重力ピエロ/伊坂幸太郎 あらすじ 感想

ブランコが壊れました。なんのこっちゃ。
長男が2歳の誕生日に購入した、愛と勇気だけが友達という某ヒーローの室内遊具。
滑り台とブランコ、ジャングルジムがセット?になっている、あれです。あれ。
長男がブランコに腰掛けていたところ、ガンッっと言う音とともにブランコが落下。
落下と言っても大げさなものではなく怪我も何もありませんでした。
7歳と5歳。
よくよく考えてみれば対象年齢なんか過ぎてるんじゃないのか??

その後、必死で室内遊具を解体。今までたくさん遊びました。
バラバラになった室内遊具さんにお辞儀する兄弟。どうもお世話になりました。




伊坂幸太郎「重力ピエロ」 あらすじ・感想

重力ピエロ (新潮文庫)


こちらの伊坂作品も有名。
映画化されたものも観ましたので、そちらも併せて感想書いていきます。

作品名にも興味を惹かれますが、この作品は細かく章(というより節かな?)わけされていて、
そのひとつひとつのタイトルも面白い。伊坂さんはやっぱりユーモアが溢れています。

まずあらすじから。ネタバレなしです。

兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。
その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。
連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。
そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。
謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは――。
溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。

文庫本裏より。

”春が二階から落ちてきた。”
という書き出しで始まるんですけど、もうこの一行で心わしづかみされました。
センス感じますよね。読みたいって気持ちを引っ張り出されるというか。
わたしの説明が下手だからかいまいちピンとくる表現が出来なくてすみません。

とにかくここから感想を。ネタバレなしです。

清々しい書き出しとはうらはらに、内容というか扱っているテーマはかなり重い。
ネタバレにならないようにあらすじから抜粋すると、”家族には、過去に辛い出来事があった。”の部分。
これはもう冒頭ですぐに何があったかは出てきますが、相当重い出来事。
ゆえに春が抱えている闇もかなり深いはずで、それに触れるたびに爆発しそうな春の怒りがとっても痛い。

なのに不思議と、物語全体に漂っている空気はそんなに暗く重いものではない。
これはいつも言っている、伊坂作品の登場人物たちの会話がやたら面白くてテンポが良いことと、
きっと伊坂さんが意図的に”軽く描いた”ことが要因かなと思いました。

そこにはタイトルの「重力ピエロ」に込められた想いと同じものがあるのかなと。
このタイトルの意味はちゃんと本文中に出てきますし、物語全体の鍵を握る(とわたしは思っている)ことなので、
ぜひ読んで確かめて欲しいです。

ところで映画版なんですが、結構前に観たので詳しくは思い出せないんですが……。
よかったと思います。(いやほんとに)。

本は手元にあるので、昔に読んだものでも感想を書くときにはペラペラっと読み返したりして思い出せるんですけど、
映画版やドラマ版になるとそうもいかず。言い訳してすみませんほんと。
でも、おいおいっていう内容なら覚えているはずなんで(根に持つタイプ)、きっと原作に近かったのかな?

キャストが良かったことは覚えています。泉水と春の兄弟がなかなかぴったりだった。かな。

あらすじにもあるように、遺伝子の話がけっこう出てきますが、ちょっと専門的で難しかったりします。
でもこれは、家族の問題に関しても直結してくる重要な役割をしているので外せませんね。

結末は賛否両論かと思います。
素直に喜んだり、単純に感動したり、ただ批判したり、はできないかな。

何かモヤッと残り、だけど暖かい、でもそれでいいのかとも思う。
その読後感がやっぱり、このテーマ・題材の重さを物語っていた。

ただひとつ言わせてください。(←これ多い)。最後の一文もきれいでした。

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