検察側の罪人/雫井脩介 あらすじ 感想

映画「猟奇的な彼女」を見ました。久しぶりに。wowowさんでやってたのを録画していたので。

わたし、この映画が大好きで。wowowさんの番組表で見つけたときの歓喜ったら。

この映画が流行った15年ほど前、ちょうど青春真っ只中(なにその恥ずかしい表現)だったわたしももれなく気に入ってしまったわけです。

で、久しぶりに見た(それこそ10何年ぶり)けど、やっぱり素敵でした。

常々言ってますけどね、甘すぎるラブストーリーは苦手だったりするんだけど、コメディ要素のある切ないラブストーリーは好き。

完全無欠の王子様が出てくるラブストーリーより、強くてほんとは弱い女の子を不器用にまっすぐに包んじゃうちょっとださめのヒーローが好き。(どうでもいい嗜好をすみません)

この映画は根本的にはありがちな設定なんだけど、すごく心があったかくなる作品。

二人の距離感がしっかり描かれていて、猟奇的な女の子のかわいさがちゃんと伝わってきて。

で、最後にきっちり伏線回収してくるこれ以上ないってくらいのラスト。

笑うポイントも泣きポイントもたくさんあるんで、気になった方はぜひ。レンタルでも。





雫井脩介 「検察側の罪人 上下巻」 あらすじ・感想

検察側の罪人 上 (文春文庫)

検察側の罪人 下 (文春文庫)



ちなみに(上の続き)、同じ監督で同じ女優さんが主演の「僕の彼女を紹介します」という映画も最高なのでぜひ。

一応言っておきますけどね、どっちも韓国映画なんで。某レンタル屋さんで探すときの参考までに。



そんなわけで、まずあらすじから。もちろんこの本の。ネタバレなしです。上下巻どちらも載せます。

蒲田の老夫婦刺殺事件の容疑者の中に時効事件の重要参考人・松倉の名前を見つけた最上検事は、今度こそ法の裁きを受けさせるべく松倉を追い込んでいく。
最上に心酔する若手検事の沖野は厳しい尋問で松倉を締め上げるが、最上の強引なやり方に疑問を抱くようになる。
正義のあり方を根本から問う雫井ミステリー最高傑作!

検察側の罪人 上巻「BOOK」データベースより



23年前の時効事件の犯行は自供したが、老夫婦刺殺事件については頑として認めない松倉。
検察側の判断が逮捕見送りに決しようとする寸前、新たな証拠が発見され松倉は逮捕された。
しかし、どうしても松倉の犯行と確信できない沖野は、最上と袂を分かつ決意をする。
慟哭のラストが胸を締めつける感動の巨篇

検察側の罪人 下巻「BOOK」データベースより



そしてこの作品も、8月24日、映画が公開されます。

主演は木村拓哉さんと二宮和也さん。うーん。

とりあえず映画公式サイトも貼っておきます。こちら→「映画 検察側の罪人」

今年の映画化は某アイドル事務所の俳優さん多いですね。

それとも毎年こんなもの?

ドラマもそうだけど、原作ありの映像化作品はできるだけ実力派俳優さんで実現してほしいなと思ったり。

だって面白い作品、特にミステリー系にルックスの良さとか求めてないもん。

少女マンガの実写化にイケメンさんはわかるけども。

この作品の木村さんの役なんて、ぜんっぜんイメージ違うけど。ニノはまぁおいとく。

(ニノとか呼んでる時点でそこそこ好きだろ)←

原作はこのあと感想書きますけど、すっごくよかったんです。

でもこのキャストなら映画は観ないかなぁ。wowow待機します。←





ここから感想を。ネタバレなしです。

いつも書いてますが今回も書いておきます、早めに。

個人的な思考・愚痴・感想ですので、どうかご容赦ください。

決してアイドル事務所が嫌いなわけでは。すみません。

ではでは、映像化への不満はこれくらいにして感想書いていきたいと思います。

これは文庫本上下巻のボリューム。

でも一冊一冊それぞれのページ数はそう多くもないかな。

上にも書きましたけど、あっという間に読んじゃう面白さでした。

この本はタイトル自体が壮大なネタバレなんじゃないのって読む前から思っていたんですけど、読み始めてからますますその思いは強くなり。

最初は楽しめるのか正直不安でした。

しかし面白い。

この作品は謎解きや犯人探しを楽しむものではないと途中で把握。

作中起こることもそれをする人物も全部描かれていて、読者に見えない部分がない。

ミステリー、サスペンスとして隠すべき事柄が全て明らかにされながら物語は進む。

タイトル通りの物語なんだけれど、その上で読者が楽しむことができる仕上がり。

その理由のひとつとして、新人検事の沖野の存在があります。

彼は読者と違って何も知らず、何もわかっていません。

少しずつ真実に近づく彼を、読者はいわば“神の視点”で見届けることになるんですけど、これがまぁしんどい。

もう一人の主人公・最上の動きも相まって、とにかく臨場感は楽しめる。

そしてこっちは全部わかっているわけですから、彼の心の動きやもどかしくなるくらいの正義感の強さがまぁしんどい。

どう“しんどい”かというと、決して退屈とかそういう意味合いではありません。

わたしはどっちかというと最上寄りの思考だからか、沖野の“まっすぐさ”が痛くて痛くて、そしてその信念に導かれるラストがもうほんとしんどい。(語彙力)

正義は人の数だけあって、それぞれの立場によってそれは姿を変えていって。

正義って時に無力で残酷なんだなと思い知らされました。

この作品はひとつの事象をあらゆる角度から読者に見せることで、“正義”を問いかけてきているんですよ。(知らん)

それがもう果てしない問いかけのような気になって、とにかくしんどい。

誰か単純明快な答えを用意してほしい。←

いっそのこと勧善懲悪な物語ならすっきりしたのだろうけど、やけに生々しいんですよ雫井さん。←

でもとにかく楽しめた。結局ね。

作り物過ぎなくって、後味も良くなくて。

だからこそ“楽しめた”っていう感想になったと思うし。

わたし、冒頭で散々キャスト陣の文句を言いましたけどね。

ニノが叫ぶあのシーンは見てみたいなと思いました。

さぞかし胸が痛むだろうなって。(おい)

あらすじにある、“慟哭のラスト”だけは映像で観てみたい気がします。

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