光媒の花/道尾秀介 あらすじ 感想

腹部MRI検査を受けてきました。
お腹なんで、呼吸に合わせて撮影するんですね。
指示通りの呼吸をしますが、下手くそでダメ出しを受けました。
呼吸下手って。わたしの本能、仕事しろ。




道尾秀介「光媒の花」 あらすじ・感想

光媒の花 (集英社文庫)



表紙がめちゃめちゃ綺麗で、この本ほど手垢に気を付けたものはありません。
なんとも幻想的な色彩。蝶が似合う。

ではあらすじから。ネタバレなしです。

一匹の白い蝶がそっと見守るのは、光と影に満ちた人間の世界――。
認知症の母とひっそり暮らす男の、遠い夏の秘密。
幼い兄妹が、小さな手で犯した闇夜の罪。
心通わせた少女のため、少年が口にした淡い約束……。
心の奥に押し込めた、冷たい哀しみの風景を、やがて暖かな光が包み込んでいく。
すべてが繋がり合うような、儚くも美しい世界を描いた全6章の連作群像劇。
第23回山本周五郎賞受賞作。

文庫本裏表紙より。

短編集です。

表紙とあらすじにもある”蝶”が、ちょこちょこ描写されています。
タイトルの”光媒”は造語かな。綺麗な言葉。

ではでは感想です。ネタバレなしです。

1話ずつ感想書いてると長くなっちゃいますので、全体的に。ざっと。

リレー方式というのかな、6つの話が少しずつ繋がっています。

道尾さんの書く文章は、単語の一つ一つが美しい。この作品ではよりそう思いました。
この本を読む前に読了していた道尾作品は、どれも内容が重いというか暗いもので、
単語の美しさに目を向ける余裕はなかったので。

この作品ではタイトルも表紙も文章も、美しさが良い仕事してたなって思う。←だれ。

例えば第一章で描かれている夏の秘密は、
美しい言葉で紡がれることで、生々しさや冷たさが一層際立っていたと思う。

二章と三章は対になっているようなお話ですが、この本の中で1番救いがない。
こども達のやるせなさが切ない。二章の兄妹もだけど、三章の少年も然り。

全編こんな(暗いというか不穏な空気)感じなのかなぁと読み進めていきましたが、
意外に光が見えた五章と最終章。

さっきも書きましたが、道尾さんって暗い話のイメージがあったので、
こんな終わり方も書くんだなぁと意外でした。

で、やっぱり文章がきれいだから、光の射しかた3割増し

そのせいか、きれいにまとめてきたなっていう色眼鏡で最後の一行を読んじゃいました。
きれいきれいと褒めてきてなんですが、
きれいに終わりすぎじゃない?みたいな。まるで優等生みたいな。結末のお手本みたいな。みたいなしつこい。

でも短編集だから、アンバランスな感じはしなかった。
1話1話がやっぱり長篇に比べるとあっさりしてるから、あの締め方が一番余韻が残っていいのかも。

謝ります。いつもいつも偉そうな感想ですみません。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です