彼女は一人で歩くのか?/森博嗣 あらすじ 感想

電力自由化ってどうなんですか。いきなりですけど。
うちは会社が借りている賃貸アパートなんですけど(借り上げ社宅)、
先々月くらいから電力自由化に先駆けて、アパートの管理会社に電気料金を払うことになったんです。
これはいきなり案内がきて、入居者は強制で、賃料と一緒に引き落としというもの。
でもうち、賃料は給料天引きで、何割かは会社が負担してくれているんですね。
毎月変動する電気料金を勤務先が天引きしてくれるとは思えなかったんですけど、
やっぱり落ちてなくて、アパート管理会社から未入金のお知らせが届く始末。

管理会社に連絡するも、次からもお知らせが届いた後に入金してくれればいいからとのこと。
この時点で引越しが決まっていたので、あと一ヶ月か二ヶ月だからいいかと思っていましたが。
先日また未入金のお知らせが届き(これは想定内)、金額を確認したところ。
検針票(っていうんですか?)の値段と結構違うし、遅延金まで発生しとるやないかい。

お知らせ届いたあとでも~って、全然ダメじゃん。何このややこしいシステム。
電力自由化自体が悪いとは言いませんけどね。もうちょっと考えてほしいもんです。あれ、これ何ブログでしたっけ。




森博嗣「彼女は一人で歩くのか?」 あらすじ・感想

彼女は一人で歩くのか? [ 森博嗣 ]


久々に森作品を読んだ。めちゃめちゃ面白かった。好きだ。

電力自由化がどうこう言ってるのがバカバカしくなるくらいの、未来のお話。いつかこんな未来が本当にきそうだな。森先生が描くとそんな気持ちになる。

まずあらすじから。ネタバレなしです。

ウォーカロン。「単独歩行者」と呼ばれる人工細胞で作られた生命体。
人間との差はほとんどなく、容易に違いは識別できない。
研究者のハギリは、何者かに命を狙われた。心当たりはなかった。
彼を保護しに来たウグイによると、
ウォーカロンと人間を識別するためのハギリの研究成果が襲撃理由ではないかとのことだが。
人間性とは命とは何か問いかける、知性が予見する未来の物語。
文庫本裏より。

正直、あらすじを見ておもしろそうだなとは思いませんでしたけどね。←

タイトルがとっても気になるし、やっぱりオシャレな表紙も気になるし。
森作品はF(S&M)シリーズしか読んだことなくて(シリーズものが多いから)、
なんか久々に森先生の世界観に触れてみたくなって購入しました。

ここから感想です。ネタバレなしです。
気になっていたタイトルですが、作品を読み終わってからやっと、
これはこのままだと意味を成さないんだと気付きました。
もちろん個人的な見解なので、正解とかじゃないので気にしないでください。

タイトルには英題が添えられていて、「Does She Walk Alone?」とあります。
和訳するとまぁタイトルそのまんまですね。
で、作中に登場するのがあらすじにもある”ウォーカロン”。見た目は人間。
かなり進化したアンドロイドみたいなものかな(大雑把)。

主人公のハギリ先生は、このウォーカロンと人間を識別できる技術を研究・開発していて、
作中でも何回か「今のはウォーカロンだな」「彼女は人間だな」と観察するシーンがでてきます。

”ウォーカロン”の語源は単独歩行を表す”Walk Alone”。
それをふまえてもう一度タイトルを見てみる。
Does She Walk Alone? 
彼女は一人で歩くのか?とは別に、彼女はウォーカロンなのか?とも捉えることができます。

なんて洒落たタイトル。わざわざ和訳のほうをタイトルにしてる森先生。センスの塊か。
という感動をひとしきり味わった。大げさじゃなくて。森先生のセンスはいちいち私のツボ。

そろそろ物語の感想書きますね。最近前置きが長くて困っちゃいますね。おしゃべりか。

物語の舞台は西暦2200年頃かな?たぶん。わからないけど。
あんまり詳しくその世界の説明とかはなくて、作中の”普通”が普通に描かれていて、
ちょっと慣れるのに時間がかかるかもしれません。

私はどちらかというとこういう描き方が好きなんで(現実逃避にもってこいだから)、
どっぷり近未来の世界を楽しめて満足。ミステリーよりSFですかね。
謎解きはそんなに楽しめなくて、しかもどうやらこれもシリーズものらしく、
問題は次に持ち越されたような感じ。でも不思議と不完全燃焼さはないのがいい。
たぶん最後の締め方がいいからだと思う。余韻の残し方というか、
ワクワクしながら本を閉じることができる。それってほんと最高の読後感。

めちゃめちゃ面白かった、と最初に書きましたが、
その要因はこの読後感と最後の数ページに詰まっていると思う。

物語自体、例えばハギリ先生が命を狙われている状況とかはそんなに面白いもんでもないし(おい)、
展開もそこまでハラハラドキドキを誘ってくるわけでもないんですけどね。
でもとにかく面白かった。シリーズの次作を読みたいと強く思わせてくれた。
こんな気持ちで本を閉じるってなかなかない。

読み始めるとき、途中でページを捲るとき、ワクワクするのは当然だけど、
本を閉じるときにワクワクするって。なかなかないですよね。(だいぶしつこい)。

最後の会話もとってもよかった。森先生のこういうセンスが好き。

良い読書タイムでした。皆さんもぜひ。

ちなみにこれは”Wシリーズ”という、今作から始まるシリーズ。Walk Aloneの”W”かな。
次作は「魔法の色を知っているか?」。発売済みです。
これも気になるタイトルですが、
「彼女は一人で歩くのか?」を読み終わったあとはもっと気になります。ぜひ読みたいです。

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