ナイルパーチの女子会/柚木麻子 あらすじ 感想

オリンピックに湧きました。家で。ひとりで。ひ と り で。

皆さんオリンピック観ましたか。(今頃すみません)

うちは毎回、旦那がすごく熱心にテレビで観戦するんですけど、わたしはそんなに興味がなかった。

特に冬は、夏よりも競技の種類というか範囲が狭いので、そもそもウィンタースポーツが好きじゃないわたしにとってそれはもう。

まったくそそられないものでした。

それがどうですか。(何が)

ある日、出先で旦那に車を停められてまで観せられた女子スピードスケート1000m決勝。

(うちの車、走行中はテレビ映らないんで。)(どうでも良い情報)

銀と銅メダル獲得の2選手の滑走、めちゃくちゃ素敵でした。

それから立て続けに連日オリンピックを観戦。

500mの金と、パシュートの金と、マススタートの金。湧きました。テレビの前で。ひとりで。

いつの間にか旦那より熱狂するわたし。引き気味の旦那。

アスリートってかっこいい。すき。





柚木麻子 「ナイルパーチの女子会 あらすじ・感想」

ナイルパーチの女子会 (文春文庫)





で、みなさんお気付きかと思いますが(上の続き)。

わたしが湧いたのはオリンピックというよりスピードスケート。

フィギュアもいいけどさ、というか冬のオリンピックはフィギュアしか見なかったんだけどさ。

スピードスケートかっこよすぎたよ。

金メダルとったからってミーハー心だしてんじゃねぇよとか言われたらそれまでだけど、なんかもう小平選手も高木選手もかっこよすぎなのは確かだから別になんて言われてもいい。(なんだよ)

とにかくかっこよくって最高でした。

っていう報告です。

(いつも本に関係ない話をすみません)



ではでは。本題へ。まずはあらすじから。ネタバレなしです。

商社で働く志村栄利子は愛読していた主婦ブロガーの丸尾翔子と出会い意気投合。
だが他人との距離感をうまくつかめない彼女をやがて翔子は拒否。
執着する栄利子は悩みを相談した同僚の男と寝たことが婚約者の派遣女子・高杉真織にばれ、とんでもない約束をさせられてしまう。
一方、翔子も実家に問題を抱え―。
友情とは何かを描いた問題作。
第28回山本周五郎賞&第3回高校生直木賞を受賞!

「BOOK」データベースより



柚木作品を読むのは「本屋さんのダイアナ」に続いて2作目です。

「本屋さんの~」はなかなかのお気に入り本。

他の柚木作品も読みたいけどどれからいこうか迷ってしまいなかなか手が出せていなくて。

そうこうしているうちに文庫化を待っていたこの本がついに発売。

即読みしたので感想も早いうちに書いちゃいます。





ではここから感想です。ネタバレなしです。

上にも書きましたけど、柚木作品を読むのは「本屋さんのダイアナ」に続いて2作目。

よってわたしは、柚木さんの作品イメージとして「本屋さんの~」しか頼るものがない。

「本屋さんの~」の感想記事(こちら)を見ていただければわかると思うんですけど、あの本が女の子小説のわりにとっても爽やかだったから。

ドロドロしたものとか特殊な感情とか一切描かれてなくって、いや別の角度からは描かれてたかもしれないけど、それがメインじゃなくて、少女たちの全うな成長っていうのかな。

とにかく爽やかで素敵な物語だったんですよ(くどくどすみません)、「本屋さんのダイアナ」はね。

(そうですまだその本の話をしてました)←全然進まない悪い癖

だから、この本もてっきりそんな感じなのかなって思ってたんですよ。ドヤ顔で言うけどさ。

女子会って書いてるから登場人物も少女たちかなと思ったし。

あらすじに思いっきり書いてるけど。商社って。主婦って。

このブログの常連さんはわかってくれてるはず。

わたしが作家買いをするときはあらすじを読まないのを。(初見さん覚えていってね~)←

だからもう、読み進めていってなんか様子がおかしいなって感じ始めてから読み終わるまで、度肝抜かれっぱなしでしたわ。

なんか勝手に爽やかイメージつけてて柚木先生ごめんなさいってなりましたわ。(語尾)

ダイアナとは正反対の位置にある“女の子小説”でした。

あえて言う。“女の子小説”って。

主人公たちはとってもいい歳した大人だけど、お互いに“少女のまま”の部分を持っている。

それは人間関係において決してプラスには働かない未成熟な部分なのに、そんな自覚もないから厄介。

それどころか自分の長所と思っちゃってる節もある。

頑張らない見栄を張らないのが長所、上辺だけの付き合いをしないのが長所。

でも実際はそれが、人間関係を築くうえですごく邪魔になってきたってことに気付けていない。

そんなふたりが出会ってしまい、友情を求めてしまい。

そんな話です。(めんどくさくなった)

なんかこう、読後感としてはそんなに後味が悪いわけでもないのに、内容を思い出すと気分がどんよりしてくる。

二人以外の登場人物たちも強烈で、ある意味現実離れしているので、読んでいる間はそんなにしんどくないんですよ。

でもやっぱり、そにある感情は人間味ありすぎだから。

読み終わって本を閉じたあと、物語の世界から戻ったあと、そこに残るのはキャラとか設定とかより“感情”だから。

だからこの作品を思うとき、その苦々しい感情が先に思い出されて、ちょっとしんどい。

よってめんどくさくなっちゃった。さっき。ごめん。

でもさ、わたしが常々キライ・苦手だって言ってる“女同士のドロドロを描いた作品”っていう印象はこの本にはない。

もちろん読み終わった今も。

二人の女性のどちらも、“女はこわい”“女は重い”の象徴のようには描かれてなかったと思う。

これはほんと個人の受け取り方しだいだから、もちろん“女はこわい”って読み取る読者もたくさんいると思うし、どっちが正解とかないけど。ほんとに。

ただわたしは↑のように思えたことで、この作品を純粋に楽しめたし、もう柚木作品は読まないぜって思わずにすんだので、ほんと、柚木先生ありがとうって気持ちでいっぱいです。(だれ)

そこにいたのは世の中の“女代表”のふたりじゃなくって、その本の世界で不器用に生きる“栄利子”と“翔子”という人間。

柚木先生の描写と表現と世界観が、しっかり本の中にわたしを連れていってくれた。

なんか全然、自己投影とか共感とかしないことはもしかしたら作者さんに対して失礼なのかもしれないけど。

でもいいよね。(いいんかい)

そこに共感はなくても、こうやって作品を思い出すときにきっちり心が重くなる。

上手くいえないけど、わたしはこの、現実と物語の世界を行き来する絶妙な感覚が大好きだから。

ちょっとだいぶ話が逸れたけども。

わたしの嗜好の話になっちゃった。誰も興味ないのに。

とにかくですね(まとめに入る)、「本屋さんのダイアナ」みたいな爽やかな本ではないけれど、女ってこわいな~めんどくさいな~って再確認する本でもないってことです。(なんかしっくりこないな)

ほんと、どの登場人物もキャラがたってるから、それだけでとにかく読みやすい。

読んでる間はどんなに話や感情が拗れようが縺れようが、しんどいわ~ってならない。

だからどんどんページを捲れるし、なぜかイライラもしないんですよ。“女の子小説”なのに。

なんせ柚木作品を読むのが2回目のわたしは、柚木先生ってこんなアプローチもするんだなと。

ダイアナとの対比、ギャップに、たまらなく感心したのでした。

はい。

最近、感想書く頻度が著しく低下したので、元々下手くそな感想が余計に下手くそになりました。

伝える文章が書けない。読みやすく伝わりやすい文章の構成もわからん。

致命的。でも頑張るので。

どうかこれからもお付き合いください。切実。