数奇にして模型/森博嗣 あらすじ 感想

帝劇ミュージカル「モーツァルト!」を観ました。って言っても劇場ではなくてwowowさんで。

主演はWキャストなんですけど、わたしが観たのは山崎育三郎さんVer。安部なつみさんと結婚されたかたです。

ミュージカル界のプリンスって言われていて(ちなみにWキャストのもう1人のかたもそう言われています)、最近はよくドラマとかにも出られているんですよ。

宝塚を好きになってからミュージカル自体も好きになり、その世界の“プリンス”と言われてる方なので一回観てみたいなと思っていた。

そしたらwowowさんがまたいい仕事してくれました。滅多にないですよ、帝劇ミュージカルの放送なんて。

公演自体は2014年。放送されたのは先月だったかな。録画していたのを最近観まして。

ここで感想をつらつら書こうかと思ったけど、本題(読書感想文)に入れなくなる可能性があるので公式動画のリンクを貼っておきますね。(いらないとか言わないで)

それはもう、プリンスでした。プリンス。





森博嗣 「数奇にして模型」 あらすじ・感想

数奇にして模型 (講談社文庫)


S&Mシリーズ、第9作目。

このシリーズ紹介もいよいよ残すところあと一つになりました。寂しい。



ではまずあらすじから。ネタバレなしです。

模型交換会会場の公会堂でモデル女性の死体が発見された。
死体の首は切断されており、発見された部屋は密室状態。
同じ密室内で昏倒していた大学院生・寺林高司に嫌疑がかけられたが、彼は同じ頃にM工業大で起こった女子大学院生密室殺人の容疑者でもあった。
複雑に絡まった謎に犀川・西之園師弟が挑む。

「BOOK」データベースより



英題は「NUMERICAL MODELS」

なかなかに分厚い本で値段も文庫本とは思えないくらいなんですけど、買って損はないです。

そして分厚いくせに一気読みです。くせにって。



ではここから感想を。ネタバレなしです。

先にタイトルについて触れておきます。

このシリーズに限らず、森先生のタイトルセンスってすごくおしゃれですよね。

タイトルだけでも楽しめちゃう。(なかなかの高等技術)

作品を読み終わってみるとそのセンスの良さにさらに気付かされるものが多くて、とにかく森先生のタイトルセンスが好きです。(着地点を見失いました、反省。)

でもこの作品のタイトルは、どうもよく意味がわからない。

タイトルで内容を推し量ることもできなかったし、作品を読み終わってみてもタイトルの意味についてはさっぱり。

(まぁ一応、題材となる“模型”はたくさん作中に出てくるので全くかけ離れているってわけではない。)

そこで得意の検索をかけてみたところ、衝撃の事実発覚。

「数奇にして模型」→「好きにしてもOK」っていうダジャレらしいですよ奥さん←。

超ビックリ。森先生のセンスに脱帽です。(バカにしてません)

で、肝心の内容について。

ベースは離れた場所でほぼ同時に起こった二つの殺人事件。

どちらも密室殺人です。このシリーズのミソです。

面白いのが、容疑者が同じ人物ということ。

普通に考えてありえないことなのに、それしか考えられない状況。

どういうことだと。早速気になりますよね。

いきなりそんな展開から始まるので、好奇心の赴くまますんなり引き込まれていきます。

さらにS&Mの上を行く強烈なキャラも登場するので、背表紙だけ見たら気後れしちゃうようなこの本の厚みも全く気になりません。

ページ数の多い本のなかには、なかなか物語が動き出さなくてイライラしちゃうものもありますよね。

でも森先生はそんなヘマしません。(どの立場から言ってるのか)

読者を飽きさせないというより、きっと森先生自身が飽きずに書いてるんだろうな。(だからどの立場から)

そしてそして、この作品の最大の見所はアクティブな犀川先生です。

そしてちょっとの間抜けさね。

とあるシーンで声出して笑ったのをずっと覚えてます。

萌絵は相変わらず無茶するし自己中ですけど(いいのか)、傍らに犀川先生がいることで全て許されちゃうキャラです。

この作品で問われるのは、異常と正常。その線引き・境界線・違いは何か。

わたしからすれば萌絵も犀川先生も異常だけど。二人とも頭良すぎて。

二つの事件の真相には異常と正常が混在していて、人によっては消化不良を起こすかもしれないな。

結局のところ、自分の“普通”と他人の“普通”が同じとは限らないってことに尽きる。

ついでに言うと、エピローグでさらにもやっとする人もいるんじゃないかなと思う。

気になるかたは読んで確かめてくださいね。(出た)

でもわたしは森先生らしい余韻の残し方がとっても好き。さすがです。

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