今はもうない/森博嗣 あらすじ 感想

夜な夜な大富豪をしています。トランプゲームです。

子供たち、トランプが好きでよく誘ってきます。

最初はババ抜きとかしてたんだけど、いかんせんつまらない。わたし大人だもの。

旦那が子供たちに大富豪のルールを教え、グダグダになるのを覚悟でやりはじめたら見事にハマッてしまいました。

2年生と年長児、意外と飲み込みが早い。ルールをマスターしてきた模様。

頭を使うので大人も必死になってしまい。一家で夜更かしがとまらない。





森博嗣「今はもうない」 あらすじ・感想

今はもうない (講談社文庫)

久しぶりにS&Mシリーズを。そろそろ終盤ですね。寂しい。

いつもの英題、今作は「SWITCHBACK」。なんか響きがかっこいい。

まずあらすじから。ネタバレなしです。

避暑地にある別荘で、美人姉妹が隣り合わせた部屋で一人ずつ死体となって発見された。
二つの部屋は、映写室と鑑賞室で、いずれも密室状態。
遺体が発見されたときスクリーンには、まだ映画が…。
おりしも嵐が襲い、電話さえ通じなくなる。
S&Mシリーズナンバーワンに挙げる声も多い清冽な森ミステリィ。

「BOOK」データベースより

S&Mシリーズナンバーワン。わかります。

読後の爽快感といったらもう、間違いなくシリーズナンバーワンですね。



ではここから感想を。ネタバレなしです。

ちょっと最近、辛口で偉そうな感想記事ばっかりアップしてたんで、ここらで取り戻そうと(←何をだ)、森作品を選んでみました。

まず、英題になっている“SWITCHBACK”

読む前に意味が気になって調べたんだけど、ちゃんと作中で出てきたのであえてここには書きません。

作中で読むほうが作者さんの言葉のイメージを直に捉えられると思います。

と、なんか意味ありげに書いたけど、言葉自体は専門用語?業界用語?といいますか、そっち系に詳しい方や博識な方、はたまたわたしが知らなかっただけで、もしかしたらほとんどの方はご存知なのかもしれません。

でもこの言葉の使い方、タイトルのつけ方がとっても素敵でおしゃれで、物語の内容にピッタリだなぁと感動しました。

この作品では主な視点が萌絵でも犀川先生でもなく、いきなり登場の中年男性・笹木なんですけど、この彼の語り口がわたしにはとってもツボ。

ちょっとね、笹木さんは突然に箍が外れたような行動をしばしばとるんで、「気持ち悪っ」って感じる方もいらっしゃるかもしれませんが。
わたしは好きです。見てる分には、って付け足しときますが。

萌絵や犀川先生のような、理系の思考を持たない彼の書く“物語”は、このシリーズの中ではすごく新鮮でした。

理系の森博嗣先生が描く文系の物語。読んでいてすごく楽しかった。

いつもとは違うおしゃれさ、スマートさが見え隠れしていました。

で、ファンの多くがこの作品をシリーズナンバーワンに挙げる所以は、きっとあのトリックが原因かと思われますが、わたしも最大に楽しませてもらいました。

森先生の何がすごいって、この作品をシリーズの8番目に持ってきたところですよ。

ここまで7作、萌絵と犀川先生が繰り広げるおしゃれでロマンチックでかっこつけまくりの(褒めてます)会話を楽しみながら、微笑ましく二人を見守ってきたわたし(読者)に対して、あのトリックは絶大な効果を発揮しました

森先生があんなトリックを使うなんて、少しも思っていなかったから。

これはシリーズの前半に持ってきては面白さが半減。

だからといって最後にこれを読まされたら膝から崩れ落ちちゃうだろうし、いや面白かったけど……みたいに評価にケチがつく

すべて森先生の計算なんだろうなと思うと心の底から拍手を送りたくなりました

なので、S&Mシリーズに興味があって、でも読んだことはなくて、シリーズナンバーワンだというこの作品から読んでみようかなぁなんて思っている方がいらっしゃいましたら、全力で止めたいと思います。

せめて、せめて3、4作はシリーズの他の作品を読んでからにしてほしい

そしたらですね、終盤近くで明かされるとっておきの“真実”に心から唸ること間違いなしです。

ちょっと大げさかな?褒めすぎ?と思ったけど、面白くて上手いんだから仕方ないです。

わたしが言いすぎじゃないってことをぜひ読んで確かめてください。(どんな薦めかた)

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