プラチナデータ/東野圭吾  あらすじと感想

腰を傷めました。
わたし解熱鎮痛剤飲めないんですよ。(で?)
なので痛みとひたすら闘ってます。





東野圭吾「プラチナデータ」 あらすじ・感想

プラチナデータ/東野圭吾


この作品を読むきっかけとしましては、TVCMです。

あの国民的アイドルのNさん。映画版の主役をされていて、その宣伝で流されていたシーン。
「プラ チナ デー タ」
って、なんとも言えない色っぽさで言うんですよ。

で、その頃たしか知り合い0の県外へ引っ越してきたばかり。
子ども達も今より小さいし、誰かに預けて映画なんて行けるわけもなく。しかしレンタルまで待ってられない。

Nさんが意味ありげに発する、あの”プラチナデータ”とやらの正体が気になって気になって仕方がない。
そうだ、本を読もう。京都になんて行かなくていい、そうだ、本を読もう。
って感じで(どんな)、注文。

1日で読みました。”プラチナデータ”の正体わかりました。

 

前置きが長くなりましたが、ざっとあらすじを。ネタバレなしです。

国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA捜査システム。その開発者が殺害された。
神楽龍平はシステムを使って犯人を突き止めようとするが、コンピュータが示したのは何と彼の名前だった。
革命的システムの裏に隠された陰謀とは?鍵を握るのは謎のプログラムと、もう一人の“彼”。
果たして神楽は警察の包囲網をかわし、真相に辿り着けるのか。

文庫本裏の紹介文より

もうね、自分の言葉であらすじを書くのはやめます。
下手くそなんで。こっちのほうがもちろんわかりやすいですしね。

近未来のお話ですね。現実世界でもそのうちこんなシステムできるんじゃないの?って思ってしまいます。
個人情報云々を考えなければ、技術的にはできるんでしょうね。


ではここから感想を。少し詳しいあらすじと一緒に。ネタバレなしです

先に書きましたね、1日で読んだと。

この1日は厳密に言うと24時間ではないです。
子ども達がお昼寝していたせいぜい1時間程度と、夜寝かしつけてから朝になるまでの数時間。
そう、徹夜です。

何が言いたいかと言いますと、めっちゃおもしろい。
の一言に尽きます。
ページをめくる手が止まりませんいや、止めるわけにはいきません。

まず物語の冒頭である殺人事件が起きるんですが、どうやら手口からして連続殺人っぽい。現場には犯人のものと思われるDNAが残っていました。
あらすじ紹介にもでてきたDNA捜査システムを使うわけですが、これが登録情報に引っかからない。
これをNFと呼びます。Not Found(該当無し)の略ですね。
このシステム、すごいのは犯人本人のDNAが登録されていなくても、親族(3等親以内だったかな?)のDNAが登録されていれば、そこから犯人を導き出せるというところ。
しかしDNA情報の登録は義務化されておらず、とうぜんNF事件が出てくるわけです。

冒頭の事件は、そのNF事件の13件目、NF13と呼ばれ、捜査が始まります。
で、警察庁でこのシステムを担当しているのが神楽龍平です。映画版で、国民的アイドルNさんが演じていた主人公ですね。

原作を読み始めるときはNさんが演じるとわかっていましたので、脳内変換しながら読みました。ぴったりでした

あるとき、このシステムを開発した蓼科兄妹が殺害されます。で、この現場に残された毛髪を神楽がDNA検索システムにかけたところ、なんと自分のものだったわけです。
神楽は他の捜査員にそれがバレる前に逃走。自分には当然身に覚えがない。だけど100%自分は無実だとは言い切れない理由があります。

まぁこの辺は小説を読んで確かめてください。

逃げながら神楽は事件の真相を追います。このへんの描写も飽きさせません。
緊迫感もありますが、ここまでに提示されている謎がたくさんあり、どんどんページをめくっていきます。

あらすじにも出てきました謎のプログラム、”モーグル”と言います。神楽も知らなかったこのプログラムを、生前の蓼科兄弟は作っていたのです。
この”モーグル”とは何かを探っていくうちに、神楽はもう1つ聞き覚えのない言葉を目にします。
それが”プラチナデータ”です。やっと出ました。この二つが鍵を握っているようです。

と、ここで映画のお話も一緒に。wowowさんで放送されていたものを見ました。ネタバレなしです。

小説を最後まで読むと、もちろん”プラチナデータ”の正体がわかります。
しかし、映画は最初から”プラチナデータ”という言葉が出てきます。
どういうことかというと、原作で指す”プラチナデータ”と映画版で指す”プラチナデータ”は別物なのです。
これはたぶん観る人に伝わりやすくする為でしょうが、少しがっかり。
あんなにCMでNさんが意味深且つミステリアスに発音していたのに。

映画で出てくる”プラチナデータ”っていうのは、国民のDNAデータのことを指し、原作で言うところの”プラチナデータ”を映画では”真のプラチナデータ”と呼んでいます。
なんかダサくない??いや個人の意見ですけどね。

タイトルにもなっている”プラチナデータ”。小説を読んでその正体を知ったとき、それをそう呼ぶことに身震いしましたけどね。
それを”真のプラチナデータ”て。ダサくない??(二回目)

きっと映画では、プラチナデータの正体より真犯人とか恋愛部分に重きを置いていたんでしょうね。

あとは神楽と警察の逃亡と追跡シーンでしょうか。とにかく逃げたり跳んだりしていました。
その他もけっこう変更がありましたね。どう映像にするか楽しみだった場面は、設定自体も無くなっていました。
原作ファンには物足りなさが残ったかもしれませんね。

しかしNさんの「プラ チナ デー タ」を聞けて満足。

結果として、先に小説を読んでいて良かったです。東野圭吾作品に触れるきっかけになりましたしね。

で、ここから少し物語の核心に触れますのでネタバレご注意ください。

この本の何が怖いって、実際にありえそうってところ。DNA検索システムじゃないですよ。国家権力のことです。

読み終わったとき思い浮かんだのが、伊坂幸太郎さんのゴールデンスランバー。こちらも主人公が相手にするのは国家権力ですよね。得体の知れぬ大きなもの。

ゴールデンスランバーに関してはまた後日感想など書きますが、どちらのお話もモヤモヤ感が残るんですよね。
そのモヤモヤ感って、現実世界でも解決することはないモヤモヤ感で、実際のところ、わたし達一般市民には知ることのできないシステムが実在するのでは?っていうモヤモヤ感。
うーん。
宇宙のこと考え出すと眠れなくなりますよね?それと同じです。果てしなき疑問。

個人的な感想です。

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