豆の上で眠る/湊かなえ あらすじ 感想

ネットショッピングはもっぱら楽天派です。優良顧客です。(自分で言う)

ネットショッピングってとっても楽ちんですよね。

子どもが生まれた頃から頻繁にお世話になってます。

最近は子どもたちが大きくなったので、一緒にでも一人でも外へ身軽に買い物に行けるようになりました。

なので、ポチる(ネット上の購入ボタンを押す行為)頻度はかなり減りましたが。

一時は某クロネコ社さんのお兄さんと週一で顔合わせていました。恥ずかしい。

コイツ毎週何買ってんだって思われてたかもしんない。

ほとんど本です。あとは重いものとか。家具とかもたまに。

楽天ブックスって送料無料なんですよ。翌日とどいたりしてね。

小さい子どもがいて家から出られない本好きにはもってこいでしょ?

で、そんなに頻繁に使ってるもんだから、ポイントも結構貯まるんですよ。

そしたらさ、今度はそのポイントを消費するためにまたポチる。

そんな繰り返し。完全に楽天の思惑通り。恐るべし楽天。(褒めてます)





湊かなえ 「豆の上で眠る」 あらすじ・感想

豆の上で眠る (新潮文庫) [ 湊 かなえ ]





久々に湊作品の感想記事を。

この本も楽天でポチったと思う。きっとそう。

だって本屋で見た記憶がないもの。本屋で買った記憶もない。こわい。

ネットショッピングって気軽に買えちゃう反面、記憶が曖昧になっちゃうんで皆さん気をつけてくださいね。(あ、わたしだけ?)



ではまずあらすじから。ネタバレなしです。

小学校一年生の時、結衣子の二歳上の姉・万佑子が失踪した。
スーパーに残された帽子、不審な白い車の目撃証言、そして変質者の噂。
必死に捜す結衣子たちの前に、二年後、姉を名乗る見知らぬ少女が帰ってきた。
喜ぶ家族の中で、しかし自分だけが、大学生になった今も微かな違和感を抱き続けている。
-お姉ちゃん、あなたは本物なの?
辿り着いた真実に足元から頽れる衝撃の姉妹ミステリー。

「BOOK」データベースより



まぁなかなかハードそうなあらすじ。

湊作品ってことでよけい身構えちゃいますよね。(?)

でも確実におもしろそう。そそりますよね。(?)





ではではここから感想を。ネタバレなしです。

まず触れたいのは、この作品のちょっと変わったタイトル

今まで読んだ湊作品のタイトルはどっちかっていうとシンプル且つわかりやすくて。

なかなか今作みたいなのは珍しいんじゃないかなと思う。

ピンとこないタイトルだなぁなんて思ったのはわたしだけじゃないはず。

あ、そんなことないですか?ピンときましたか?わたしが無知なだけ?←それ

作品を読めばわかるんですが、このタイトルには元ネタがあって。

ここは決してネタバレじゃないんで書きますが、アンデルセン童話の「エンドウ豆の上に寝たお姫さま」からきているとのこと。

そうですピンとこなかったのはわたしがその童話知らなかったからです。

見たことも聞いたこともなかったわ。(開き直り)

よく避けて通ってきたなと自分でも思う。

あの(どの)「エンドウ豆の上に寝たお姫さま」をよくも知らずに生きてこれたなと。(そこまで?)

童話の内容はちょっと長くなるんで端折りますけど(決してめんどうくさいわけでは)、この作品のあらすじにある“違和感”を表すのにとても重要な役割をしてます。

ちゃんと作中で説明してくれるんで安心してくださいね。丸投げ。

内容はですね、うーん、なんだか既視感が。童話のせいじゃないよ、知らなかったんだから。

実はこの本を読む前に沼田まほかるさんの「ユリゴコロ」を読んだのが原因。

そっちの感想はまた後日書きますけど、ちょっと設定似てて。びっくり。

だからなんですかね、既視感に囚われすぎて没頭できなかったっていうのがまずきて。

あとはやっぱりちょっと、設定に無理ない??っていう自分の中の冷静なツッコミ。

家族が本物かどうか疑う状況ってどんなだろう?自分にはわからない。

顔でわからん?って思っちゃう。

しかもそんな、ちょっと無理あるよね?な設定が二作連続できちゃって(ユリゴコロ)かなり戸惑った。

まぁそれは完全にこっち側の都合、ミスですけどね。

なんていうか、タイミングの悪さが全て。

これも作品と縁がなかったっていうか相性が悪かったと思ってあきらめるしかないんだけど。

そういうのが原因で、なかなか楽しんで作品に没頭するってことができなかった。

せっかくの湊作品だったのに、もったいない読書タイムになっちゃったな。

でもやっぱり湊さんは読ませる書き方が上手いので、しっかり一気読みでした。

湊作品の中では毒っ気は薄いほうなんじゃないかなぁ。

真相とまではいかないけど、なんとなく予想がつくような展開でもあったので、そういう意味でももったいなくって。

ずしんとくるのを期待して読むと、ちょっと物足りなさが残る“湊作品”かなと思います。

ちょっと期待値あげすぎてたかもね。

でもね、湊さんの作品はこれからまだまだあれもこれも文庫化あるはずなんで、めちゃめちゃ楽しみにしてます。

とっておきのイヤミスを久々に読みたいな。

それはイコール、思いっきり作中にトリップして現実逃避したいってことなんですけどね。

わたし疲れてるのかな。(知らん)

犯罪者/太田愛 あらすじ 感想

上戸彩はやっぱりかわいいという話です。結論から言うと。

映画「昼顔」を観ました。wowowさんで。

最近は録り溜めていたwowow映画を消化すべく積極的にいろいろ観てます。

「昼顔」は映画館にこそ行きませんでしたが、ドラマはずっと見てました。

ダブル不倫という内容はおいといて、ただただ上戸彩見たさに観てました。

上戸彩ちゃんはね、金八先生時代から好きで、バラエティに出てても観るよ。

最近めっきりドラマ出演が減って寂しいけども。

だからwowowさんの放送を楽しみにしていました。

内容はまぁ、うん、想像通り。

イライラもするし、こわっ!ともなるし、そりゃそうなるわともなるし、あ~あ~そりゃダメだよともなりながら。(伝わらない)

予告を見たときから予感していた通りの結末に特に感慨もなく。

とにかく上戸彩がやっぱりかわいかった。という結論です。←





太田愛 「犯罪者」上下巻 あらすじ・感想

犯罪者 上 (角川文庫)

犯罪者 下 (角川文庫)



でもね(昼顔の感想の続き)、なぜか次の日、ふと映画の世界観を思い出すと、やたらと気分が落ちた。

そんなに没頭して観ていたつもりはないのに、すごく胸が重苦しくって。

日にちが経ってからダメージがくるなんて、わたしも歳とったな。(筋肉痛みたいに言うな)



さぁ気を取り直して。まずあらすじから。ネタバレなしです。上下巻とも載せますね。

白昼の駅前広場で4人が刺殺される通り魔事件が発生。
犯人は逮捕されたが、ただひとり助かった青年・修司は搬送先の病院で奇妙な男から「逃げろ。あと10日生き延びれば助かる」と警告される。
その直後、謎の暗殺者に襲撃される修司。
なぜ自分は10日以内に殺されなければならないのか。
はみだし刑事・相馬によって命を救われた修司は、相馬の友人で博覧強記の男・鑓水と3人で、暗殺者に追われながら事件の真相を追う。

犯罪者 上 「BOOK」データベースより



修司と相馬、鑓水の3人は通り魔事件の裏に、巨大企業・タイタスと与党の重鎮政治家の存在を掴む。
そこに浮かび上がる乳幼児の奇病。
暗殺者の手が迫る中、3人は幾重にも絡んだ謎を解き、ついに事件の核心を握る人物「佐々木邦夫」にたどり着く。
乳幼児たちの人生を破壊し、通り魔事件を起こした真の犯罪者は誰なのか。
佐々木邦夫が企てた周到な犯罪と、その驚くべき目的を知った時、3人は一発逆転の賭けに打って出る。

犯罪者 下 「BOOK」データベースより



こちら初読み作家さん。

上下巻のあらすじ紹介でいつもより文字数とったので、もう早速感想いきますよ~。





そんなわけで、ここから感想です。ネタバレなしです。

とにかく面白かったので皆さん読んで

ボリュームはかなりあるけど、全然苦にならない展開とスピード感です。

エンタメ要素が強くって、そのうち映像化でもするんじゃないかなって気もするけど。

奇病を扱ってるからちょっと難しいかもしれない。

作者さんの本業は脚本家さんらしいので、さすが楽しませる術を知ってるなという印象。

でもちょっとくどいなって部分もちらほら。

各登場人物にまつわるエピソードが細かくって、それ必要??って箇所も何個かあるんだけども。

全然許容範囲内。(じゃあ言うな)

それぞれの人物の現在や過去にしっかりドラマがあると、物語の世界がよりはっきりとした輪郭を持つんだなって思いました。

そのあたりも脚本家さんの力というか、上手さなんだなぁと。

ミステリー要素も存分に楽しめるけど、それよりさらにエンタメ感の強い作品だと思うので、ぜひぜひいろんな方に読んでほしいですね。

登場人物と視点が多いので、慣れるまで多少の戸惑いとややこしさがあったけど、それも許容範囲内。

下巻へいくころには慣れます。

ただ、最後がちょっと尻すぼみというか。

ピークがその手前にあって、それが不発っていうかなんていうか。

連ドラあるあるで言うと(言わなくていい)、最終回の一話前が一番面白かった、みたいな感じ。

最終回はまとめ回みたいなドラマたまにあるでしょ、あんな感じ。←雑。例えが雑。

ちょっと思ってたほどスッキリしなかったというか。

まぁそんなにね、全てが上手くいくってのもなかなか物足りなかったりするしね。

でもほんとに楽しませてもらいました。

スケールがでかくて、取り扱ってる問題もまるっきり架空だとは思えないようなものだし。

読み終わってから上下巻を並べた表紙を眺めると、なんともいえない胸の痛みを感じます。

“犯罪者”っていうタイトルに似つかわしくない表紙だな、なんて最初は思ってましたけど。

扱っている問題をより重大なものと訴えるにはとても効果的な表紙です。

やっぱり本は、小説は、表紙からまるごと楽しみたいもんね。

読了した本を閉じて表紙を眺める人ってけっこういると思う。

表紙含めての世界観、物語。

こういう細かな作りこみにまた小さく感動しちゃうんだよな。

ちょっとタイトルに触れましたけど、またこれも読み終わったあとは印象が変わります。

作中では誰が“犯罪者”なのか。

何が“犯罪”なのか。っていう。←雑。説明が雑。

いやまぁ、ミステリーにおいては超どストレートな問いかけなんだけど、ちょっとまた別かな。

表紙ともども、やたらズシンと重く響く言葉になってます。

上下巻のボリュームをこのタイトルが含んでるわけだからそりゃそうなんだけど。

まぁそんなわけで(まとめ)、おススメ本のひとつとなりました。

ちなみに、続けて同じ作家さんの別作品も読みました。

そちらもとても良かったので、また感想書きます。待っててください、どうか気長に。

検察側の罪人/雫井脩介 あらすじ 感想

映画「猟奇的な彼女」を見ました。久しぶりに。wowowさんでやってたのを録画していたので。

わたし、この映画が大好きで。wowowさんの番組表で見つけたときの歓喜ったら。

この映画が流行った15年ほど前、ちょうど青春真っ只中(なにその恥ずかしい表現)だったわたしももれなく気に入ってしまったわけです。

で、久しぶりに見た(それこそ10何年ぶり)けど、やっぱり素敵でした。

常々言ってますけどね、甘すぎるラブストーリーは苦手だったりするんだけど、コメディ要素のある切ないラブストーリーは好き。

完全無欠の王子様が出てくるラブストーリーより、強くてほんとは弱い女の子を不器用にまっすぐに包んじゃうちょっとださめのヒーローが好き。(どうでもいい嗜好をすみません)

この映画は根本的にはありがちな設定なんだけど、すごく心があったかくなる作品。

二人の距離感がしっかり描かれていて、猟奇的な女の子のかわいさがちゃんと伝わってきて。

で、最後にきっちり伏線回収してくるこれ以上ないってくらいのラスト。

笑うポイントも泣きポイントもたくさんあるんで、気になった方はぜひ。レンタルでも。





雫井脩介 「検察側の罪人 上下巻」 あらすじ・感想

検察側の罪人 上 (文春文庫)

検察側の罪人 下 (文春文庫)



ちなみに(上の続き)、同じ監督で同じ女優さんが主演の「僕の彼女を紹介します」という映画も最高なのでぜひ。

一応言っておきますけどね、どっちも韓国映画なんで。某レンタル屋さんで探すときの参考までに。



そんなわけで、まずあらすじから。もちろんこの本の。ネタバレなしです。上下巻どちらも載せます。

蒲田の老夫婦刺殺事件の容疑者の中に時効事件の重要参考人・松倉の名前を見つけた最上検事は、今度こそ法の裁きを受けさせるべく松倉を追い込んでいく。
最上に心酔する若手検事の沖野は厳しい尋問で松倉を締め上げるが、最上の強引なやり方に疑問を抱くようになる。
正義のあり方を根本から問う雫井ミステリー最高傑作!

検察側の罪人 上巻「BOOK」データベースより



23年前の時効事件の犯行は自供したが、老夫婦刺殺事件については頑として認めない松倉。
検察側の判断が逮捕見送りに決しようとする寸前、新たな証拠が発見され松倉は逮捕された。
しかし、どうしても松倉の犯行と確信できない沖野は、最上と袂を分かつ決意をする。
慟哭のラストが胸を締めつける感動の巨篇

検察側の罪人 下巻「BOOK」データベースより



そしてこの作品も、8月24日、映画が公開されます。

主演は木村拓哉さんと二宮和也さん。うーん。

とりあえず映画公式サイトも貼っておきます。こちら→「映画 検察側の罪人」

今年の映画化は某アイドル事務所の俳優さん多いですね。

それとも毎年こんなもの?

ドラマもそうだけど、原作ありの映像化作品はできるだけ実力派俳優さんで実現してほしいなと思ったり。

だって面白い作品、特にミステリー系にルックスの良さとか求めてないもん。

少女マンガの実写化にイケメンさんはわかるけども。

この作品の木村さんの役なんて、ぜんっぜんイメージ違うけど。ニノはまぁおいとく。

(ニノとか呼んでる時点でそこそこ好きだろ)←

原作はこのあと感想書きますけど、すっごくよかったんです。

でもこのキャストなら映画は観ないかなぁ。wowow待機します。←





ここから感想を。ネタバレなしです。

いつも書いてますが今回も書いておきます、早めに。

個人的な思考・愚痴・感想ですので、どうかご容赦ください。

決してアイドル事務所が嫌いなわけでは。すみません。

ではでは、映像化への不満はこれくらいにして感想書いていきたいと思います。

これは文庫本上下巻のボリューム。

でも一冊一冊それぞれのページ数はそう多くもないかな。

上にも書きましたけど、あっという間に読んじゃう面白さでした。

この本はタイトル自体が壮大なネタバレなんじゃないのって読む前から思っていたんですけど、読み始めてからますますその思いは強くなり。

最初は楽しめるのか正直不安でした。

しかし面白い。

この作品は謎解きや犯人探しを楽しむものではないと途中で把握。

作中起こることもそれをする人物も全部描かれていて、読者に見えない部分がない。

ミステリー、サスペンスとして隠すべき事柄が全て明らかにされながら物語は進む。

タイトル通りの物語なんだけれど、その上で読者が楽しむことができる仕上がり。

その理由のひとつとして、新人検事の沖野の存在があります。

彼は読者と違って何も知らず、何もわかっていません。

少しずつ真実に近づく彼を、読者はいわば“神の視点”で見届けることになるんですけど、これがまぁしんどい。

もう一人の主人公・最上の動きも相まって、とにかく臨場感は楽しめる。

そしてこっちは全部わかっているわけですから、彼の心の動きやもどかしくなるくらいの正義感の強さがまぁしんどい。

どう“しんどい”かというと、決して退屈とかそういう意味合いではありません。

わたしはどっちかというと最上寄りの思考だからか、沖野の“まっすぐさ”が痛くて痛くて、そしてその信念に導かれるラストがもうほんとしんどい。(語彙力)

正義は人の数だけあって、それぞれの立場によってそれは姿を変えていって。

正義って時に無力で残酷なんだなと思い知らされました。

この作品はひとつの事象をあらゆる角度から読者に見せることで、“正義”を問いかけてきているんですよ。(知らん)

それがもう果てしない問いかけのような気になって、とにかくしんどい。

誰か単純明快な答えを用意してほしい。←

いっそのこと勧善懲悪な物語ならすっきりしたのだろうけど、やけに生々しいんですよ雫井さん。←

でもとにかく楽しめた。結局ね。

作り物過ぎなくって、後味も良くなくて。

だからこそ“楽しめた”っていう感想になったと思うし。

わたし、冒頭で散々キャスト陣の文句を言いましたけどね。

ニノが叫ぶあのシーンは見てみたいなと思いました。

さぞかし胸が痛むだろうなって。(おい)

あらすじにある、“慟哭のラスト”だけは映像で観てみたい気がします。

絶叫/葉真中顕 あらすじ 感想

運動会の話をさせてください。もうかれこれ半年前の話題だけど。

なんだったらあと半年もすればまた運動会だけど。

書き溜めてたのに全然更新しなくってお蔵入りになったエピソード。ぜひ。

なんと2回も延期になるという波乱。

日曜日、雨。予備日の火曜日、雨。水曜日、なんとか晴れた。こういう流れです。

かけっこを張り切っていた次男くん。

俺は風、といわんばかりに自信があったはずが、安定のビリ。いつも通り。

かわいすぎるわー。どんくさいってかわいすぎるわー。 (親ばかって言うよりバカ親)

むかで競争で先頭に配置された長男くん。

先頭の子はみんな腰に手を当てる格好なんだけど。

なぜか頑なに腰に手を当てない長男くん。なにそれ。腕が振れててペンギン歩きみたいだよ。

しかしかっこ良い。いちばん先頭でムカデたち(?)をひっぱる長男くん、かっこ良し。(親ばかって言うよりバカ親)

思わぬ延期続きで旦那は見にいけなかったんですけどね、わたしがばっちり撮りましたビデオ映像を楽しんでました。

「(ビデオアングル)へったくそ~www」って。





葉真中顕 「絶叫」 あらすじ・感想

絶叫 (光文社文庫)





初読み作家さんです。

この本とっても分厚い。

初読み作家さんでこのボリュームはなかなか手を出すのに勇気がいる。

実際、本屋さんで何回かスルーしたんだけども、とっても面白そうだったから。

単純にそれだけ。でもそれが一番大事だもんね。



では早速あらすじから。ネタバレなしです。

マンションで孤独死体となって発見された女性の名は、鈴木陽子。
刑事の綾乃は彼女の足跡を追うほどにその壮絶な半生を知る。
平凡な人生を送るはずが、無縁社会、ブラック企業、そしてより深い闇の世界へ…。
辿り着いた先に待ち受ける予測不能の真実とは!?
ミステリー、社会派サスペンス、エンタテインメント。
小説の魅力を存分に注ぎ込み、さらなる高みに到達した衝撃作!

「BOOK」データベースより



今回はちゃんとあらすじを読んで購入しましたよ。

初読み作家さんでもタイトルが気に入ったときとかはあらすじ読まなかったりしちゃうんだけど、なんせこの本、分厚いから

はずすと辛い読書タイムになっちゃうからね。

ミステリー、社会派サスペンス、エンタテインメント、これわたしが好きなヤツの羅列。

ってことで購入。即読み。



ではここから。感想です。ネタバレなしです。

ページ数どおりのボリューム感。

内容もしっかり詰まっていて充足感をたっぷり味わえる読後かなと思います。

文章も読みやすく一気読みできるので、買って損はなかったし、読書タイムもかなり有意義なものに。

最初の凄惨なシーンから、なんとなーくトリックというかオチは想像できるんだけど、それありきで読んでも楽しめると思う。

あらすじに“壮絶な半生”ってあるけど、まさにこの本の楽しむポイントはそこ。

謎解きメインのミステリーではなく、一人の女性の人生を追っていく感じ。

不幸な環境もありながら堕ちていくエピソードとかはまぁありきたりといえばありきたりなんだけど。

筆力で飽きずに読ませてくれるので心配せず(何の心配)にどうぞ。

この本、二人称で書かれていてちょっと視点が珍しい。

ページ数があるので読んでいくうちに慣れちゃって、語り手は誰だよって突っ込みを途中で忘れちゃう。(わたしだけかも)

でもきっちりそのあたりも回収してくれるので心配せず(だから何の心配)にどうぞ。

伏線はそんなに張り巡らされているわけじゃないし上手いわけでもないんだけど(失礼)、目についたものは全部ちゃんと回収してくれます。

そしてクライマックス、一番気になっている「絶叫」というタイトルの意味、シチュエーションが明らかになるとき。

それはもう心が震えましたね。哀しくて。

別になんてことないタイトルだと思うんですよ。(おい。こら。)

心震えたなんて大げさかと自分でも思うし、そんな賞賛するほどのタイトルのつけ方でもない。(おい。こら。)

でも一人の女性の人生をこのページ数だけ読んできて、それであの場面であの絶叫。

共鳴しちゃう。もっと言ってやれと思う。

誰にも届かないけど、彼女には必要だった叫び。魂の叫び。

珍しく胸が痛みました。わたしあんまり胸痛めないから。←

あのシーンを読むとなんだかグッと体力を使った気になって、ヘトヘトになったんだけど。

これから読む人はそこで体力つかってしまわないようにしてほしい。

なぜなら最後の最後にちょっとした伏線回収がある。

そこを見逃さなければ、残酷で辛く長い物語の終わりに、少しだけ光が見えてくるから。

まぁわたしは途中で気付いたけどね。(自慢か)

でも最初に書いたように、オチやトリックや伏線にたとえ途中で気付いても、十分楽しめる作品なので。

ミステリーというカタチをした、人間の闇と裏側を描いた物語。謎解きは二の次。

めちゃめちゃ読み応えあるのでぜひ。真新しさはないけどね。(よけいな一言を添えました)←

この作者さんの別の作品も読んでみようと思います。

ナイルパーチの女子会/柚木麻子 あらすじ 感想

オリンピックに湧きました。家で。ひとりで。ひ と り で。

皆さんオリンピック観ましたか。(今頃すみません)

うちは毎回、旦那がすごく熱心にテレビで観戦するんですけど、わたしはそんなに興味がなかった。

特に冬は、夏よりも競技の種類というか範囲が狭いので、そもそもウィンタースポーツが好きじゃないわたしにとってそれはもう。

まったくそそられないものでした。

それがどうですか。(何が)

ある日、出先で旦那に車を停められてまで観せられた女子スピードスケート1000m決勝。

(うちの車、走行中はテレビ映らないんで。)(どうでも良い情報)

銀と銅メダル獲得の2選手の滑走、めちゃくちゃ素敵でした。

それから立て続けに連日オリンピックを観戦。

500mの金と、パシュートの金と、マススタートの金。湧きました。テレビの前で。ひとりで。

いつの間にか旦那より熱狂するわたし。引き気味の旦那。

アスリートってかっこいい。すき。





柚木麻子 「ナイルパーチの女子会 あらすじ・感想」

ナイルパーチの女子会 (文春文庫)





で、みなさんお気付きかと思いますが(上の続き)。

わたしが湧いたのはオリンピックというよりスピードスケート。

フィギュアもいいけどさ、というか冬のオリンピックはフィギュアしか見なかったんだけどさ。

スピードスケートかっこよすぎたよ。

金メダルとったからってミーハー心だしてんじゃねぇよとか言われたらそれまでだけど、なんかもう小平選手も高木選手もかっこよすぎなのは確かだから別になんて言われてもいい。(なんだよ)

とにかくかっこよくって最高でした。

っていう報告です。

(いつも本に関係ない話をすみません)



ではでは。本題へ。まずはあらすじから。ネタバレなしです。

商社で働く志村栄利子は愛読していた主婦ブロガーの丸尾翔子と出会い意気投合。
だが他人との距離感をうまくつかめない彼女をやがて翔子は拒否。
執着する栄利子は悩みを相談した同僚の男と寝たことが婚約者の派遣女子・高杉真織にばれ、とんでもない約束をさせられてしまう。
一方、翔子も実家に問題を抱え―。
友情とは何かを描いた問題作。
第28回山本周五郎賞&第3回高校生直木賞を受賞!

「BOOK」データベースより



柚木作品を読むのは「本屋さんのダイアナ」に続いて2作目です。

「本屋さんの~」はなかなかのお気に入り本。

他の柚木作品も読みたいけどどれからいこうか迷ってしまいなかなか手が出せていなくて。

そうこうしているうちに文庫化を待っていたこの本がついに発売。

即読みしたので感想も早いうちに書いちゃいます。





ではここから感想です。ネタバレなしです。

上にも書きましたけど、柚木作品を読むのは「本屋さんのダイアナ」に続いて2作目。

よってわたしは、柚木さんの作品イメージとして「本屋さんの~」しか頼るものがない。

「本屋さんの~」の感想記事(こちら)を見ていただければわかると思うんですけど、あの本が女の子小説のわりにとっても爽やかだったから。

ドロドロしたものとか特殊な感情とか一切描かれてなくって、いや別の角度からは描かれてたかもしれないけど、それがメインじゃなくて、少女たちの全うな成長っていうのかな。

とにかく爽やかで素敵な物語だったんですよ(くどくどすみません)、「本屋さんのダイアナ」はね。

(そうですまだその本の話をしてました)←全然進まない悪い癖

だから、この本もてっきりそんな感じなのかなって思ってたんですよ。ドヤ顔で言うけどさ。

女子会って書いてるから登場人物も少女たちかなと思ったし。

あらすじに思いっきり書いてるけど。商社って。主婦って。

このブログの常連さんはわかってくれてるはず。

わたしが作家買いをするときはあらすじを読まないのを。(初見さん覚えていってね~)←

だからもう、読み進めていってなんか様子がおかしいなって感じ始めてから読み終わるまで、度肝抜かれっぱなしでしたわ。

なんか勝手に爽やかイメージつけてて柚木先生ごめんなさいってなりましたわ。(語尾)

ダイアナとは正反対の位置にある“女の子小説”でした。

あえて言う。“女の子小説”って。

主人公たちはとってもいい歳した大人だけど、お互いに“少女のまま”の部分を持っている。

それは人間関係において決してプラスには働かない未成熟な部分なのに、そんな自覚もないから厄介。

それどころか自分の長所と思っちゃってる節もある。

頑張らない見栄を張らないのが長所、上辺だけの付き合いをしないのが長所。

でも実際はそれが、人間関係を築くうえですごく邪魔になってきたってことに気付けていない。

そんなふたりが出会ってしまい、友情を求めてしまい。

そんな話です。(めんどくさくなった)

なんかこう、読後感としてはそんなに後味が悪いわけでもないのに、内容を思い出すと気分がどんよりしてくる。

二人以外の登場人物たちも強烈で、ある意味現実離れしているので、読んでいる間はそんなにしんどくないんですよ。

でもやっぱり、そにある感情は人間味ありすぎだから。

読み終わって本を閉じたあと、物語の世界から戻ったあと、そこに残るのはキャラとか設定とかより“感情”だから。

だからこの作品を思うとき、その苦々しい感情が先に思い出されて、ちょっとしんどい。

よってめんどくさくなっちゃった。さっき。ごめん。

でもさ、わたしが常々キライ・苦手だって言ってる“女同士のドロドロを描いた作品”っていう印象はこの本にはない。

もちろん読み終わった今も。

二人の女性のどちらも、“女はこわい”“女は重い”の象徴のようには描かれてなかったと思う。

これはほんと個人の受け取り方しだいだから、もちろん“女はこわい”って読み取る読者もたくさんいると思うし、どっちが正解とかないけど。ほんとに。

ただわたしは↑のように思えたことで、この作品を純粋に楽しめたし、もう柚木作品は読まないぜって思わずにすんだので、ほんと、柚木先生ありがとうって気持ちでいっぱいです。(だれ)

そこにいたのは世の中の“女代表”のふたりじゃなくって、その本の世界で不器用に生きる“栄利子”と“翔子”という人間。

柚木先生の描写と表現と世界観が、しっかり本の中にわたしを連れていってくれた。

なんか全然、自己投影とか共感とかしないことはもしかしたら作者さんに対して失礼なのかもしれないけど。

でもいいよね。(いいんかい)

そこに共感はなくても、こうやって作品を思い出すときにきっちり心が重くなる。

上手くいえないけど、わたしはこの、現実と物語の世界を行き来する絶妙な感覚が大好きだから。

ちょっとだいぶ話が逸れたけども。

わたしの嗜好の話になっちゃった。誰も興味ないのに。

とにかくですね(まとめに入る)、「本屋さんのダイアナ」みたいな爽やかな本ではないけれど、女ってこわいな~めんどくさいな~って再確認する本でもないってことです。(なんかしっくりこないな)

ほんと、どの登場人物もキャラがたってるから、それだけでとにかく読みやすい。

読んでる間はどんなに話や感情が拗れようが縺れようが、しんどいわ~ってならない。

だからどんどんページを捲れるし、なぜかイライラもしないんですよ。“女の子小説”なのに。

なんせ柚木作品を読むのが2回目のわたしは、柚木先生ってこんなアプローチもするんだなと。

ダイアナとの対比、ギャップに、たまらなく感心したのでした。

はい。

最近、感想書く頻度が著しく低下したので、元々下手くそな感想が余計に下手くそになりました。

伝える文章が書けない。読みやすく伝わりやすい文章の構成もわからん。

致命的。でも頑張るので。

どうかこれからもお付き合いください。切実。

がん消滅の罠 完全寛解の謎/岩木一麻 あらすじ 感想

にゃんこちゃんに夢中です。にゃんこちゃん。いわゆる猫ですけど。←

わたし、小さい頃は犬も猫もこわくって苦手でした。

犬を飼ってる幼馴染の家に遊びに行くときは、20歳になっても幼馴染のお母さんが飛びつかないようにワンちゃんを隔離してくれて。

20歳って全然小さい頃じゃないしって突っ込みはおいときます。

姉が犬を飼いはじめてから平気になったんですけど、それでもは苦手なまま。

しかし今はなぜか断然、猫派。にゃんこちゃんかわいい。

犬ももちろんかわいいんだけど、なんでかわかんないんだけど、にゃんこがめちゃくちゃかわいい。

インスタとかツイッターで人様の家のにゃんこちゃんを見て愛でてます。

いつかにゃんこちゃんと家族になるっていうのが今の夢。

とりあえずペット可の物件探しからはじめたい。道のりは長いぜ。





岩木一麻 「がん消滅の罠 完全寛解の謎」 あらすじ・感想

がん消滅の罠 完全寛解の謎 (宝島社文庫 「このミス」大賞シリーズ)





「このミス」大賞シリーズから。

「このミス」大賞作品はいくつも積読があるんですけど、インスタでよく見かけたこの作品をまず読了。



ではでは早速あらすじから。ネタバレなしです。

呼吸器内科の夏目医師は生命保険会社勤務の友人からある指摘を受ける。
夏目が余命半年の宣告をした肺腺がん患者が、リビングニーズ特約で生前給付金を受け取った後も生存、病巣も消え去っているという。
同様の保険金支払いが続けて起きており、今回で四例目。
不審に感じた夏目は同僚の羽島と調査を始める。
連続する奇妙ながん消失の謎。
がん治療の世界で何が起こっているのだろうか―。

「BOOK」データベースより



ちなみにこちらの作品、4月2日午後8時からTBS系列でドラマ放送されます。

わたし知らずに先日読み終わりまして、今日(3・27)テレビの番組表を1週間分さーっと確認していたらドラマ版を見つけまして。

せっかくなので放送前に感想文を書いちゃおうと、珍しく頑張りました。

一応ドラマの公式サイトリンク貼っておきます。こちら。主演は唐沢寿明さん。見る。とりあえず見る。

録画予約ばっちり。皆さんも、さぁ。今すぐ録画予約を。(誰)





ではここから感想を。ネタバレなしです。

まず全体的な感想をざっくり言うと。

専門用語(医療用語)多いな。

って言ってもそんな難しい言葉がでてくるわけでもないんだけど、なんだか全然、頭に入ってこなくって。

なんでだろうな。(知るか)

医療ミステリーって結構読んでるけど、こんなに苦戦?したこともあんまりない。

内容的に難しいわけでもないのに、ほんと、全然頭に入ってこなかった。(2回目)

なんかこう、物語に没頭できないというか、夢中になれなかったというか。

だからってわけでもないけど、ドラマ化されるって知って(番組表で見つけて)びっくりしたもんね。

なんか、そんなエンターテイメント性あったっけ?と不思議に思ったし。

その原因はたぶん人物描写が乏しいところかなと。

どのキャラクターも、その関係性も、浅くしか描かれていなくて(個人的見解ですよ)、なかなか世界観が伝わってこない。

それと対照的に医療用語はバシバシでてくるしそっち関係の描写だけやたら掘り下げてあるので、バランスが悪い。

動機や過去の真相などに“人間味”を与えるなら、もっと人物描写がほしかったなと。

アンバランスだった。医療のことと人物描写で熱量が違った。

謎解きはほとんど会話で行われるので、そこも物足りず。

もっといろんなところで物語を楽しみたかったなと思う。

あと構成もわたしはあんまり好きじゃなかったな。

(文句めちゃくちゃ出てくるやん)

山場はどこ?最後に回収した伏線はどこに?まさかあれじゃないよね?っていう。

没頭してないからかもしれないけど、あんまり魅力的な?効果的な?構成ではなかったと感じました。

そんで最後の1行。

これは、上手い作家さんだったら全身鳥肌立たせる1行だと思うんだけど(作者さんすみません)、

はっ?ってなった。あとからもゾゾッとならなかった。

作者さんのドヤ顔が浮かんできて(顔知らんけど)しらけました。ごめんなさい。

そこらへんやっぱり効果的な描写とか表現がなかったなっていう印象。

そんなに力入れてなかったやん、そこ。って感じてしまって。

なんなら、がん関係の描写で終わったほうがしっくりきた気がする。

全体的にまとまりが悪いのかなって。

最後のほうに“人間ドラマ”が集約されてた気がするけど、そこはもっと時間かけて序盤から描写してくれないと、いきなり感がありすぎてどの人物の境遇にもついていけない。

唐突感がすごい。だから最後の一行にも感動しない(ミステリーのオチとして)。

でも、ここまで書いといてあれなんですけど、決してつまらなかったわけではないんです。

(ホントかよ)

いや、わたし、つまらないものはつまらないって書くし。

ふざけんなって書くし。本代返せって書くし。(書きすぎ)

基本的に医療ミステリーは大好きだし、だからこそドラマ版も見てみたい。

専門用語の件も映像ならもっとわかりやすいだろうし。

唐沢さん好きだし。

でもひとつだけ言わせて。(散々いろいろ言った)

あの役に某アイドルは違うだろ。

知的で美人なイメージだぞ。(知らんし失礼すぎ)

あとミッチーと渡部篤郎はぜっっったい役が反対。これぜったい。

ドラマ版を見たらまたどっかの記事の冒頭で感想書きたいと思います~。

ケモノの城/誉田哲也 あらすじ 感想

寝違えて肩が痛いです。右。よりによって利き手側。

うちは家族四人、並んで同じ場所で寝てるんですけどね。

キングサイズとシングルサイズのマットレスを引っ付けて。

子どもたちがまだ低学年なので、特にそんな狭いわけでもないんだけど、なにせ寝相が悪い。

旦那と息子二人。男たち、寝相がめちゃくちゃ悪い。

大事なことなんで2回言いました。

そのせいでいつも、気付けば無理な体勢で寝ているわたし。

結果の寝違えですよ。くそぅ。

そろそろ寝室をわけようかな。全員。←





誉田哲也 「ケモノの城」 あらすじ・感想

ケモノの城 (双葉文庫)





久々に誉田作品。

チョイスが悪いのか、わたしが選ぶ誉田作品はいつもグロい。

あんまりあらすじ読まないのも原因。

グロくない誉田作品教えてください。

ちなみに積んでいる「プラージュ」はグロくなさそうと思ってます。期待。←


では早速あらすじから。ネタバレなしです。

警察は、自ら身柄保護を求めてきた少女を保護した。
少女には明らかに暴行を受けたあとがあった。
その後、少女と同じマンションの部屋で暮らしていた女性を傷害容疑で逮捕するが、その女性にも、暴行を受けていたと思われる傷があった。
やがて、少女が口を開く。お父さんは、殺されました―。
単行本刊行時に大反響を呼んだ問題作がついに文庫化。
読者の心をいやおうなく揺さぶる衝撃のミステリー。

「BOOK」データベースより

ちょっと分厚めの誉田作品。でもやっぱり一気読み。

しかし凄惨な描写が多いので、苦手な方は注意が必要です。





ではここから感想を。ネタバレなしです。

いやぁもう、とにかくグロくて惨くてなかなかハードな一冊です。

ケモノ。ケダモノ。とにかくそこ(この本)に潜んでいるのは人間ではありません。

先が気になりどんどん読みましたが、「面白い」という表現で感想を伝えるのは抵抗がある。

そしてきっとこの本はわざわざ他人におススメしないと思う、この先ずっと。

でも作者さんはきっとたくさんの人へ向けて描いたと思うので、読まないで!とも言えません。

そんな権利もわたしにはありません。

なので、あらすじと、この感想を見て大丈夫そうな方はぜひ。

(ある程度、グロい描写に耐えられる人限定。もうほんとそこは、自己責任で。なんかごめんなさい←無責任の極み)

この本に描かれてる事件と手口は、実際にあった事件をモチーフにされています。

作者さんがこの事件を題材に選んだのはきっとその凄惨さと怖さ、“マインドコントロール”の実態とか、その他もろもろ伝えたいことがあったからだと思うので。

でもこの事実を知っても、ただただ震え上がることしかできないのもまた現実だった。わたしの場合ね。

もうここまでくると、こんな世の中は間違っているとか、どうにかしなきゃいけないとか、そんな想いだけでは決して立ち向かえない何かがそこにあって、とてつもなくやるせない気持ちになった。

結末の落とし方が曖昧なんだけど(え、これネタバレ?セーフかな?)、それが逆にわたしにとっては救いだったかな。

あの持って行き方によって、いかにも“小説っぽく”なっていたので(どうゆうこと)。

ベースは実際にあった事件だけど、わたしが今読んだものはひとつの創作物に間違いなくって。

なんか、そこ一点だけでギリギリ保てたというか。

それがなかったら、何ヶ月も引きずったかもしれない。

イヤミスを読んで悲しく暗いいやーな気持ちを引きずるのは好きだけども、こういう類のは嫌だ。

そんなんじゃない。わたしはそんなんじゃないから。(急になに)

実はこうやって感想書くのもなんか気が引けるんだよなぁ。うーん。

そんなわけでここまでにしましょうかね。

最後にもう一回注意喚起しときますけど、この本はほんとに自己責任で読んでください。

これは単にグロい表現が列挙されているからってだけじゃなくて。

誉田先生の人間の描写力が相まって、グロいどころか惨たらしくっておぞましくって、戻ってくるのに時間がかかるので。

覚悟を持って読んでください。

僕は小説が書けない/中村航・中田永一 あらすじ 感想

続・インフルエンザになりました。前回の続き。

需要がなくとも自分の書きたいことは二回に亘ってでも書く、それがわたしです。

一晩寝たら下がると思っていた熱は翌朝も下がらず。

これはあかん。いよいよ危機感が。

必死の思いで病院へ。車で3分。

病院の先生もインフルエンザではなさそうと言うけど、仕事もあるので一応検査。

インフルエンザA陽性。あぁそう。しかし何故。どうして。

飲み薬と吸入薬と点滴薬、どれがいいと言われたので、一回きりで終わる点滴を選ぶ。

職場に電話して5日間休みをもらいました。年末のクソ忙しい時期でした。

幸いにも、旦那や子どもたちには感染させずに完治。

健康って素晴らしい。





中村航・中田永一 「僕は小説が書けない」 あらすじ・感想

僕は小説が書けない (角川文庫)





久々の中田作品ー!と思いきや、中村航さんとの合作のようで。

買うのとっても迷った。

中村作品は読んだことないんだけどもちろん見聞きしたことはある。

あの、中高生が好きそうな甘く切なそうなタイトルを、すごく敬遠していたわたし。

そうですただの読まず嫌いです。

だってほら、読む前から甘くて泣けるラブストーリー(っていうジャンル)ってわかるんだもん。

しかし読んでいないからほんとのとこは知らないんだけど。ファンの方すみません。



とりあえずまずはあらすじから。ネタバレなしです。

なぜか不幸を招き寄せてしまう体質と、家族とのぎくしゃくした関係に悩む高校1年生の光太郎。
先輩・七瀬の強引な勧誘で廃部寸前の文芸部に入ると、部の存続をかけて部誌に小説を書くことに。
強烈なふたりのOBがたたかわす小説論、2泊3日の夏合宿、迫り来る学園祭。
個性的な部のメンバーに囲まれて小説の書き方を学ぶ光太郎はやがて、自分だけの物語を探しはじめる―。
ふたりの人気作家が合作した青春小説の決定版!!

「BOOK」データベースより



もうほぼほぼ「中田永一」のネームバリューだけで買うか買わないかを迷っていたので、もちろんあらすじは読んでませんでした。

うん、今読み返してもそそられる要素がない。

あらすじだけでは絶対買ってない。

迷いに迷って、ただただ「中田作品」という要素一択で購入。

結果は↓で!!!(なんか新しいやりかた……)





ここから感想を。ネタバレなしですがかなり辛口です。ご理解くださいませ。

さて。前置きしましたよ。辛口って。

理解も促しました。ということでいきますよ。

めちゃめちゃつまらなかったわ。読むの辛かったわ。

久しぶりに苦痛な読書タイムになった。

本を読むという自分へのご褒美、最高の娯楽のはずが、くそ退屈な時間だった。(くそとか言わない)

一応ここで謝罪を入れます、辛口感想で不快にしてしまったらすみません。

あくまで個人の意見なんで、大目に見てください。ここは素直な読書感想文を書く個人的なブログですので。

さぁ、しつこいくらいに注意書きを入れたので、もう好き勝手書きますよ。

もうね……つまらなすぎた!!なんでだよ。

なんで中田作品を読んでこんな気分になるんだよ。

内容もそうだけど、会話も地の文も全然おもしろくない。

文章も交互で書いてるのかな?それともストーリーは一緒に考えて文章はどっちかが書いてる?

どっちにせよ、二人の違いがわからなかった。

それはどこを読んでも“合作のための違和感”がないということで、たぶんとても大切なことなんだろう。

箇所によって作家さんの違いが出るとそれは一作品として成り立たないのかもしれないし。

でもなぁ。

いちばん楽しみにしてた部分が根こそぎ削られている気がした。

わたしが中田作品を好きなのは、物語そのものもだけど、描写表現がきれいで独特で繊細だからなんだけど、今作はそれが全然感じられなくて。

個性もなんにもない。

だから余計に楽しめなかった。

肝心の内容は、青春物語というかなんていうか、どっちつかずな感じで。

濃くもないし、爽やかでもない。

だからといってリアルな設定でもキャラ作りでもなく、全体的にほんと、中途半端な印象だった。

まぁね、つまらなかった要因のひとつに、わたしがおばさんってこともおおいにあるのはわかってる。

登場人物たちと年齢がかけはなれているっていうのは、この本の対象年齢ではないってことかもしれない。

でもやっぱり、今までいろんな本を読んできたなかでそれが原因で楽しめなかったっていうことは逆に少なかったように思うから。

物語自体の重みや性質、描写の深さなんかで、それなりに楽しんできたし。

それは中田作品に限らず、わたしが好きなほかの作家さんの作品でも同じ。

だから余計に。それだけの理由だとは割り切れず、なんかがっかりしてしまう。

期待していた分ね。残念でした。

今度、中村作品を手にとってみよう。

なんかほら、このままだと、中村先生のせいって書いてるみたいになっちゃうじゃん。(いや書いてるがな)

そうじゃない、“合作”という形態のせいだということの証明のために、中村作品を読んでみたいと思います。

Aではない君と/薬丸岳 あらすじ 感想

インフルエンザになりました。Aでした。(決してタイトルにかけたわけでは。)

この前の記事にサラーッと、ほんと気軽にサラッと書いたんですけど、この冬の個人的トピックはコレが最大ってくらいにしんどかったんで、ちゃんと取り上げますね。なに。ちゃんとってなに。

忘れもしない2017クリスマス。悪寒と咳がひどくて仕事を早退。

この時点では熱がなくて、インフルエンザなんて疑いもせず。

明日朝一で病院に行こうと思いながら就寝し翌日。

とにかくしんどくて動けない。一ミリも身体を動かせない。体温39℃超え。

車でたった3分ほどの病院に行きたいけど、用意する気力も力も湧かない。辛い。しかし病院へ行きたい。しかし動けぬ。

これが俗に言う、だれか、わたしをびょういんへつれてって状態。(意味不)

旦那は仕事だし、実家の母は運転ができないからそもそも我が家へ自力で来れない。

とにかく今日は寝て、明日病院へ行こう。そうしよう。

明日になったら熱が下がるかもしれないし。←

この、ちっともインフルエンザを疑っていないバカな思考を、皆さんどうぞ笑ってやってください。(続く)





薬丸岳 「Aではない君と」 あらすじ・感想

Aではない君と (講談社文庫)





今年もたくさん薬丸作品を読みたい。文庫化を待ってる作品たくさん。

その前に薬丸作品の感想を消化していかなくては。



ではまずあらすじから。ネタバレなしです。

あの晩、あの電話に出ていたら。
同級生の殺人容疑で十四歳の息子・翼が逮捕された。
親や弁護士の問いに口を閉ざす翼は事件の直前、父親に電話をかけていた。
真相は語られないまま、親子は少年審判の日を迎えるが。
少年犯罪に向き合ってきた著者の一つの到達点にして真摯な眼差しが胸を打つ吉川文学新人賞受賞作。

「BOOK」データベースより



この作品も、単行本が発売されたときから文庫化を待っていました。

購入後すぐに読んでやろうと意気込んでいたんだけど、通勤電車内の中吊り広告で興味を持った旦那が珍しく読みたいと言うので。

おとなしく順番待ち。感想とか言い合うの楽しいし。普段あんまりこういうことないし。

読み終わった旦那、反応がうっすい。「まぁこんなものかな」みたいな。

いや順番返して。もう絶対これからは先に読ませて。

感想の言い合いとか高望みしてすみませんでした。





ではではここから感想です。ネタバレなしです。

いやぁもう期待通り。

さすがの薬丸さんだし、さすがのタイトルのつけ方だし、さすがの表紙の絵だった。(?)

表紙とタイトルから受けるイメージそのもの。胸が詰まる。

少年犯罪ものを扱うのがうまい薬丸さんですが、加害者側の視点からのアプローチもさすが。

このお父さんの心の動き、息子と向き合うため前を向いていく強さと脆さね。

丁寧に描かれているので、子を持つ親としては自己投影しやすい。

自分ならどうするんだろうって。

自分はこうできるだろうかって。

わたし、あんまり本を読むときそんなことしないんだけど、こういう類のはまた別で。

いろいろ考えてしまう。子育てに絶対はないから。

わたしは現実社会で起こる少年犯罪とかに対しては、正直あんまり“更生”を期待していない。

目にする少年犯罪の大半が、惨くて愚かで“未熟だから”では済まされないような凶悪なものばかりだから。

“更生”じゃなくて“厳罰”でしょって結構そう思っちゃうんです。

過失と殺意ありではまた話がかわってくるけどさ。

まぁその辺をごちゃごちゃここに書いても話が逸れるだけなので割愛。自重。

でもこの本みたいにさ、犯罪の根っこにあるもの(原因)によっては、必ずしも厳罰をとはならないよ。さすがに。

更生っていう表現もまた、この加害者の子には違うっていうか……。

ちょっとネタバレっぽくなるけど、明言しないように書くけど、最後の被害者遺族の要求が、なんかもうやるせない。

そこは薬丸さんの技って言うか、そっちに同情が偏らないようにあえてそうしたのかもしれないけど。

こんなもん?って思った。わたしがこの被害者側の親なら、あんな要求はしたくないな。

したとしても、もっと言い方がある。先に言うべき言葉もある。

まぁこれはただの“読者”という立場で架空の物語に対しての、距離のあるただの感想だから。

当事者なんてものに実際なったら、どうなるかなんてわからないけど。

わたしは常々、子どもたちに言ってることがある。

どんなに相手が悪いことをしてきても、手を出したら自分が悪くなる。

そんなの悔しいでしょって、どんな理由があっても誰も聞いてくれないよって。

だから絶対手を出すなと煩いくらい言いきかせてるんだけど、すごくすごく自分でも理不尽さを感じてる。

だって、心を踏みにじられたら、やめてと言ってもやめてもらえなかったら、相手をぼっこぼこにしてやりたいって思うもん。

でも暴力で解決することってないに等しい。

自分の立場が悪くなるだけ。

もし怪我をさせたら、命を奪うことになってしまったら、取り返しがつかない。

だから子どもたちには、そう言うしかないんだけど。

手を出さなきゃ何してもいいって思ってる人間もいる。だからこういうことが起きる。

「心と身体、どちらを殺すほうが悪いの。」

“少年A”になってしまった翼の言葉が重い。

心を殺すことの罪深さを、“彼”がちゃんとわかっていたなら。

答えは難しいようで簡単なはずなのに、は見えないから、罪の意識が希薄になるんだろうか。

なんにせよ、上にも書いた被害者遺族の要求だけはいただけなかったな。

ここにすら、“心を殺した”自覚がないんだもの。

っていう、なかなかハードな薬丸作品でした。(雑にいったったぜ←)

彼女がその名を知らない鳥たち/沼田まほかる あらすじ 感想

映画「SING」を観ました。もちろんレンタルDVDだよ。

こどもたちが気に入っていて、先日二回目のレンタル。

一回目のときは忙しくてわたしは観る時間がなかったんだけど、今回は長男くんが観ていた時に一緒に。

すっごく面白かったです。コアラ(役名すみません)がシュールで好き。

感動&楽しいポイントはもちろん動物たちが歌うところなんだろうけど、全く別のところが一番のお気に入り。

ネタバレになったらあれなんで詳しくは書きませんけど、見た人にはわかってもらえるように書きますね。

コアラが洗車するところです。最高。めっちゃシュール。

ヒツジ(役名すみません)との友情を大真面目に描いてるはずが、すっごくくだらない。(褒めてる)

くだらないことを真面目にされるの、だいすきです。





沼田まほかる 「彼女がその名を知らない鳥たち」 あらすじ・感想

彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫) [ 沼田まほかる ]

こちら初読み作家さん。

インスタでよく見かけたお名前で、“まほかる”って珍しいからすぐ覚えた。

しかも皆さんの感想見てると、どうやら後味悪い系の作品が多いみたいで。

イヤミスは大好物なので読まなきゃと購入。謎の使命感。



そんなわけでまずあらすじから。ネタバレなしです。

八年前に別れた黒崎を忘れられない十和子は、淋しさから十五歳上の男・陣治と暮らし始める。
下品で、貧相で、地位もお金もない陣治。
彼を激しく嫌悪しながらも離れられない十和子。
そんな二人の暮らしを刑事の訪問が脅かす。
「黒崎が行方不明だ」と知らされた十和子は、陣治が黒崎を殺したのではないかと疑い始めるが…。
衝撃の長編ミステリ。

「BOOK」データベースより



この作品、2017.10.28、映画が公開。

こうなると公開前に読みたくなるのが読書家の性。(私見です)

出演は蒼井優さん・阿部サダヲさん・松坂桃李さんに竹野内豊さん。豪華。

とりあえず映画の公式ホームページ貼り付けておきますね。→映画「彼女がその名を知らない鳥たち」





では。ここから感想を。ネタバレなしです。

うんうん、後味悪いね。(褒めてます)

後味というか、読んでいるさなかから感じ悪かったもんね。(超褒めてます)

まず主人公の十和子。彼女が毛嫌いしている(でも一緒に住んでる)陣治。

彼女から見る陣治の描写がそれはもう汚らしくて執拗で嫌悪感たっぷり。

でもそんなふうに陣治を見下している十和子こそ、読者から見ればとってもクズ。

そのあたりの彼女のクズスペックは読んで確認してください。

そのほうがとっても嫌な気持ちになりながら「このバカ女め」と思えます。

この“嫌な感じ”の二人が主人公なので、空気感ももちろん“嫌な感じ”にできあがりますね。

十和子は自分から破滅に向かっているし、ずーっとじめじめネチネチしている。

陣治もなんでそんなにクズ女(こら)がいいのかわからない。

他にも主要登場人物はいるけど、全員もれなくクズで最低な人たち。

読んでて救いがない。息抜き的な、和むシーンやまともな人が皆無。珍しい。

でもこの徹底さが嫌いじゃないし、イヤミスは作中こうでないとなって思ってる。(私見)

登場人物に感情移入したり自分と重ねて読むのが好きな人はかなり辛い読書タイムになるんじゃないかな。

わたしはどっちかというと、物語にはのめり込むけれど登場人物に自己投影したり登場人物の気持ちを考えたりってことはあんまりしないので。

特にこの手のストーリーでは。

だからずっと客観的に楽しめたので、この空気感も全く不快ではなかったです。

でもたぶん、作者さんもわざと不快に作りこんでいると思うので(完全に憶測です)、どっぷり不快な世界にはまり込むのがいいと思います、うん。

そうすると、ラストの展開が余計に際立つしね。

あの世界、あの空気感から一転。まぁ、一転するかしないか、読み手の受け取り方で変わるかな。(なんじゃそりゃ)

一途で純粋なものに映るか、どうしようもない勘違い野郎に映るか。紙一重な気がする。たぶん。知らんけど。(自信なし)

でもわたしは好き。あのラスト。

素敵だとか、切ないだとかじゃなくて、ざまぁみろ的な感覚で。(性格悪いのは自覚してる)

あの人はこれからどうやって生きてくんだろうな、と。心配じゃなくて少しワクワクした。(性格悪すぎなのも自覚してる)

そう思ったのもやっぱり、ずっと漂っていた不快感と嫌悪感が効いていたからこそなんだけど。

あれ、わたし、楽しみかた間違ってるかな??たぶん歪んだ楽しみ方なので、なんか、すみません。←

映像化でどうなるのか楽しみ。

ラストシーン、きっと美しく描写されたに違いない。

そうじゃないと映像化する意味ないと思う。そうじゃないと、なんていうか、誰も見たくないと思うし。

あのラストシーンが美しく映ってこそ初めて救われる、そんな物語だと思うので。もちろん私見だよ。