一人っ子同盟/重松清 あらすじ 感想

大腸内視鏡検査を受けました。いや~頑張った。

前回のトラウマもあってガッチガチに緊張していたわけですが、無事に終わりました。

家で大量の下剤を飲むという前処置を終え、病院へ。

心の準備をする間もなくあれよあれよと気付けばまな板の上の鯉状態。

まぁたぶん逆にこれが良かった。待ち時間が長ければ長いほど余計に緊張したはず。

鎮静剤は上手く入っていったけれど眠ることなくモニター(すなわち自分の腸内)ガン見。

最後の最後、先生が一言。「あ、ここ、ほら、出血してる」

みなさん、出血と聞いてびっくりしたでしょ。でも安心してください。(誰も心配してない)

お薬で治るんで。全く異常ないんで。腸は。(察した方、どうぞ笑ってやってください……)





重松清 「一人っ子同盟」 あらすじ・感想

一人っ子同盟 (新潮文庫)

夏といえば。読書感想文といえば。

みんな大好き重松清先生ですよね。



まずあらすじから。ネタバレなしです。

ノブとハム子は、同じ団地に住む小学六年生。
ともに“一人っ子”だが、実はノブには幼いころ交通事故で亡くなった兄がいて、ハム子にも母の再婚で四歳の弟ができた。
困った時は助け合う、と密かな同盟を結んだ二人は、年下の転校生、オサムに出会う。
お調子者で嘘つきのオサムにもまた、複雑な事情があって―。
いまはもう会えない友だちと過ごしたあの頃と、忘れられない奇跡の一瞬を描く物語。

「BOOK」データベースより

このブログでも最近のアクセスは重松作品に集中。

読書感想文を書くのは学生さんなので、自分と同じ年頃の主人公のお話が、やっぱり読みやすく感想も書きやすいのかなと思います。





ではでは早速ここから感想を。ネタバレなしです。


夏休み前に本屋さんに行くと、定番のものから最新の文庫化作品まで大量に平積みされる重松作品に出会います。

前はよく重松作品を読んでいたんだけど最近は遠のいていて。

昨年に続き今年の夏も重松作品を読みたいなと思って購入したのがこの作品。

ちょっと最初に言っちゃうけども。前置きっていうか結論っていうか。(どっち)

期待しすぎちゃったかな~というちょっとしたがっかり感を味わった。

重松作品でこんな気持ちになったのは初めてかもしれない。

上にも書いたとおり、わたしが重松作品をよく読んでいたのは少し昔。

なんていうかその頃の作品の印象が強くて。作風へのイメージというのかな。

今回この作品を読んでみて、ちょっと違和感。

あれ、重松先生ってこんな感じだったっけ?って。

なんかすごく不完全燃焼。

自分の中で、何も結論を出せない。出させてくれなかった。(人のせい)

去年の夏、「ゼツメツ少年」を読んだときも実は少し意外だった。

少年少女を主人公に据えておきながらあの展開。

重松先生ってこんなお話も描くんだなって。読後ちょっと呆然とさせられた。

でも「ゼツメツ少年」に関しては、きっちり納得できる“おとしどころ”みたいなのがあって。

まぁそのあたりの感想は「ゼツメツ少年」の感想記事で確認していただければ幸いです。

ちなみに「ゼツメツ少年」は全力でおすすめしたい作品。ぜひぜひ。

で、話をこの作品に戻しまして。

小学生のノブとハム子を軸にお話は進んでいくんだけど、ときどき“大人になったノブ”の解説が入る。

わたし、これにとても惑わされた。(勝手にね。自分で勝手に。)

“大人になったノブ”がちょこちょこ出てくるもんだから、当然その“大人になったときのこと”もあとから描かれているんだと思っていた。

だから、読んでいる途中で腑に落ちないことや理解しきれない言動(おもにハム子)も、とりあえずその場では飲み込んで読み進めていったんだけど。

なんか終わりがあっけなかった。

不完全燃焼さの要因はここにある。

なんだろうな、上手く言えないんだけど、いろんなことが曖昧で具体性に欠けていて(これもおもにハム子)、なかなか共感共鳴しにくかった。

重松作品に出てくる子供たちはいつもリアルな悩みやもどかしさを抱えていて、とにかく読者、とくに大人たちはその懐かしい痛みや感覚を思い出しながら、「がんばれ」って応援したくなると思う。

でもなぜか今回、わたしはなかなかそういう思いにならなかった。なぜだ。

ハム子の言動に少しも寄り添えなかったからかな。

そしてどこまで読んでも、ハム子の頑なな態度に対しての心理描写や正直な台詞がないから、やっぱりモヤモヤが残った。

重松先生の描く少年少女は、いつも少年のほうが心優しく大人で、少女はただ大人びているだけのひねくれ者。

そんなふうに思ってしまった。重松先生ごめんなさい。

まぁね、わざと“その後”を描いていないってことはわかっているんですよ。

“どうにもならないこと”と必死に闘い向き合おうとする六年生の一瞬を切り取った物語。

それはわかっているんだけども。

それならいっそ、大人のノブの解説を入れないでほしかったなって。

少年少女たちがそのあとどんな大人になったのか、あの頃のことをどんなふうに消化していったのか、それを読めると思っていたから。

ちょっとそのあたりが残念だった。

もしわたしが大人じゃなくて親でもない、主人公たちと同世代のときに読んでいたらどうだったかな。

それとも、もしも一人っ子だったら、もう少し共感できたのかな?わたし、四人兄妹の末っ子。

でもなー。「一人っ子同盟」っていうタイトルもなかなか、内容に反映されていなかった気もするし。

だめだ。だめだだめだ。グチグチ批判しかでてこないので、このへんで。

でも来年の夏もまた、重松作品を読みたいな。もちろん少年少女が主人公のやつね。

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