逃走/薬丸岳 あらすじ 感想

「セロリ買おうかな」は立派な脅し文句です。我が家限定だけど。

食材とか全く気にせず出されたものは食べる旦那なんですけど、サラダにセロリが入っているときだけは素早く反応し、「やりやがったな」と言わんばかりに指摘してきます。

すると子どもたち、セロリ=マズイものという意識ができあがり、兄弟でセロリを嫌がるようになりました。

で、近頃はスーパーで買い物中に「セロリ買おうかなぁ」と言うと、3人もろともひれ伏すように「やめて~」と懇願してくるので、愉快すぎて仕方ありません。(サイテー以外の何者でもない)

ポイントは、「○○しないとセロリ買うぞ」という正統派な(何それ)脅し方ではなく、できるだけ理不尽に唐突に「セロリ買おうかな」を発することです。

セロリ嫌いなご家族がいらっしゃる方はぜひ、お試しください。(絶対だめなやつ)





薬丸岳「逃走」 感想・あらすじ

逃走 (講談社文庫)

薬丸さんの作品でいっぱい読みたいものがあるんだけど、ほとんどハードカバーという壁。

文庫になっているものはほとんど読んじゃったからな。

ではではまずあらすじから。ネタバレなしです。

死んだはずのあの男がいた。
小さかった妹とふたりで懸命に生きてきた21年間はなんだったんだ?
傷害致死で指名手配されたのは妹思いで正義感が強い青年。
だが罪が重くなるとわかっていても彼は逃げ続ける。
なんのために?誰のために?
渾身の全面大改稿、ほぼ書下ろしの秀逸ノンストップ・エンタメ!

「BOOK」データベースより

「Aではない君と」が一番気になっている。読みたい。(まだハードカバーの話)

文庫化、もっと早くならないかな。単行本を集めだすのも時間の問題な気がして危険です。



ここから感想を。ネタバレなしです。

薬丸作品はどれも一気読みです。

もちろんこれも一気読み。決して薄い本じゃありません。

文庫化にあたって大幅に改稿されたらしく、単行本版とは全く別物のようになっているみたいです。

読んでないので元はどうだったかわからないけど、ちょっと他の薬丸作品に比べると物足りない気がしました。(当社比)

事件全貌のからくりがすこーしややこしい。

整理して考えると単純なのに、なんかややこしく書いてある。ミステリってそんなものなんだろうけど。

謎や疑問を読者に持たすための描写がそうさせてるんだと思うけど、まぁあらすじと冒頭部分の描写などで謎自体はバレバレなわけです。

それを隠そう、種明かしのタイミングをずらそうとしているような書き方なので、かえってややこしくて、ちょっとくどく感じちゃった。

もしかしたらわざとかもしれないけど、そこ読み取れてなかったらすみません。

そしてやっぱり事件の骨組みは見た目より単純だから、読み終わった後に来るものがあんまりなくて、「天使のナイフ」「悪党」みたいな重厚感を感じることができなくて残念だった。

エンタメ小説として楽しむには十分で、しかも一気読みさせてくれる。

それで満足しろと自分でも思うんですけど、この作品より先に上記の薬丸作品を読んじゃったものだから。

ハードルもあがってるし、落差(失礼)にも戸惑った。でも好きだけど。薬丸作品。

罪を犯したお兄ちゃんもだけど、妹の境遇・心境、それから兄を思う気持ちを思うと不憫でしかたなかったな。

どうかあのエンディングの続きに、ささやかながら幸せが訪れてほしいと願いました。

わたしも人の親だからな。こんなでも。セロリを脅し道具にしてるくせに。





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