リカーシブル/米澤穂信 あらすじ 感想

暑いんだか寒いんだかはっきりしてほしい。服選びに困る。
でも今の時期、暑いからって半そでで外出するのは気が引けます。
子どもならまだしも、大人が季節はずれの格好すると目立つんですよね。
でもあれですよね、上着を羽織っている人がうっすらでも汗かいてたら、
いやそれ脱げばいいじゃんってなりますよね。
でも中は半そでだから、脱いじゃうと目立つしそこまで暑くないし、
でもインナーが半そでとか周りの人にはわかりませんもんね。
っていう、どうでもいいことばかり日々考えています。平和主義。




米澤穂信「リカーシブル」 あらすじ・感想

リカーシブル (新潮文庫)


初めての作家さん。失礼な話なんですけど、名前も知らなかったのです。

この本は以前、旦那が本屋さんでランキングに並んでいたものを買ってきてくれて、
わたしは知らない作家さんだったので調べてみると、
「インシテミル」の原作者さんだったんですね。
「インシテミル」は映画を観たことがあって、少し苦手意識があったので、
なかなかこの「リカーシブル」にも手を伸ばせず本棚の飾りになっていました。
もったいないことしていたもんです。

とにかくまずはあらすじから。ネタバレなしです。

越野ハルカ。
父の失踪により母親の故郷である坂牧市に越してきた少女は、
母と弟とともに過疎化が進む地方都市での生活を始めた。
たが、町では高速道路誘致運動の闇と未来視にまつわる伝承が入り組み、不穏な空気が漂い出す。
そんな中、弟サトルの言動をなぞるかのような事件が相次ぎ……。
大人たちの矛盾と、自分が進むべき道。
十代の切なさと成長を描く、心突き刺す青春ミステリ。

文庫本裏より。

たぶん、自分で本屋に行ってこの本を手にとっても買わなかったかも。
だってあらすじに好きな要素があんまりない。

それに初見の作家さんって勇気がいる。そんなに薄い本でもないし。
でも旦那が選んで買ってきてくれたので、いつまでも読まないわけにはいかないしな、
という完全にやっつけ仕事的に(すみません)読み始めたのですが。
何これおもしろいんですけど。

ってことで感想を。ネタバレなしです。

まず全体的に不気味な空気が漂っていてなんというかおどろおどろしい。
主人公と友達との会話も、ちょっとしたジョークを言い合ったりしているにも関わらず、
明るさが全く感じられない(ように書いているのかな?)。

中盤まで物語の全体像みたいなのも見えなくて、徹底して暗いというかモヤがかかっているというか。
ホラー小説でも読んでいる気分になります。

わたしはあんまりホラーは好きじゃないんですが、
この物語のなんともいえない”不気味さ”が、やたら好奇心を煽ってきました。

内容はよくよく客観的に考えてみると、町に伝わる民話とか高速道路誘致とか、
一歩間違えれば陳腐なものになりそうな軽さを含んでいるんですけど(個人的な意見です)、
世界観や空気の作り方が上手くてあたかも大問題みたいな扱いになっています。
なんかそのアンバランスさが余計に不気味なんですよね。
これ貶していませんからね、断じて。褒めてます、全力で。

主人公が思春期の女の子なので最初のほうはこんなものかなと思って読んでいましたが、
途中からちょっと行き過ぎに思えて腹たってきたことがあります。
弟への感情です。弟のこと嫌いすぎだろっていう。徹底して見下している。

あとで活きてくる設定なんでしょうけど、そんなバカにしなくてもっていう。
善人すぎるわたしには心苦しかったです。嘘ですごめんなさい。←

ラストは、彼女達の行く先を考えれば切ないというか心配というか、
本当に大丈夫なの?どうにかなるようなもんでもないよ?みたいな親心が働いちゃいますが、
ダラダラ後日談が続くような終わり方より好きです。

ここまできたらもうきれいごとではすまされない、取り返しのつかないことをされたわけだから、
これ以外の、これ以上のハッピーエンドはありえないとも思います。

初見の作家さんでしたが、他の作品も読んでみたいなと思いました。
オススメがあればぜひ教えてくださいね。

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