ジャイロスコープ/伊坂幸太郎 あらすじ 感想

夏休みも終わりますね。とうとう。ついに。やっっっと。
長男は学校に行くのを楽しみにし、次男は登園拒否をほのめかしています。
終わってみればあっという間の夏休みでした。
ほとんど病院に通ったことしか思い出がありません。
家族のお出かけよりもお金がかかった諸々の検査費用。結果がわかるまで神経すり減るし。
健康って本当に大事です。皆さんもお体ご自愛ください。




伊坂幸太郎「ジャイロスコープ」 あらすじ・感想

ジャイロスコープ (新潮文庫)



短編集です。またまたリアルタイムで読み終わりほやほやです。

伊坂作品を読むのが久々だったからでしょうか。
ついていけなかった。何この不完全燃焼な読後感、みたいな。

まずあらすじから。ネタバレなしです。

助言あり〼(ます)――。スーパーの駐車場で“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。
人々のささいな相談事が、驚愕の結末に繋がる「浜田青年ホントスカ」。
バスジャック事件を巡る“もし、あの時……”を描く「if」。
文学的挑戦を孕んだ「ギア」。
洒脱な会話、軽快な文体、そして独特のユーモアが詰まった七つの伊坂ワールド。
書下ろし短編「後ろの声がうるさい」収録。

文庫本裏表紙より。

そもそもわたし、伊坂さんの作品は短編より長編のほうが断然好きだ。
世間では伊坂作品は短編のほうが人気があるらしいけど。
じっくりゆっくり長めに読みたい。伊坂作品はそうやって楽しみたい。

では感想を。ネタバレなしです。

7本収録されています。

一つ目、「浜田青年ホントスカ」。
これ伏線なんだろうなと期待していた”ホントスカ”の真相(そんな大それたもんじゃないけど)に腹が立ちました。
しょうもないことをドヤ顔で言ってんじゃねーよ(汚い言葉遣いすみません)みたいな。
誰がドヤ顔かって言われたらわからんけども。

こんなのがタイトルになるんだ。こんなことしちゃうんだ。こんなもんかっていう脱力感。内容は置いといて。
いや置いておくのはダメだけど、もうそこまで気が回らなくなる脱力感。

二つ目のお話「ギア」はもうホントについていけなかった。
なんでだろう?頭固くなっちゃったのかな?どんでん返しとか求め過ぎ、期待しすぎてるのかな。

同じ設定で長編だったらどうだろうと考えてみた。
伊坂さんの描くSFっぽい世界は嫌いじゃないし、すんなり入り込めるから、設定のせいではないんだろうな。

三つ目、「二月下旬から三月上旬」は、どっかで見たことあるなっていう書きかた。
それを隠したいんだかばれてもいいんだかわからん微妙な描きかたなんで、ごちゃっとしてた。分かりにくかった。

四つ目、「if」は伊坂さんっぽい話だなと思った。でもなぁ。うーん。こんなことあるわけないって思ってしまって。
小説に現実味を求めてるわけではないし、そんなこと言ってたら読書なんて楽しめません。
なんだろう。やっぱり長さが足りない。すんなり受け入れられる土台というか前置きというか、そういうのがほしい。
個人的な意見と希望です

五つ目に収録されている「一人では無理がある」は、1番しっくりきた。やっとしっくりきた。
そうだ、伊坂作品ってこんなだったなぁと思えるお話だった。
他の収録作とどう違う?って言われたらわからない。紙一重な気もする。好みの問題かな。

六つ目。「彗星さんたち」は、新幹線清掃員さんのお話。
もうこのあたりで完全に置いてきぼりくらった感があり、全く受け入れられない。
これがもしも1番最初に収録されていたら、ひょっとしたら楽しく読めたかもしれない。素敵なお話だもん。

でもここまであっち行きこっち行きと振り回され、もう頭がついていかなかった。
なんなら逆で、普通の状態に戻せなかったのかもしれない。

最後、「後ろの声がうるさい」は、もうどうにでもしてくれ状態で読んでしまった。
なんかわからないけどとにかく疲れていて、普段なら、以前なら、伊坂さんさすがっす(だれだよ)と思っただろう展開も、
はいはい上手くまとまりましたねっていう、最低な上から目線褒めをしたくなるような、伊坂さんお決まりの締め方。

こんな綺麗に最後の話を入れたいなら、もうちょっと世界観を統一してくれてもよかったんじゃないんですか。

なんでかわからないけど、伊坂作品でこんな気持ちになるとは思ってもみなかった。
今までハズレがなかったのが奇跡なのかな?思いがけずこんな辛口になっちゃって驚いてます。

結論ですが、わたしにはこういう短編集は合わないとわかりました。

短編は嫌いじゃないです。このブログでも、いくつか紹介していますし。
伊坂さんの他の短編集も好きなものばかりだったし。

思い返してみれば、どれも主人公が同じ連作だったり、同じ世界観のオムニバスだったりと、
一冊を通して統一感があったからよかったのかもしれない。違和感無く進んだのかも。

この「ジャイロスコープ」はどれも全く世界観が異なっている。テーマも違う。
それを理解せずに念頭に置きもせずに先入観たっぷりで読んじゃったから、疲れたのかもしれません。

で、この本のタイトル「ジャイロスコープ」
この言葉の意味はページを捲るとはじめに書いてある。
これをちゃんと読んでいれば、理解していれば、こんな残念な読後感、感想にはならなかった気がする。きっとそう。

わたしのミスでした、すみません。土下座。タイトルフェチを名乗るのはやめます。

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