グレイヴディッガー/高野和明 あらすじ 感想

大掃除が終わっていません。今年ももれなく。
そもそも普段の掃除もままならない。家事の中で1番嫌いです。
何が嫌いって、どんなにこまめに掃除していてもいつも邪魔ものに遭遇するところ。
ソファの下からコタツの中からテレビボードの下や裏。掃除機の邪魔になる。
妖怪の指人形やらレゴやらスーパーボールやら。そう、子供たちのおもちゃです。
発見したらいったんかがんで取り除くはめになりますよね。頻発すると結構ストレス。
子供部屋に留まらずリビングにキッチンに廊下に侵入してくるんですよ。
どこまでもわたしの掃除の邪魔をしに先回りしてくる。ホント、容赦ないですよね。




高野和明「グレイヴディッガー」 あらすじ・感想

グレイヴディッガー [ 高野和明 ]


この本、とっても面白いんですよ。……雑な言い方だな。

高野さんの作品はページ数の倍ほど内容が詰まっている。
読後、すっごく”読んだ感”を味わえる。充実感でいっぱいになる。
だから逆に、読み始める前にある程度自分の中で覚悟がいるんです。(個人的な意見です。)
よーし今から読むぞー!!こい!!高野ワールド!!みたいな。

ではあらすじから。ネタバレなしです。

改心した悪党・八神は、骨髄ドナーとなって他人の命を救おうとしていた。
だが移植を目前にして連続猟奇殺人事件が発生、
巻き込まれた八神は白血病患者を救うべく、命がけの逃走を開始した。
首都全域で繰り広げられる決死の追跡劇。
謎の殺戮者、墓掘人の正体は?圧倒的なスピードで展開する傑作スリラー巨編。

文庫本裏より

東京に住んでいる人、または東京の土地勘のある人は、
東京なんて数回しか行ったことないわたしの何倍も楽しめる作品だと思う。
逃走劇の様子がすっごく細かく詳しく描かれていて、
その土地を知っていたらもっとドキドキハラハラしたんじゃないかな。東京って広いんですね。

ではここから感想を。ネタバレなしです。

タイトルの”グレイヴディッガー”は、あらすじにある”墓堀人”の意味。
魔女狩りやら復讐やら拷問やら不気味な話もでてきて、ちょっと怖かったり。
そもそも表紙の”墓堀人”であろう絵がもう気味悪くないですか?

この”墓堀人”のやることがもうまさに悪魔の所行のごとく残酷で容赦なくて。
ミステリばっかり読んでるのでその辺の描写や展開には耐性ができてるほうなんだけど、
何度もゾッとしたしなかなかトイレに行けなかった。夜中に読んでたからね。

この本の楽しむべきところは上にも書いた、大都会・東京での逃走劇。
主人公がありえないほどタフ。そして土壇場で頭が相当キレる。悪党なのに。
ちょっと都合よすぎなくらいなんだけど、そこはもう割り切りました。

この作品はミステリ要素よりもエンターテイメント性を楽しむものだ、と。

主人公が警察から逃げる、という単純なものじゃなく、三つ巴の逃走劇がスリル満点です。

ページ数の倍ほどの内容、と先に書きましたが、ほんと読み応えあります。
この本のテーマは?って聞かれたら、いくつも出てくるくらい。
いろんな要素を絡めてひとつの作品にするのがすごいうまいと思う。
だから楽しめるシーンとか謎とかがいくつもあって、最後まで飽きさせません。

すごい褒めちぎっている流れであれなんですけど、
細かいことを言えば突っ込みどころはたくさんあります。

主人公がやたらタフなのもそうだし、骨髄移植に拘る理由も弱い気がした。
警察内部の話なんて正直すごくわかりにくくて、登場人物も多くややこしい。
それでも”面白かった”と自信を持って言えるのは、
突っ込みどころで突っ込んでる暇もないくらいのスピード感と展開で、
どんどんページを捲らせ本の世界に引きずり込んでくれるからかな。

読後の気持ちが喜怒哀楽のどれであったとしても、
その感情で満たしてくれる、充実感をくれる本は、やっぱりどれも”面白かった”になる。

あと個人的に一番のおもしろポイントは、主人公と女医のやりとり。
この女医さんにも突っ込みどころはある。車で迎えに行ってやれと何度も思った。
あれですかね、東京は都会だから電車とかバス通勤なんですかね。←

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です