本屋さんのダイアナ/柚木麻子 あらすじ 感想

次男のメガネが壊れました。フレームがパキッと。

困る。非常に困る。

君のメガネは高いんだよー(泣)

旦那のおしゃれめがねより高いんだぞ。

メガネをかけ始めて3年、すでに3つ目のメガネ。

子どもだから、男の子だから、こんなものなのかなぁ??

わたしが運転時に使ってるメガネ、10年戦士だぞ。

新しいメガネがうらやましいぞ。おしゃれさんめ。





柚木麻子 「本屋さんのダイアナ」 あらすじ・感想

本屋さんのダイアナ (新潮文庫)

インスタや書店でよく見かけて気になっていた作品。

ミステリでもないし女の子小説って感じで買うのに迷った挙句、読み始めるのにも時間がかかった。

もっと早く読んでいればよかったです。



ではまずあらすじから。ネタバレなしです。

私の名は、大穴。
おかしな名前も、キャバクラ勤めの母が染めた金髪も、はしばみ色の瞳も大嫌い。
けれど、小学三年生で出会った彩子がそのすべてを褒めてくれた―。
正反対の二人だったが、共通点は本が大好きなこと。
地元の公立と名門私立、中学で離れても心はひとつと信じていたのに、思いがけない別れ道が…。
少女から大人に変わる十余年を描く、最強のガール・ミーツ・ガール小説。

「BOOK」データベースより



これは全力でおすすめしたい本。

普段手に取らないジャンルで、こんなふうに思える本に出会えたのは自分の中でとても幸運なこと。

こういう出会いがあるから読書はやめられない。





ではここから感想を。ネタバレなしです。

ほんとただの偏見なんですけど、こういうあらすじから受ける印象はザ・女の子小説です。

普段読まないどころか、結構苦手なジャンルだったりします。

しかも女性作家さん。わたし、女性が描く女性同士のゴタゴタやドロドロやあれこれが嫌いなんです。

前になんかの感想記事にも書いたと思うけど、やっぱリアルであればあるほど、そういう部分をわざわざ読書で感じたくないって言うかさ。

これもただの偏見ガチガチに凝り固まった苦手意識の賜物なんですけどね。

まぁわたしの好き嫌いの話は置いておきましょう。誰も興味ないもん。

要するに、この本はそんなわたしでも楽しく読めたってことを言いたかったのです。



小学生から大学生になるまでの、二人の女の子のお話。

十数年分の物語だけど、テンポがかなり良くてどの時点でも飽きが来ない。

正反対の家庭環境にいるダイアナと彩子の、お互いにある純粋な憧れや羨望の描写が予想外にさっぱりしていて良かった。

さっぱり?じゃないな、なんていうか、素直、潔いっていうのかな。うーん。

まだまだ幼い二人が、お互いの環境や自分との違いを認め合っている。尊重しあっている。

なんかそれがすごく意外っていうか、とても新鮮に思えた。

清々しくって、眩しくて、貴重なものに思えてならなかった。

こういう設定にありがちな妬み嫉み、劣等感などがドロドロ描かれていなくて、なんだか救われた気分で読みました。

子どもってほら、時にすごく残酷じゃないですか。悪気がなくとも。

この本ではそういう部分はメインじゃなくて脇役で描かれているから、気が滅入らなくて助かりました。(完全にどうでもいい情報)



中学入学を目前に、些細な誤解から二人の道は完全に分かれてしまいます。

ここからは二人のそれぞれの成長物語。

別々の人生を歩きながらも、常に心の片隅にはお互いの存在があるのが切なくもどかしい。

キャバ嬢の母親と行方不明の父親を持つダイアナと、お金持ちの一人娘として大切に育てられた彩子。

一見、ダイアナのほうが波乱万丈の人生かと思いきや、彩子の大学生活でのエピソードで胸を抉られた。

守られすぎても落とし穴はある。

自分が“親”という立場で読んだから、そういう部分でハッとさせられました。

自分の呪いを解けるのは自分だけ。

二人がそれに気づく時を、読者はじっと見守り応援するしかないのです。



そしてそして、一番好きなシーンは、ダイアナが人前で、大嫌いだった自分の名前を名乗るところです。

もう最高。素敵。まるで魔法の言葉。

どんなシチュエーションかはぜひ読んで確かめてください。すごくいいから!(なんか胡散臭くなっちゃうな)



完全に余談なんですが、わたしの“イト”っていうのはハンドルネーム(息子たちの愛称の頭文字)なので、本名は全然違う名前なんですね。

今となっちゃありふれた名前、それも人気のかわいくかっこいい名前(自分で言うな)なんですけど、この名前が幼い頃は大嫌いで。

わたしが子どものころはこんな名前周りにもテレビの中でも聞いたことがなかったし、おまけに表記がひらがな。

習いたての漢字で自分の名前を書くクラスメイトが羨ましかったし、「子」がつく女の子らしい名前にすごく憧れた。

小学生どころか大人になるまで自己紹介が嫌いだったし、名前でからかわれたことは数知れず。

だから、名前を嫌うダイアナの気持ちがよくわかる。(大穴ほど強烈な名前じゃないけどさ)

ちなみに今はわたしも自分の名前気に入ってます。

大人になってからは初対面の方にだいたい名前を褒めてもらえるし(お世辞でもいいんです)、電話口で名前の漢字を問われたときに「ひらがなです」っていうあの爽快感ね(意味不明)。

いい名前だねって周りが言ってくれることはすごく救いだし、ダイアナにそれを言ってくれた彩子は、やっぱりダイアナにとって大切な存在になるべくしてなったんだなと思う。

そんなダイアナが大きな声で名前を名乗る。同じく名前に悩まされたわたしには、あのシーンがほんとに素敵に思えた。絶対読んでください。

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