映画「紙の月」 感想

少し前にwowowさんで放送していた「紙の月」を録画したまま放置していたのですが、
やっと見ましたので簡単に感想をかいておこうと思います。

角田光代さん原作、宮沢りえさん主演です。

それにしてもwowowさん、ほんと良い仕事してくれます。
気になった映画はほとんど放送してくれるので(もちろん地上波よりうんと早い)、お世話になってます。
ノーカットだしCMも入らないしね。

大まかなあらすじはもちろん原作通りなので割愛しますね。
感想を。ネタバレありです。知りたくない方はお気をつけください。

いつもいつもキャスティングにうるさいわたしですが、今回は文句ありません。
特に主人公の二人、宮沢りえさんと池松壮亮さんがぴったりイメージ通り。
ストーリーが進むにつれて変化していく二人の人間性がすごくよく表れていた。

変化というより、心の奥底にあった本当の姿というか。お二人とも細かい演技が上手くて。

物語自体は結構変更されていたと思う。重要な脇役が総入れ替えみたいな感じ。
原作にあった、主人公のかつての知人や友人の話や回想は一切なくて、
主人公の二人とそのごく近くの人間達だけで展開していきました。

主人公の横領が発覚する流れも随分違っていたし、こういう変更は好きじゃないんですけど、
そんな文句を黙らすほどの力があったのが、小林聡美さんです。
小林さん演じる「隅さん」がかなり重要人物で、これまた上手いんですよー。
話にたくさん絡んできたり、主人公の良き理解者とか相談相手とかでは決してないんですけどね。

最後、主人公と対峙するシーンはすごく良かった。
あの二人のやりとりがあることによって、
原作から映画版の改変がすごく活きたし意味のあるものになったように思う。

途中ゆめゆめと流れる二人の楽しい時間のシーンは、なぜだかわたしは見ていて飽きてしまった。
なんだろうな。池松君がほんと子どもっぽくて、二人の醸しだす雰囲気が素敵に見えなかったからかな。
それとも宮沢りえさん演じる主人公が言ってたように、”ニセモノ”だとわかりきっていたからかなー。

二人の別れのシーンも、原作のほうが好きだった。
ほんとに破滅を迎えたみたいな感じだったから。

ラストは海外のシーンなんですが、あれはほんとに海外でロケしたのかな?
もしそうなら、短すぎてもったいないです。
どうせロケしたんなら原作通り冒頭の海外シーンも再現すればよかったのにと思いました。

でもあれだな、冒頭に海外シーンを入れちゃうと、
終盤の流れを変更している映画版では楽しさが半減してしまうのかもしれない。

総合的にまとめますと、原作は原作でおもしろいし、映画版は映画版でよくできた物語でした。

二時間少しに全部詰め込むのは難しい。でも原作の良いところというか特徴というか、
そういうところはほとんど残し、且つ活かしてくれていたので、映画版も楽しめました。
見ることができて良かったです。wowowさんありがとう。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です