十字架/重松清  あらすじ 感想 ・追記2016年映画化

梅雨明け宣言キター!!
毎年こんなに長かったっけ?こんなに雨降ったかなーなんて文句たらたらで過ごしましたよ。
次男くん、公立幼稚園に通っています。通園バスなどないので、普段は自転車なんですが、
雨降ると徒歩通園になります。(車は禁止)。
遠いうえに、5歳児が傘持ちながら歩くとかなり遅い。水たまりなんて誘惑されまくり。
送迎が疲れるので、梅雨明け待ってました。
しかし。もう夏休みなんですけどね。




重松清「十字架」 あらすじ・感想

十字架 [ 重松清 ]



吉川英治文学賞受賞作です。

ドラマの「とんび」や「流星ワゴン」の作者、重松清さん。とっても有名ですよね。

ではざっとあらすじを。ネタバレなしです。

いじめを苦に自殺したあいつの遺書には、僕の名前が書かれていた。
あいつは僕のことを「親友」と呼んでくれた。
でも僕は、クラスのいじめをただ黙って見ていただけだったのだ。
あいつはどんな思いで命を絶ったのだろう。そして、のこされた家族は、僕のことをゆるしてくれるだろうか。

文庫本裏表紙より。
と、こんな感じでなかなか重いお話でした。

イジメや集団暴行や自殺。最近ニュースでも嫌ってくらい報じられていますね。

この本はぜひたくさんの方に読んでもらいたいです。


ではここから感想を。ネタバレなしです。

自殺したあいつ、通称フジシュン。彼は遺書に四人の名前を書き記しています。
そのうちの一人が、「僕」こと真田裕。フジシュンは彼のことを、「ユウちゃん」と呼んでいました。
残りの二人は、フジシュンをいじめていた人物
そしてもう一人は、女子生徒の名前でした。
この女子生徒は中川小百合、フジシュンの片思いの相手です。
フジシュンはこの4人それぞれに、
「ありがとう」「ゆるさない」「ごめんなさい」という言葉を書き残して、自殺したのです。

内容に触れるのはこのくらいにして、率直に。

重い話、重い十字架。でも読み進めていくと、無性に腹が立ってくる
イジメを見てみぬふりしていたユウは責められても仕方ないとして(いろいろ思うところはありますが)、
一方的に想いを寄せられ遺書に名前を残された中川さん。
しかもフジシュンが亡くなったのは、彼女の誕生日で・・・
彼女が背負わされた十字架は、どうにもこうにも理不尽な気がしてなりません。

しかもフジシュンの家族、特に母親の彼女に対する態度とか、読んでいて辛い、重いんです。
正気を保っているようなそぶりなんで、余計にこわい。それならいっそ狂気を正面からぶつけてくれればなと。
母親ですから、仕方ないとは思います。計り知れないものがあるのは頭ではわかるんですけどね。
彼女(中川さん)が気の毒でたまりません。

特に中川さんが、あることを告白するシーン。フジシュンの弟の言葉とか。うんうん、そうだよね。とはなれない。
そこ責めるのかって思ってしまう。ユウもついに爆発してしまって・・・。
きれいごとでは済まされない、彼らの苦しみのぶつかりあいでした。

でも一番理不尽な現実に打ちひしがれているのは、他でもない被害者遺族。
いじめを受け自殺に追い込まれ。こんな失いかたないです

とてもとても重いお話なので、簡単には書けませんが、それでもたくさんの人に読んでもらいたいです。

7/28追記
この記事を書いたときは知らなかったのですが、今秋(2015年)2016年2月、映画が公開されるそうですね。

つい最近もいじめが原因で少年が自殺したというニュースがありました。

この映画や原作にたくさんの人が触れることで、もう一度いじめ問題を考えるきっかけになるといいですね。