はじめて好きになった花/はらだみずき あらすじ 感想

引っ越しをしていました。お察しの通り。察してないとか言わないで。
引っ越しって何回しても慣れません。準備に手間取り、荷解きには早々にうんざりし。
しかも立地最優先で物件を選んだものだから、改めて部屋を見るとなんだか狭い。
間取りは前の家と同じだけど、面積が明らかに狭い。おまけに収納がほとんど無い。
あれもこれも置くところがないんですけど、どうしたらいいですか?





はらだみずき「はじめて好きになった花」 あらすじ・感想

はじめて好きになった花 [ はらだみずき ]


ネットで本を買うと、”あなたへのおすすめ”みたいなリストが出てきたりしますよね。
おすすめされた本です。まんまと購入。

タイトルも気になったし、なんだか恋愛小説を読みたい気分だったので。OLさんか。

でもなぜこの本がおすすめリストに出てきたのか不思議。ミステリーしか買っていないのに。

まずあらすじから。ネタバレなしです。

隣の教室で偶然出会った女の子。
想いを寄せるが、彼女のある噂を耳にし、自分から距離を置いてしまった―。
心の奥底にずっと閉じ込めていた中学生時代の甘くもほろ苦い記憶。
それを鮮やかに甦らせてくれたのは、愛娘が森の中で見つけた懐かしい花だった(「はじめて好きになった花」)。
大切な過去、そっとしまっておきたい思い出を抱えて生きるあなたに贈る、珠玉のラブストーリー集。

文庫本裏より

短編集です。読みやすいので、通勤時にもおすすめです。OLさん意識。

最後まで読んで気付いたんですけど、主人公がみんな雑誌の編集者さんでした。

ここから感想です。ネタバレなしです。

表題作含め4作収録されています。最初の2つが男性、残りの2つが女性の主人公。
上にも書きましたが主人公はみんな雑誌の編集者という共通点があります。

そしてみんな、過去に忘れられない恋をしたということ。
そう書くと言葉は悪いですが大げさというか。何も大恋愛ってわけではないんですよ。失礼な言い方ですみません。

思い出すとちくりと心が痛むから、触れずにしまっておいたような苦い記憶。
それぞれ何かのきっかけで、その時の後悔とともに現在の自分とも向き合っていく。そんな感じですかね。

便利な言葉ですよね、”そんな感じ”。って。ズレるんでおいときますけど。

1番最初に収録されているのが表題作で、それを読み終わった時点では
やっぱり恋愛小説はそんなに自分に合わないなぁという感想でした。すみません。勝手に手を出したくせに。

で、2作目、3作目を読み終わってから、1つの共通点に気付きました。
上に書いた「主人公が編集者」「忘れられない恋がある」以外の共通点。
なので、4作目を読んでいると中盤あたりで展開に見当がついてしまったのです。
その共通点を使ってくるんだろうなと。伏線ともとれる描写もあったし。
あぁなるほどね、なんて、謎の余裕をかましながらページを捲ったんですけどね。
何がなるほどなんだと言ってやりたい、と数分前の自分を恥じながら読了。

プロの作家さんが先を読ませるわけがないんですよね。それを許すわけがない。

私が見つけた”共通点”は、この”短編集”ですごく大切な役割をしていた。
短編集だからこそ使える、とっても大きな伏線
最後の収録作の終盤に向けた、大きな大きな仕掛け。
収録作を順番に読んでいると遅かれ早かれその共通点にも気付き、
あぁなるほどね、と読者(おもに私とか)が考えるのもお見通しだったというわけです。
前3作が普通に恋愛小説だったから(表現が変ですみません)、なんの準備もしていなくて。
悔しいけど言います。まんまと騙されました。
くそー!やられたー!っていう”まんまと感”(なにそれ)ではなくて、
うわーでっかい仕掛けだったなぁ、面白いなぁ、という感心、感動をくれた読後でした。

自分が美しいと思ったものが他人にはそうではない。
それを肌で感じたとき、どのくらいの人が”美しい”と貫くことができるのか。
大人だったらそんなに難しくないと思うけど、思春期の子供だったら。

そんな感じ(また出た)の思い出というか後悔を持ってる人は案外多いと思う。
そういう人に、表題作「はじめて好きになった花」をぜひ読んでみてほしいな。

最後の2文が文字通り、とっても美しかったから。

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