銃とチョコレート/乙一 あらすじ 感想

おまわりさんが来ました。普通に、ピンポンって。

家のインターフォンカメラに映るおまわりさん。

わたし何もしてません。

このあたりにどんな人が住んでるか調べてる、緊急連絡先の帳簿作りにご協力を。とのこと。(ニュアンスです)

玄関先で話を聞いてるときにタイミング悪くお隣さんやお向かいさんがご帰宅。
集合住宅なんでね。

おまわりさん越しにわたしを見る不審そうな目つき。

わたし、何もしてませんー!!





乙一 「銃とチョコレート」 あらすじ・感想

銃とチョコレート (講談社文庫)

久々の乙一作品。文庫化待ってました。



さっそくあらすじから。ネタバレなしです。

大富豪の家を狙い財宝を盗み続ける大悪党ゴディバと、国民的ヒーローの名探偵ロイズとの対決は世間の注目の的。
健気で一途な少年リンツが偶然手に入れた地図は事件解決の鍵か!?
リンツは憧れの探偵ロイズと冒険の旅にでる。
王道の探偵小説の痛快さと、仕掛けの意外性の面白さを兼ねる傑作、待望の文庫化!

「BOOK」データベースより



うん。甘そうな名前がいっぱい。

他にもブラウニーさんとかガナッシュさんとか出てくるんですよ。

お腹減らないように気をつけてください。





ではここから感想を。ネタバレなしです。

今回の乙一作品はミステリーというより冒険物です

それはそれで好き。とにかく乙一作品が好き。←結局これ言いたいだけ

全体的な“冒険”ストーリーに重点が置かれていた印象で、謎というか真相のいくつかは結構早い段階で予想がついちゃいました。

なので乙一ミステリーを楽しもうと思って読み始めると少し物足りないかも。

いつも以上にひらがなが多く、文体も物語の雰囲気に合わせてなのかやけに幼いなと思っていたら、どうやらこれはそもそも児童書だったみたいです。

となれば、先に書いた重点の置かれ方も納得です。冒険物語って児童書の王道ですもんね。

でもそうすると今度は少し心配になる。

だってそこそこ人が死ぬよ?

そこそこグロめの描写もあるよ?

でもやっぱほら、楽しいだけが冒険じゃないし。楽しいだけの人生なんかないし。(どうした)

いつだって危険はつきものってことですよね。生と死はとなりあわせ。(なんか違う)

なんかあれを思い出しました。名作映画「スタンド・バイ・ミー」

物語が似てるってわけではないですよ。なんていうか、テイストが似てるっていうか。

単にドキドキワクワクを求めての冒険じゃないというところかな。

ルフィは海賊王になるため、純粋に冒険そのものを楽しもうと海へ出たけど(なぜ唐突にワンピース語り)、この本の主人公も映画「スタンド・バイ・ミー」の少年たちも、別の重い何かを抱えて旅に出る。

言い換えれば、そうせざるを得なかったというか。

現状を打破するため、自分の中に少しの好奇心と使命感を秘めて、少年は立ち向かうのです。

この文庫本の帯には「少年の旅は甘くてほろ苦い。」と記してあります。

「銃とチョコレート」。対極にあるふたつ。甘くてほろ苦い。

素敵なタイトルだと思いませんか。(誰だよ)

乙一さんは光と影の転換がとっても上手い。

キャラクターにしろストーリーにしろ、そこがガラッと変わる一瞬を描くのがすごく上手いので、物語に一気に引き込まれたり、いや~な胸の痛みを感じたり、不覚にもほろっとしたり。

こちらの感情を忙しなく揺さぶってくるので、一冊でたくさんの感情を知れます。

そういう点でも、こどもたちにぜひとも読んでほしい本だな。

本を読むことで旅に出られます。

甘いばかりじゃないけれど、きっと楽しい冒険になると思う。

決して怖さでは終わらないから大丈夫。

そういうふうに乙一さんは描いてくれてます。(結局ただの乙一ファン)

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