世界から猫が消えたなら/川村元気 あらすじ 感想

びっっくりするくらいに吹雪いていました。2016年、冬。
朝、起きてすぐに窓やカーテンを開ける習慣がないので、
家の中にいるときは基本的に外の様子を知りません。
長男の見送りをするために玄関をあけて絶句。ふ、吹雪いている!!
次男を幼稚園に送る頃にはやんでいた雪、お迎えの頃に再び吹雪きだした。
おもむろに大きく口を開けて走り出す次男。雪を食べるという夢が叶ったらしい。よかったね。





川村元気「世界から猫が消えたなら」 あらすじ・感想

世界から猫が消えたなら [ 川村元気 ]




これは珍しく、人からお借りして読んだ作品です。

前にランキングでよく見かけて気になってはいたけれど、
安直な人間なんで、タイトルから猫の話だと思っていて
どうやら違うと教えてもらい、よければ貸すよと言ってくださったので、
自分のオススメ本とトレードすることになり、無事に(?)読むことができました。

まずあらすじから。ネタバレなしです。

郵便配達員として働く三十歳の僕。ちょっと映画オタク。猫とふたり暮らし。
そんな僕がある日突然、脳腫瘍で余命わずかであることを宣告される。
絶望的な気分で家に帰ってくると、自分とまったく同じ姿をした男が待っていた。
その男は自分が悪魔だと言い、
「この世界から何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得る」という奇妙な取引を持ちかけてきた。
僕は生きるために、消すことを決めた。
電話、映画、時計…僕の命と引き換えに、世界からモノが消えていく。
僕と猫と陽気な悪魔の七日間が始まった。
二〇一三年本屋大賞ノミネートの感動作が、待望の文庫化!

文庫本裏より。

もったいないことしていたなぁと思いました。
本屋さんで手にとってこのあらすじを読んでいたら、絶対買っただろうに。
”何かを消す代わりに一日の命がもらえる”。おもしろい設定だと思った。

しかも本屋大賞ノミネート作。肩書きに弱いので。

ここから感想を。ネタバレなしです。

お借りしたものだったので、本がもう手元になくて。細部を確認しながら書けないので、
もしかしたら間違ったことを書くかもしれません(絶対ダメだろ)がなんかすみません。
なのであんまり細かいところは書かないようにしますね。つまりいつも通りですけど。

作者の川村元気さん、存じ上げなかったので調べてみると、映画プロデューサーさんでした。
「電車男」「告白」「悪人」「モテキ」などを企画・プロデュースされた方だそうで。
見事に名作・ヒット作ばかり。しかも全部観ましたよわたし。
同じ人が携わってらしたんですね。その辺疎くて、すみません。とにかくすごい人ということはわかりました。

内容はあらすじにある通り。
タッチは軽めで改行も多く、読みやすい。けれど何日もかけて読んだ気がします。

若い世代の人向け、さらに映像向きの作品だと感じました。

主人公が30歳設定で、ちょうど自分と同世代だからか余計に気になったんですが、
30歳ってこんな幼いかなぁと、主人公の言動にすごく違和感があって。
せめて25,6歳。微妙なこの差が、印象としてはだいぶ違うと思う。細かい人間ですみません。

なんかその辺と、”悪魔”のキャラもそうだけど、全体的に夢夢しい雰囲気だったのと、
”読書”として楽しむには物足りない文章、描写だったので(個人的に、です)、
どちらかというと、小説というよりは漫画の世界を覗いている感覚でした。
なので、すこし退屈に思えてしまい、なかなかスラスラとは進まなかったのかなと。

作品自体がつまらなかったというわけではなくって、
ただ自分がこの本を真面目に読むには大人(おばさん)になりすぎているんだと思う。
学生の頃に読んでいればきっと自分のプラスになっただろうし、
見えている世界や歩いていく道にも何か影響があったのかもしれないし。

等身大の自分と作品の世界との相性とか、本と出会うタイミングとか、
その時々で違うだろうから、そういうのがピッタリ合う作品はそうそうないのかもしれないですね。

で、これを読んだときは知らなかったんですけど、最近ネットで見かけたところ、
今年(2016年)の5月に映画が公開されるみたいです。ちゃっかり予告も見ました。
主演は佐藤健さん。なるほど、ぴったりかもしれません。30歳に見えないし。そこか。

予告を見て、やっぱり映像向きだと実感。

ほんと何様なこと書いてしまいますが、どうかお許しください。すみません。

原作では、いろんな場面を文章で描ききれていなくて、とにかく軽いというか設定負けしているというか。
予告映像にある滝の壮大さとかも、お母さんとのシーンも、原作じゃその重みが伝わらない。
だから泣きどころを逃してしまったし、あとに残るセリフもこれといってなかった。
これはやっぱり本職の作家さんのそれと比べると、
”描写”まで楽しみたい自分にとっては、やっぱり物足りなかったということです。

でも映像で見ると、視覚からダイレクトに情報が入るので当たり前だけど、どのシーンもよっぽど現実味があった。

試写会映像でも流れていたけど、きっと大半の人が泣いてしまう物語だと思う。
映画版でどこまで世界が広がるのか、原作とはまた違う感想を抱くのか、ぜひ観てみたいなと思います。できれば……!

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