ジェノサイド / 高野和明 あらすじ 感想

2015年も下半期突入ですね。
年々、時間の流れが速くなっています。超常現象ですかね。





高野和明「ジェノサイド」 あらすじ・感想

ジェノサイド(上) [ 高野和明 ]

ジェノサイド(下) [ 高野和明 ]

この作品、文庫本で上下巻ありましてなかなかの読み応え。

ではざっとあらすじを。ネタバレなしです。

冒頭は、アメリカ大統領が「人類絶滅の可能性」という報告を受ける場面からです。
映画のワンシーンみたいですがね、この物語自体ハリウッド映画みたいな感覚でした。
まずイラクで戦う傭兵・イエーガー
彼の息子は難病を患って入院しており、
イエーガーは治療費を稼がなくてはいけません。
しかし、高額な仕事を依頼されたのと同時に、妻からの電話で息子がもう永くはないと知らされます。
イエーガーは家族のもとへ帰ることを諦め、高額報酬を得るために依頼された謎の極秘任務を受けます。
もうひとりの主人公、大学院生の研人は急死した父からメールを受け取ります。
そこには謎のメッセージが残されていて、解読していくと秘密の研究室にたどり着きました。
誰にも知られずにある研究をやり遂げてほしい、これが父からのメッセージでした。

はい。これ以上詳しく書くと延々と続いちゃうんでこの辺で。
今回は引用せず書いてみました。え、わかりにくい?

ジェノサイド=大量殺戮のことです。
結構頻繁に出てきます。人間だけが同種間でのジェノサイドを行うらしいです。

内容が内容だけに、難しい言葉がたくさん出てきましたが、文章としては読みやすいです。
途中から一気読みしました。


では感想を。ネタバレなしです。

この作品は何の前知識もない状態で読みました。
なのでのっけからアメリカ大統領やら傭兵やら出てきてびっくり。

序盤は二人の主人公に共通点は全くありません。
先に書いた大統領のシーンとも繋がらない。
この辺りは少し読むのにもたつきました。

どの話も謎だらけで輪郭すら掴めないうえに、三つの話に行ったり来たりしてたんで。

イエーガーのパートでは、戦闘シーンがひたすら惨いです。生々しいし胸糞悪い。
でもこれが世界の紛争地域での現実なんでしょうか。

一方、研人がお父さんから託された研究っていうのは、新薬の開発でした
故に難しい単語や専門用語がたくさん。
で、この新薬っていうのがイエーガーの息子が患っている病気を治す特効薬なのです。
はい、繋がりました

そしてイエーガーの受けた任務というのは、なんと新人類の抹殺でした。新人類。
ここで冒頭の大統領のシーンと繋がります。
新人類が現人類を滅亡させにかかってくる。政府はそう判断したわけですね。
今まで人間はそうやって繁栄してきたからです。

人類の進化論についても頻繁にでてきます。とっても興味深かったですね。
なるほどと思いましたし、”大量殺戮を行うヒト”という定義への反証が最後にでてくるんですが、
こうでありたいと強く思いましたよ。救われた気分。

ただこれ、このエピソードいるの?と思うくらい歴史上の話も出てくるんですけど、
どれもこれも日本人の描き方がなんとも言えない。
作者日本人だよね?日本の小説だよね?と確認したくなりましたね。

イエーガーと共にミッションに参加している傭兵の中に、ミックという日本人がいるんですけどね。
これまたミックだけがやたら悪いヤツで。そんなふうにする必要あったのかな?と。
その辺、わざわざ読者を敵に回したじゃないけど、隠しもせずに作者の拘りや思想が強く出ていたように思います。

最後に。
—-いつか、一人のアメリカ人がお前を訪ねてくる。
研人の父が残した言葉です。果たして実現するのでしょうか?

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です