死命/薬丸岳 あらすじ 感想

新居が寒くて困ってます。もう5月だぞ。
朝方すっごく冷えて、昼頃に少しだけ暖かくなり、夜になるとまた冷え込む。
夏はさぞ過ごしやすいでしょうけどね。冬がこわい。極寒の予感がする。





薬丸岳「死命」 あらすじ・感想

死命 [ 薬丸岳 ]


久しぶりに薬丸作品の感想を。
薬丸さんの作品は基本的に一気読み本です。自分の中で。
この本も短くはありませんがすぐに物語の世界へ入り込み、あっという間に読めます。

ではまずあらすじから。ネタバレなしです。

若くしてデイトレードで成功しながら、自身に秘められた女性への殺人衝動に悩む榊信一。
ある日、余命僅かと宣告され、欲望に忠実に生きることを決意する。
それは連続殺人の始まりだった。元恋人の澄乃との皮肉な再会。
犯人逮捕に執念を燃やす刑事・蒼井にも同じ病が襲いかかり、事件の展開は衝撃の結末を―。

「BOOK」データベースより

なかなか現実離れした設定で。追う側と追われる側、それぞれ同じ病に侵され余命僅か。
2人の“残された時間・命”の使い方に注目しながら読みました。

ここから感想を。ネタバレなしです。

あんまりミステリー要素はないかも。でも、薬丸さんらしい作品だったなとも思う。
読み手側にテーマをわかりやすく提示していて、その答えの両極端にいる登場人物たち。
両極端すぎてどっちの主人公にも共感や感情移入はできなかったけども

まぁね、普段からミステリー作品に“感情移入”とか“共感”とか求めてないから、
その点に関しては全く物足りないとかはないんだけど、
この作品は事件とかトリックを楽しむような物語じゃなくタイトル通り“死命”のお話なので、
せっかくならもっと深いところを読みたかったなぁと思いました。

だってそこで主人公の気持ちに寄り添ったり、気持ちはわかるけどそうじゃないだろ!って正したくなったり、
せめてそのくらいの距離に読み手が行けないとページ数は十分あるのに、読み応えがあんまりないっていう読後感を味わうことになる。いや味わったんですけどね。

一気読みしてしまうくらいのエンタメ性はあったけど、薬丸さんの他の作品に比べて“訴えてくるもの”が少なかったかなぁ。

ただ、最後の最後で刑事が犯人につきつけた“罰”はお見事というか。
あんまり書いちゃうとネタバレになっちゃうんで、このラストは読んで確かめてください。

薬丸作品って、問題提起作品が多いからそこを期待して読んじゃったのが物足りなさの原因かな。
辛口になっちゃったけど、エンタメサスペンスとしては十分おもしろい作品でした。

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