サファイア/湊かなえ あらすじ 感想

年の瀬なので更新頑張ってみました。ここ何日か。
最近体調もまぁまぁ良い。(大掃除しろ。)やっぱり健康って大切ですよね。
医療機関もお休みに入ったし、子供たちが体調壊さないことを祈ってます。
今年も残りわずか。皆様も元気にお過ごしください~。




湊かなえ「サファイア」 あらすじ・感想

宝石をめぐる短編集。各タイトルも全部宝石の名前です。

湊さんの短編ってこれが初めて。というよりこれしか読んだことない。
断然、この作家さんの作品は長編のほうが好きだと思った。

まずあらすじから。ネタバレなしです。

あなたの「恩」は、一度も忘れたことがなかった―
「二十歳の誕生日プレゼントには、指輪が欲しいな」。
わたしは恋人に人生初のおねだりをした…(「サファイア」より)。
林田万砂子(五十歳・主婦)は子ども用歯磨き粉の「ムーンラビットイチゴ味」がいかに素晴らしいかを、
わたしに得々と話し始めたが…(「真珠」より)。
人間の摩訶不思議で切ない出逢いと別れを、己の罪悪と愛と夢を描いた傑作短篇集。

文庫本裏より。

湊さんの世界観ってやっぱり独特なんですよね。
長編だと徐々にその世界に慣れてきて、気付けば没頭している。
でも短編だといきなりその世界観に飛び込まなきゃいけないから、
エンジンかかり始める頃に終わっちゃう。置いてきぼり状態。
まぁ完全にわたし側の問題ですけどね。ほんとすみません。

ここから感想を。ネタバレなしです。

1話目、「真珠」。上に書きました”置いてきぼり”をくらった作品です。
なんでこれを一番にもってきたのかと思った。全編読んでから余計にそう思った。
この作品がダントツで世界に入りにくかったし、男と女の会話もすっごくつまらない。

このお話はほとんど二人の会話で成り立っているので、
それがつまらない=物語自体がつまらない、ということになる。そう、終始つまらなかった。

延々繰り広げられる歯磨き粉の話がもう完全にわたしの守備範囲外。

オチというか唯一のミステリ要素みたいな部分もインパクトが弱いし、
それまでぶっ飛んでいたくせに、そこだけは想定内の落とし方でガッカリした。

2話目からもこんな感じだったらどうしようと不安になったけど、
この短編集は徐々に面白くなっていく構成なんだと勝手に納得した。(個人的な意見です。)
完全にわたしの主観なので、どの話が気に入るかは人それぞれですよ。

で、最後の二編「サファイア」と「ガーネット」だけ続き物になっていて、
さすがに読み応えがあったし、1番好きです。

表題作の「サファイア」は、それだけを読むといつもの湊作品。読後のあの感じが。短編な分、比較的ライトだけど。
だけど続けて「ガーネット」を読むことによって、作品の色がまるっきり変わります。

「ガーネット」で綴られている”彼”の言葉がきれいで、胸が痛かった。
湊さんの言葉選びとか文章とか、普段はあんまり気にせずに読んでいたし、
そこを楽しむ系統の作家さんじゃないと自分の中で思っていたからか、少し以外だった。
こんな描写もできるんだなぁと、湊さんのすごさを改めて認識させていただきました。
”彼”の言葉で表現される”彼女”の印象が1番伝わる描き方だった。

というか、なんでわたしはこんなに表現が下手なのか。腹立たしいぞ。
感想を、感動を、的確に伝えられずもどかしい。脳みそちゃんと仕事してよね。←

ふと思い立って、収録されている全話の宝石の石言葉を調べてみました。
なるほど、全部ちゃんと話の内容とリンクするもので大満足。凝ってるなぁ。

中でも「猫目石」が気に入りました。キャッツアイ。
話自体も読後ちょっとゾクッとするようなやつで好きでしたが、
石言葉を知った上で内容を思い返してみるとすっごくしっくりきた。湊さんっぽくて好き。

あと、この本の解説も楽しいのでぜひそこまで読んでほしいです。
わたしはいわゆる「イヤミス」が好きなので、解説の冒頭部分はうなずきながら読みました。
最後の締め方がとっても愉快。解説まで楽しめるとなんか得した気分になりますよね。わたしだけ?

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