下町ロケット/池井戸潤 あらすじ 感想

お鍋の季節がやってきましたね。もう、すぐそこまで。
お鍋大好き。何がって、準備が楽チンってだけで正義かと思います。
野菜をザクザクッと切ってその他諸々の材料とともに投入するだけですからね。
あとはコンロさんのお仕事です。わたしは見守るのみ。手抜き料理お鍋バンザイ。




池井戸潤「下町ロケット」 あらすじ・感想

下町ロケット (小学館文庫)


第145回直木賞受賞作品。

池井戸潤さんは、高視聴率を記録したTBS系列のドラマ「半沢直樹」の原作者です。
この「下町ロケット」も今クールTBS系列で、日曜21時からドラマ化されています。
第1話を見ましたので、そっちの感想も併せて書いていきます。
ちなみにwowowさんでもドラマ化されたようですが、残念ながら見れていません。

まずあらすじから。ネタバレなしです。

研究者の道をあきらめ、家業の町工場・佃製作所を継いだ佃航平は、製品開発で業績を伸ばしていた。
そんなある日、商売敵の大手メーカーから理不尽な特許侵害で訴えられる。
圧倒的な形勢不利の中で取引先を失い、資金繰りに窮する佃製作所。
創業以来のピンチに、国産ロケットを開発する巨大企業・帝国重工が、
佃製作所が有するある部品の特許技術に食指を伸ばしてきた。
特許を売れば窮地を脱することができる。
だが、その技術には、佃の夢が詰まっていた――。
男たちの矜恃が激突する感動のエンターテインメント長編!第145回直木賞受賞作。

文庫本裏表紙より。

実は池井戸作品は読んだことありませんでした。
もちろんたくさんドラマ化されているし名前は知っていましたが、
いわゆる”読まず嫌い”状態を貫いていました。ただのあまのじゃくですけど。

で、今回のドラマをどうせ見るなら(ええ、半沢も花咲さんも観てましたよ)一度読んでみようじゃないか池井戸作品。
というわけで、初・池井戸作品。ファンの方、失礼を深くお詫びします。

どうせならドラマが始まる前に読んでしまおうと、いっき読みしました。

ここから感想を。ネタバレなしです。

ザ・エンタメ作品ですね。映像化、ドラマ化にぴったりだと思います。

登場人物の心理的な動きとかよりも、町工場VS銀行、ライバル社、大企業との応酬とか、
夢かビジネス(お金)どちらを選ぶのかとか、
そういう闘いの過程や信念の行き着く先を楽しむ作品でした。(個人的な意見です)。

なので、これは絶対小説で楽しむべき!みたいな、小説ならではの作品、というよりはやっぱり映像向き。
物語中、腹立たしい人物が出てくるたびにドラマ「半沢直樹」の仕返しを思い出しながら、
きっと反撃してくれる、ぜったいスッキリする展開になるはずだと自分に言い聞かせ、
イライラなんて言葉では足りないくらいの胸くその悪さ(すみません)を我慢しながら読みました。

キーパーソンはいつもトノだったように思います。あの人、好き(知らん)。

主人公だけがヒーローなのではなく、どの登場人物もそれぞれの”正義””プライド”を信じ貫き、
時には人間らしく悩んだり迷ったりしながら”敵”と”自分自身”と立ち向かう。

どのキャラもすっごくたっていて、動いている登場人物たちを見てみたいなぁと思わせられます。

ネタバレにならないようあんまり内容に触れないようにしますが、
立ち向かわなければならない問題がひとつだけではなく、ストーリー展開も飽きさせません。

専門的な話も小難しくなく、説明的になったりもせず、わかりやすく描写されているし、文章に癖がない。
だからといって淡白だったり無個性なわけでもなくて、読みやすいのに読み応えもある文章。
好みかっていわれるとそうでもないけど(おい)、文を書くのが上手な作家さんだなぁと思いました。

いや、”上手”って表現が当たり前すぎて何言ってんのって感じになるとは思うんですけどね、すみません。
いっき読みも全く苦にならずどんどん読み進められました。
そら直木賞受賞しますよね、読まず嫌いとか最低ですよほんと。

最後になりましたがドラマの感想を。第1話のみです。
初回2時間ということで、中だるみしないかなぁなんて思っていましたがそれも謝ります。

原作に比べると、やっぱり全体的な人の(気持ちの)動きがわかり易く詳しく描かれていたと思いました。

例えば訴えられてからの佃製作所の動揺とか、帝国重工の実験成功の場面、開発の工場内の様子。
原作だとほとんど主要人物たちのことしか描かれていませんが、映像で見るとその場の空気が一瞬で伝わる。
社員たちの数だけ表情が見て取れるし、そうすることによって視聴者はその”会社”に感情移入しやすくなり、、
これから始まる会社同士の命運をわける闘いや駆け引きもさらに熱を持って観ることができると思います。

実験のシーンはとっても迫力があり、これぞ映像化の醍醐味だなと。

話の流れはだいたい原作通り。まぁドラマのほうが”悪”が多かった気がします。
その分、きっととっておきのスッキリシーンを見せてくれると期待したいです。

こんな感じで原作との違いも楽しみながら、次回からも観たいと思います。

そしてそして。なんと来月、続編が発売されるようです。
下町ロケット2 ガウディ計画

下町ロケット2 ガウディ計画


これはまさに”続編”ですね。「下町ロケット」の最終章の最後に出てきた”医療機器”の話のようです。
文庫派なので、このタイミングで読むかはわかりませんが、
読みましたらもちろん感想を書きたいと思います。

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