も丁寧なので読み応えあり。

そして全部のストーリーにちらほら出てくる共通の単語と一組の親子。

気付けば物語全体を通して浮かび上がる過去の事件。

章ごとに問題解決をしていくのかなぁなんて思ってたんですが、どうやら根っこはひとつに繋がっていたらしい。

あ、これネタバレじゃないですからね。問題ないと思います。思うだけ。←

想像していたよりもしっかりミステリーでした。こういうの好き。

と言っても、謎解きに重きをおいてる本格ミステリーではないので、あっと驚くような展開やすごいトリックがあるわけではないです。

肝心の“クリスマスプレゼント”の在り処もすぐに予想がついちゃったり。

小さい不満はいくらかあるけど、でもそんなこと帳消しになるくらいの読後感。

最後の最後、霊的な存在(死神)の解釈が別のものになると、物語の色がさらに鮮やかになって。ほんとハートフルですよ。

表紙のかわいい絵と、ラストにあるクライマックスのシーンが重なって切なかったな。

ただ奇跡に頼るのではなく、現実を受け入れながらも幸せをしっかり感じられるラストでした。

あとね、犬の描写がかわいくて。中身おっさんなんだけどさ。

言葉とは裏腹な仕草が最高だよ。これからワンちゃんを見たら思い出しそう。

でもやっぱり“死神”としてのキャラは千葉さんに軍配。(どんだけ好きなんだ)

比べるのもおかしいけど、あまりに読んだタイミングがあれだったから。タイミングのせい。

この作品も続編とか出そうな終わりかたでした。というか出て欲しい。

そして、やっぱりこの作者さんの他の作品もまた読んでみたいなと思う。お気に入りが増えて嬉しい

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