彼女は存在しない/浦賀和宏 あらすじ 感想

体調がよろしくないんです。何の宣言だよ。
偏頭痛持ちの方、最近の調子はどうでしょうか。わたしかなり辛いんですけど。
季節の変わり目ってほんと痛くて痛くていい加減腹たってきますよね。
そしてこのブログに詳しい方(いないとか言わないで)はご存知かと思われますが、
わたしは鎮痛剤を飲めません。ひたすら耐えるのみ。または腹を立てるのみ。すると治まる。
これの繰り返しのおかげで、ブログの更新ができませんでした。そう、結局言い訳でした。




浦賀和宏「彼女は存在しない」 あらすじ・感想

彼女は存在しない [ 浦賀和宏 ]


”中居文庫”って知ってます?
某国民的アイドルグループの中居君が読んでる本をファンの方はそう呼ぶらしいです。
この本もその”中居文庫”のひとつみたいですね。

少し前にランキングに入っていて、てっきり最近の本だとばかり思っていました。
読んでみてびっくり、10年以上前に出版されていて、
じゃあなんで今さらランキングに?と思い調べ、”中居文庫”の存在を知りました。
”中居文庫”。ネーミングセンスすごい。シンプル且つわかりやすいもんね。

まずあらすじから。ネタバレなしです。

平凡だが幸せな生活を謳歌していた香奈子の日常は、
恋人・貴治がある日突然、何者かに殺されたのを契機に狂い始める…。
同じ頃妹の度重なる異常行動を目撃し、多重人格の疑いを強めていた根本。
次々と発生する凄惨な事件が香奈子と根本を結びつけていく。
その出会いが意味したものは…。
ミステリ界注目の、若き天才が到達した衝撃の新領域。

文庫本裏より。

表紙がシンプルなんだけど凝っていて好き。
タイトルの文字がところどころ透けていて、”存在しない”という言葉がより印象的に。

シンプルできれいな表紙は見てるだけでテンション上がります。
読みたい意欲を掻き立ててくださる表紙を作ってくれたことに感謝。
作品の隅々まで作り手のこだわりとか見つけちゃうと、感動するなぁ。

では感想を。ネタバレなしです。

タイトル通り、”彼女は存在しない”んですが、その”彼女”とは”誰か?”ってことですね。
それを常に考え(勘繰り)ながら読んでいたので、早い段階で気付くことができました。
それでも飽きずにほとんどいっき読み。

こういう、物語の終盤に向かって話がダダダーッと収束していく作品は大好きです。

作中、やたら洋楽?が出てくるんですけどね、自分が疎いのもありますが、必要性が感じられなかった。
全く物語に絡んでこないし(ネタバレ?)、登場人物の趣味っていうより作者さんの趣味なのかな?

文章は読みやすかったです。好きでも嫌いでもない感じ(失礼)。
伏線がね、下手なのかわざとわかり易くしているのかどっちなんでしょうか。
伏線好きとしてはもうちょっと巧みにしてほしかったかな。……伏線好きってなに←

読んでいくとすぐに感じる違和感というか物足りなさがあって、それが最大の伏線というかネタばらしというか。

まぁ言ってしまえば、登場人物達の背景がなかなか見えてこない
というかほとんど描かれていない。
表面だけなぞるような描き方で、リアリティがないような。そのくせ音楽好きってことだけはわかる。
唯一詳しく描かれているのは、主人公の「根本」だけかな。彼しか信じられない気持ちになるくらいです。

どの登場人物にも感情移入したり共感したりすることはなかったけれど、
殺されてしまった貴治の本心だけは気になった。

そして彼のいろいろな可能性を想像したら、やたら切なくなりました。はぁ。

内容的には決して明るいお話ではないし、ラストも救いがないような。
でも不思議と、物悲しい読後感にはならなかった。

それはさっき書いたように、登場人物たちにリアリティがほとんどなくて、
物語中の世界にすら気持ちが入っていかなかったからかもしれません。
これが良いんだか悪いんだかはわかりませんが、作品に対しての感想はそんなに悪くないです。

全体的には嫌いじゃない。この作家さんの他の作品も読んでみたいです。

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