少女には向かない職業/桜庭一樹 あらすじ 感想

まだまだ就活中です。更新は滞りがちですけども。

日中は子供たちがいないので、その時間帯だけでもちょっと働ければなぁと思い探し始めたんですけどねー。
長期休暇問題にぶちあたってます。夏休みとか、冬休みとか、春休みとか。
子供たちを預けるところがないので、必然的に私も長期休暇をいただくことになるんで。

うーん難しい。





桜庭一樹「少女には向かない職業」 あらすじ・感想

少女には向かない職業 [ 桜庭一樹 ]


大好きな桜庭一樹さんの作品から。

無性に桜庭さんの本を読みたくなるときが結構な頻度である。
逃避行にうってつけなんですよね。

今は別作家さんの本を読んでるので、ちょっとでも世界観に浸るために桜庭作品の感想記事を書こうかなと。
不純な動機ですみません。でもまぁだいたいこんな感じのブログです。

ここからあらすじを。ネタバレなしです。

あたし、大西葵13歳は、人をふたり殺した…あたしはもうだめ。ぜんぜんだめ。
少女の魂は殺人に向かない。誰か最初にそう教えてくれたらよかったのに。
だけどあの夏はたまたま、あたしの近くにいたのは、あいつだけだったからー。
これは、ふたりの少女の凄絶な“闘い”の記録。
『赤朽葉家の伝説』の俊英が、過酷な運命に翻弄される少女の姿を鮮烈に描いて話題を呼んだ傑作。

「BOOK」データベースより

桜庭さんが描く“少女”にハズレ(言い方)なし。違和感なく“少女”の世界に連れて行ってくれます。



ではここから感想を。ネタバレなしです。

桜庭さんの作品は自分の身近な人にはおすすめしにくいんですよねー。

あの独特の雰囲気を好むか好まないかは身近な存在であればあるほど想像できるし、その結果薦めないほうがいいなっていう結論になっちゃって。

ブログなんかは不特定多数の方に向けて発信してるので、こういう世界観が好きな人もきっとたくさんいるだろうから、全力でおすすめできるんですけどね。

でもこの作品は大丈夫。(何が)

桜庭作品の中でも比較的大衆受けしやすそうというか、結構おとなしいほうの作品なので、自分にとっての初・桜庭作品にはぴったりじゃないかなぁと思います。

あとね、これはもちろん個人的な考えなんですけど、主人公と同じ中高生にこそおすすめするべき作品かもしれないけれど、まさにその年頃の多感な時期にいる子達には私はおすすめしません。(ややこしいな)

作品に出てくる彼女達と境遇が似ている子ほど、なおさらおすすめしません。

“少女”であるがゆえの悩みや弱さ、その反面にある“バトルモード”は、多分だいたいの“少女”や“少女だった人”は共感できると思う。

でもこの共感は、同じ立ち位置からじゃなくて何歩も前から振り返り眺めるくらいがちょうどいいんじゃないかなぁと思うんです。

同じ年頃の子達が主人公に触発されたり、なんてことを心配しているわけではないんだけど。

でも確実に感情は引っ張られそうだし(桜庭さんの筆力がそうさせるんで)、なんかたまらない気持ちになっちゃう気がする。未来をあきらめてしまうような。大人を心底嫌いになるような。言いすぎかな?

気持ちには寄り添えるかもしれないけど、そこにある答えには救いや打開策が明確に用意されているわけじゃないから。

“少女”の非力さに打ちのめされるかもしれないなぁと、いらぬ心配をしているおばさんは私です。←

私もこれを思春期の頃に読んでいたらと思うと、やっぱり危うさしか想像できなくてちょっと怖い。

またまた個人的な意見を言わせてもらうと、中高生の皆さんには明日への活力になるような作品に触れてほしいもんね。
この本に「活力」は用意されてないからね。

※一見作品を貶しているようにみえるかもしれないけど全力で褒めてます。桜庭ファンです本当です。

“少女”たちが立ち向かうのは到底敵いっこない悪い大人たちで、それを打破する方法が、今の彼女達には1つしかなくて。

それしか選択肢がなかった、というのがもう。苦しい。厳しい。

桜庭さんの描く世界はどこかゲームっぽくてファンタジーっぽくて、決してリアリティ溢れる世界じゃないんだけど(褒めてしかいません)、感情の溢れ方や描き方でうまくバランスが保たれていて、完全に別世界にいるのにそこ(感情)だけはやたらとリアルなんです。

だからこそ、この本はちょっと大人の人にこそ読んでほしいなと思う。

大人の読み物として薦めるにはライトノベル色が少し強めであれなんですけど、設定・構成やセリフよりも、狭い社会でもがく“少女”たちのリアルな感情と闘いに目を向けて、紛れもなく現実世界にもいる“少女”たちを救ってあげてほしいなと。(あれ、自分の立ち位置がよくわからないぞ)

邪悪な大人たちを憎み恨み否定し拒絶しながら、それでも助けを求められる相手は大人しかいないんだと思うから。

この物語の唯一の救いはラストシーン。

どうか寛大な心で正しいほうへ導いてあげてほしいなと思うと、やっぱり胸が痛かった。

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