笑わない数学者/森博嗣 あらすじ 感想

高校野球は断然、夏の大会が好きです。
春の選抜もいいんですけどね。気がついたら終わっちゃってるパターン。
球児の涙を見るたびに思います。
みんな優勝でいいじゃない。(大会の意味は)。




森博嗣「笑わない数学者」 あらすじ・感想

笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE (講談社文庫)



またまた表紙がおしゃれ。
英題は「MATHEMATICAL GOODBYE」です。

「すべてがFになる」から始まるS&Mシリーズ3作目。

ではあらすじから。ネタバレなしです。

偉大な数学者、天王寺翔蔵博士の住む「三ツ星館」。
そこで開かれたパーティーの席上、博士は庭にある大きなオリオン像を消してみせた。
一夜あけて、再びオリオン像が現れたとき、2つの死体が発見され……。
犀川助教授と西野園萌絵の理系師弟コンビが館の謎と殺人事件の真相を探る。
超絶の森ミステリィ第3弾。

文庫本裏表紙より。

これはシリーズの中でも結構好きな作品。まずタイトルが好き
タイトルのセンスって大切ですよね。

では感想を。
ちょこっとネタバレになるようなことも書くかもしれませんので、未読の方はお気をつけください

理系コンビのシリーズってことで、いつもまぁまぁ難しい話がちょこちょこ出てくるんですけどね、
今回はなんせ「数学者」が相手ですから、これまた哲学的で理屈っぽい(すみません)会話が出てきます。

内と外。裏と表。「定義」の話が面白い。しかしやっぱり理屈っぽい。
わたしの頭はどう転んでも理数系について行けないと実感しました、はい。

博士 「質問は?」
萌絵 「オリオン像を消してください」
博士 「それは質問ではない」

腹立つわぁ~(こら)。注・この会話が哲学的ってことじゃないですよ。

この博士のように自分を天才と思っている=他者を見下している人って↑のようなセリフが似合いますよね。
ためらいなくばっさり切り捨てられる。

ところで、ページを開いてすぐ、館の見取り図?全体図?が書いてあるんです。
それを見て、オリオン像のトリックすぐ解けちゃうんですよね……。
きっと大半の人がわかっちゃうんじゃないですかね?だいたいのニュアンスでも。
なんか別の人の別の作品でもあったような?気がしました。

しかし。
前2作品の感想にも書きましたが、このシリーズで楽しむべきは謎解きではありません。(断言)。
犀川先生と萌絵のやりとりです。(トリックがおもしろい回ももちろんありますよ)。

今回は「勝ち負け」に対しての萌絵の感覚に、犀川先生がやたら気遣いを見せながらたしなめるところとか微笑ましかったな。
もうその辺は作品を読んで感じ取ってほしいですね。(丸投げしました)

この作品がシリーズの中でもより好きなのは、二人の会話だけが要因ではありません。
だってトリックがわかっちゃうんだから、マイナス評価になってもおかしくないですよね。

しかししかし。
読み終わると高評価をつけたくなる。
最初に書きましたがタイトルのセンスです。「笑わない数学者」。

終盤、この作品の核になる謎解きは、オリオン像消失や殺人のトリック部分ではないんだと気付きます。
そして考え、タイトルに導かれる。
数学者は笑わないのです。

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