窓の魚/西加奈子 あらすじ 感想

愛車がぶっ壊れました。10年来の相棒だったのに。

そろそろ乗り換えしなきゃなとは思いつつ、今年の2月に車検を通したばかり。

安い中古車なら買えるくらいの車検代を払い、あと2年は乗ろうと思っていた。

先日、お盆の帰省からの帰り道。自宅まで10メートルというところ。

バンパーが外れた。右側の何点かでかろうじて繋がっている状態。

よくこれで高速道路を2時間走っていたなとゾッとした。

もし高速でこれが起きていたら大事故。よく耐えてくれた相棒くん。

さすがにもうこれ以上愛車に無理をさせるわけにはいかないので、その日のうちに車探し。

もうすぐ相棒とお別れです。お世話になりました。





西加奈子 「窓の魚」 あらすじ・感想

窓の魚 (新潮文庫) [ 西加奈子 ]





初読み作家さん。

このブログの読者の方から、インスタでおすすめしていただいた作品です。

西さんは自分では手を出してこなかった(言い方)ので、良いきっかけをくださり感謝です。



ではまずあらすじから。ネタバレなしです。

温泉宿で一夜を過ごす、2組の恋人たち。
静かなナツ、優しいアキオ、可愛いハルナ、無関心なトウヤマ。
裸の体で、秘密の心を抱える彼らはそれぞれに深刻な欠落を隠し合っていた。
決して交わることなく、お互いを求め合う4人。
そして翌朝、宿には一体の死体が残されるー
恋という得体の知れない感情を、これまでにないほど奥深く、冷静な筆致でとらえた、新たな恋愛小説の臨界点。

「BOOK」データベースより

お気付きですか。(急に何)

登場人物たちの名前が春夏秋冬ですね。(だから何ってなりますね)

こういうベタな部分に注目するのが大好き。理由は全くないけど。





ではでは。ここから感想を。ネタバレなしです。


この本、とても薄い。

なのでさらーっとすぐ読み終わるかなと思っていたけどそんなことなかった。

たとえば東野圭吾さんみたいな描写だったらこのページ数はたぶん1時間で読み終わる。

西さんの描写は、“女の人が描く抽象的な表現”(私見ですので)が多くてちょっと時間がかかった。

なぜかと言うと、わたし、“女の人が描く抽象的な表現”があんまり好きじゃないのです。

なんていうかこう、斜め上からかど真ん中からかわからないけども変な角度から描くドロッとした感情や、ニュアンスで表現しきっちゃうわかりにくいけどもあ~なんかわかるわ~ってなる絶妙な心情とか、そういうのがあんまり好きじゃない

(一番抽象的でわかり辛い文を書いてるのはわたしです、すみません。)まぁこれブログだし。(おい)

特に、“相手が何か言ったけど聞こえなかった・わからなかった”っていうシーンが多くて、ちょっと醒めた。

これがある一人だけの描写なら理解できる。

あぁこの人、耳が悪いんだな、人の話ちゃんと聞かないクセがあるんだな、って自分の中で納得できる理由をさがせるけど。

どの視点でもでてくるし、その答え(セリフ)は言った本人のパートで明らかになるっていうパターン。

そこ引っ張るためのそのやり方がまさにあんまり好きじゃない。

典型的な、若い女性作家さんがやりそうな手法。完全に偏見ですのでごめんなさい。

まぁなんていうか、そういうひっかかるところが多々あって、読了までちょっと時間がかかったという。(って言っても2,3日です)

とにかくですね、スラスラーッと読めるタイプの本ではなくて、どっちかというとじっくり読みに向いてる本でした。

世界観に浸るにはもってこいの描写と設定と登場人物なので、不思議で謎めいた気分になりたい方におすすめ。

視点が章ごとに変わるので読みやすさはありました。

登場人物それぞれの視点からそれぞれの相手への気持ちや印象を知る。

誰も彼も全員がつかみどころがないように感じているけど、客観的な立場のわたしからすれば、全員何をそんなに隠したくて何をそんなに知って欲しくて何をそんなに出し惜しみしてんのってなりました。(伝わるわけがない)

同じ物事、同じ時間を別の視点で描くとガラッと印象が変わるものなんだけど、何故かこの作品ではそんなこともなかった。

全員、捉えかたが同じ。

ひねくれていてフィルター越しにしか見ていなくて自分に自信がない。

根本的には似たもの同士の4人に思えた。

これは作者の西さんの思考が反映しているのか、意図的にそう持ってきたのかわたしにはわからないので、ぜひ他の西さん作品も読んでみたいなと思ったポイントです。

作品の話に戻るけど、そうやって視点を変えながら同じ時間を描いているので、少々の飽きはきました。

同じシーンが4回ってのもあるので、そこは仕方ない。これは好き嫌いの問題かもしれない。

そして途中で加わるミステリー要素。これに惑わされてはいけません。(誰だよ)

ミステリーっぽくなったからといって、ミステリー部分に解決を求めてはいけないということです。

上にも書いたけど、“不思議で謎めいた”世界観へ誘うための演出だとわたしは捉えています。(個人の感想です)

ここがメインではないと思うので、この部分の解釈にはあんまり重きを置かなくてもいいかなって。

あらすじに“一体の死体”とか書くのが悪いと思う。(何のクレーム)

“起”か“転”かな、と思うじゃん。(勝手に思っただけ)

でも正直、これに意識を絡めとられるともったいないというか、ストーリーの方向性を捉え違えかねないので、あんまり気にしないようにしました。

もちろん読み終わってからだよ。

読み終わってから、そこばかり気にしていても答えはでてこないので、考えるのは4人のことだけにしました。

あくまでわたしの見解です。もちろん、この死体が重要になってくる捉え方もあると思います。

ということで、(むりやりまとめに入りました)4人の結末や謎解きの答えは読者の数だけある、そういうタイプの作品かなと思います。

これも読書の醍醐味のひとつですね。

本を閉じても物語には終わりがなくって、登場人物たちはその先も生きていくけど、読者はそれを知ることができない。

想像の中でしか決着がつけられないので、わたしは4人とも幸せになる未来を想像したいです。(いい子ぶってみました)←台無しか。



さてさて、今回この作品を教えてくださったブログの読者さま。

まずは新しい本との出会いをくださりありがとうございます☆

そして大変遅くなり申し訳ないです……。読んでもらえていますでしょうか……。

おすすめしてもらった作品だから絶賛!なんてわかりやすい小細工はしたくないので、いつもどおり素直に書かせていただきました。

拙く自分本位の感想で、もし気を悪くさせてしまったらごめんなさい。(たぶん高確率で気分を害してしまうブログ)

コメントいただけたこと、本を紹介していただけたこと、ほんとに嬉しく思っています!

ありがとうございました。

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