マリアビートル/伊坂幸太郎 あらすじ 感想

1番好きな小説は「マリアビートル」です。(二回目)。
ついにきました、マリアビートルの感想回。あつく語っちゃおうかな??
ついにというか、別に1番最初に書いても誰も文句言わないでしょうから、
まぁわたしのさじ加減ですけどね。はい。




伊坂幸太郎「マリアビートル」 あらすじ・感想

マリアビートル (角川文庫)



これは以前にも書きました、「グラスホッパー」の続編。

続編と言いましても、前回の主役・鈴木はほんのちょこっとしかでてきません。
話も完全に繋がっているわけではありませんから、前作を読んでいなくても楽しめます

ではあらすじから。ネタバレなしです。

幼い息子の仇討ちを企てる、酒びたりの元殺し屋「木村」。
優等生面の裏に悪魔のような心を隠し持つ中学生「王子」。
闇社会の大物から密命を受けた、腕利きの二人組「蜜柑」と「檸檬」。
とにかく運が悪く、気弱な殺し屋「天道虫」。
疾走する東北新幹線の車内で、狙う者と狙われる者が交錯する――。
小説は、ついにここまでやってきた。
映画やマンガ、あらゆるジャンルのエンターテインメントを追い抜く、娯楽小説の到達点!

文庫本裏表紙より。

おもしろそうでしょ?(二回目)。

前作「グラスホッパー」は昆虫のバッタのことで、前作中にもバッタの話が出てきていましたが、
この「マリアビートル」でも、タイトルにまつわる話がちゃんと作中で出てきます。
なので”マリアビートル”の意味はここには書きません。ぜひ作品を読んでほしいです。

では感想を。ネタバレなしです。

ページ数でいうと、グラスホッパーの倍はあるかも?しかし徹夜本です

主に「木村」、「王子」、檸檬と蜜柑の「果物」、そして「天道虫」のパートにわけられ物語は進みます。

一貫して新幹線の中で展開していくので、疾走感半端ないです。

それぞれにそれぞれの目的と思惑があり、
それを果たすべくこの列車の中で殺し屋たちはぶつかり合う。

とにかくキャラがいつも以上に多いのに、それぞれ個性が強くて魅力的。王子以外
この王子、今まで読んだ伊坂作品の中でも抜群に悪いヤツです。
でもそんな言葉では足りないので、無理して言いますね。
本当は汚い言葉は使いたくないんですけどね。
完全に頭のおかしいくそったれですよ。すっきり。

”殺し屋たち”って本来なら悪役のはずなんですが、
この王子が悪役なんて枠を超えるくらいのくそったれなんで、
むしろ殺し屋たちにヒーロー的役割を期待してしまう
もうね、コイツ(すいません)が痛い目に遭うことをひたすらに願い、
伊坂クオリティを信じ、
そのシーンを待ち望みながらページを捲る

しかしそんな自分さえもまだかわいく思えます、王子の前では。心して王子と対峙してください。

そしてこの作品を面白くさせている一番の要因、天道虫こと七尾くん。
とにかくついていない。気弱というかもう自分の運命に諦めている感じ。

伊坂さんの描くキャラの何がいいかって、とにかく会話ですよね。
わたしは常々、森博嗣さんのS&Mシリーズの会話が好きって書いてますが、
あちらとはまた違う楽しさ面白さがあります。

檸檬と蜜柑、七尾と真莉亜、後半にでてくる老夫婦、という組み合わせの会話が多いんだけど、
それぞれのキャラが確立しているし、しゃれが効いていてやりとりが面白い。
それでいて無駄な会話がほとんど無い。

登場人物も会話も展開も、もちろん忘れてはいけない伏線も、とにかくてんこ盛りです。
できれば映像で見てみたい。列車のあっちこっちで起こるやりとりや、
最後の最後まで気の抜けない殺し合い(物騒だなぁ)と、
なんといっても七尾くんが不運と出遭ういくつもの瞬間を。

誰にお願いすればいいですか?←また本気

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