七色の毒/中山七里 あらすじ 感想

映画「アイアム ア ヒーロー」を観ました。wowowさんでやってたので。

前知識を入れずに見たので(もちろん原作も知らない)そのグロさにびっくり。

大泉洋さんの面白さだけで最後まで見たようなものなんですけど、続編とかやらないのかな。

ちなみにその夜、すっごく怖い夢を見ました。

車で事故り、知らない村人たちに追い掛け回され、最後に裏切られて頭が吹っ飛ぶという夢。

グロいシーンが強烈に頭に残ってたんだろうな。これだから映像は困る。(言いがかり)





中山七里 「七色の毒」 あらすじ・感想

七色の毒 刑事犬養隼人 (角川文庫)

前にインスタでおすすめしてもらった中山作品。

すっかりわたしも中山ファンですよ。絶賛作品集め中。



まずあらすじから。ネタバレなしです。

中央自動車道を岐阜から新宿に向かっていた高速バスが防護柵に激突。
1名が死亡、重軽傷者8名の大惨事となった。
運転していた小平がハンドル操作を誤ったとして逮捕されるも、警視庁捜査一課の犬養は事故に不審を抱く。
死亡した多々良は、毎週末に新宿便を利用する際、いつも同じ席に座っていた。
やがて小平と多々良の過去の関係が明らかになり…。(「赤い水」)
人間の悪意をえぐり出した、どんでん返し満載のミステリ集!

「BOOK」データベースより



七つの“色”にまつわる短編集です。もちろん収録作は七編。

「切り裂きジャックの告白」に登場する犬養刑事が全編通して活躍します。





ではではここから感想です。ネタバレなしです。

まず「七色の毒」というタイトルが良いです。

七編収録作それぞれの事件に色をつけているのも粋ですが、「毒」という表現が言い得て妙。

これは作品を読むとわかってもらえると思うんですけど、まさに「毒」なんですよねー。(しっかり説明しろ)

なんていうのかなー。(だからしっかり説明を)

「悪意」とか「狂気」とか「復讐」でもいいわけじゃないですか、ミステリーなんだし。(?)

そこをね、あえての「毒」。(何があえてか知らんが)

植物でも魚でも毒を持ってるものって一見わからない。

外見は美しくて、見ているだけなら何の害もなかったり。

人間も一緒で。

その能力に支配されすぎず、しかし一滴で命を奪える「毒」ですよ。

なんかさー、そういうお話たちでした。(まとめが下手くそすぎる)

日常の中で、正気に見える内側で、一滴の毒が全てを奪う機会を窺っていて。

色のついたそれがじわじわと、時に一瞬で、世界を侵食していく感じがもうなんとも。

ね、「七色の毒」。たまらんネーミングセンスですよね。(絶対伝わらない)



ちょっともう何言ってるかわからなくなってきたので次いきます。

短編集なので読みやすいです。一気読み。

分厚くもない本で七編入ってるので、ひとつひとつのお話が短くさらーっと読めます。

その割に個々のお話全てに読み応えがあって、物足りなさを感じたりということもなかったです。

そしてなんといってもどんでん返し。七編全てと言ってもいい。

二転三転するからこその読み応えかなと思います。

予想できるものもあるけれど、よくもまぁ七編それぞれに違うパターンで用意したなと感心しちゃいます。

それからおもしろい(?)のが、なんだか実際に見聞きしたことがあるような事件が多くて。

「白い原稿」なんてあきらかにモチーフになっている人物・事象に心当たりが……。

作者さん、怒られたりしないのかななんていう無駄な心配をしてみたりしました。←

気になる方はぜひ読んでみて。(またそこ……)

あとは主人公・犬養刑事と娘の親子関係が、この一冊のなかで微妙に変化していくのも見所です。

短編集とはいえこの本の主人公は彼なので。

娘とのエピソードが随所で描かれていることで、人物像にも物語にも深みが増しますね。

そんな(?)犬養刑事シリーズ。次作が文庫化されるのを正座して待っています。

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