空中ブランコ/奥田英朗  あらすじ 感想

次男が登園拒否しています。でたー。行きたくない病でたー。
こんな夏休み終了間際に登園日があります。
長い休みだったから、すっかりおうち大好きっこに戻ってる。
また朝愚図るのかなぁ~。愚図っても行くしかないのだけど
メソメソしていたのに、結局行くしかない!と腹くくる瞬間が好きです。
5歳児が自分との葛藤に勝つ瞬間。笑っちゃ……泣けますよね。




奥田英朗「空中ブランコ」 あらすじ・感想

空中ブランコ (文春文庫)



以前に感想記事を書きました、「イン・ザ・プール」に登場する伊良部先生シリーズ2作目。
またまた表紙がシュール。ちょっと華やかになってます。

第131回 直木賞受賞作です。

ではあらすじから。ネタバレなしです。

伊良部総合病院地下の神経科には、跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のやくざなど、今日も悩める患者たちが訪れる。
だが色白でデブの担当医・伊良部一郎には妙な性癖が…。
この男、泣く子も黙るトンデモ精神科医か、はたまた病める者は癒やされる名医か!?
直木賞受賞、絶好調の大人気シリーズ第2弾。

文庫本裏表紙より

オムニバス形式で5作収録されています。
シリーズものですが前作を読まずこちらからでも十分楽しめます

では感想を。ネタバレなしです。

相変わらずサクッと読めます。めっちゃ軽いです。褒めてます。

表題作になっている「空中ブランコ」、この伊良部先生が1番好き。
空中ブランコをやったりネットの上で跳ねたりする先生を想像するとかなり微笑ましい。
まん丸なんだろうなって。

伊良部先生って、子どもみたいに何でもかんでも「それ僕もやりたい」って言い出すんですけど、
さすがにそんな人でも、まさかサーカスの空中ブランコをやりたいなんて普通軽々しく言いませんよね。
だってあれ見るからに危ないって分かるし。
でも伊良部先生はやりたいと思ったことは全部やります。たとえ空中ブランコでも。デブなのに。

もちろん患者のためにやるんじゃないですからね、やりたいからやるんです。

めちゃくちゃなのに物語として成立しちゃうから不思議。
患者との会話もテキトー(に見える)のに、結果的に的確なアドバイスになってたりする。
そうなると、先生の言動はもしかしたら計算なのかもしれない。いや、それはないか。っていう、
終わりのない行ったり来たりを自分の中で繰り返すことになります。
このシリーズの楽しさはそこです。嘘です。すみません。

伊良部先生は基本的に、長ったらしい話はしません。
患者と一緒に、がコンセプトでしょうね。たぶん。

いつも患者さんと同じことをする伊良部先生。相変わらず体張ってるなって感動しました。

ちなみに話のおもしろさで言ったら、断然「義父のヅラ」です。
この本の3番目に収録されています。

伊良部先生の医大時代の同期生が主人公で、同じ精神科医。
強迫症状に悩んでいて、同窓会で再会した伊良部先生の病院を訪れます。
これ爆笑しちゃうんで家で一人で読むことをすすめます
二人のちょっとした青春ごっこみたいな、ドタバタなイタズラ劇が楽しいし、
少しだけ伊良部先生が頼もしいかも。

自分は絶対に診てもらいたくないですけどね、見てる分にはやっぱり楽しいです。

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