代償/伊岡瞬 あらすじ 感想

無花果がおいしい季節になりましたね。だいすきな果物。

スーパーとかにも出回っていますが、道の駅とかで売っているものが大好き。

地元の人が作ったもので、生産者さんの名前が書いてあるやつね。

しかも“朝採れ”とか書いてあるんですよ。新鮮すぎだろー!!

興奮しちゃってすみません。

そのまま食べてもおいしい無花果。今一番ハマッている食べ方はずばりサラダ。

ベビーリーフと、無花果と、生ハム。レモン汁とブラックペッパーとオリーブオイルで完成。

これテッパン。最高。ちょっと今から作ってくる!!←ブログ書かんかい。





伊岡瞬 「代償」 あらすじ・感想

代償 (角川文庫)





初読み作家さん。

以前インスタでよく見かけて購入したものです。

軒並み高評価だったので読むのが楽しみでした。

決して楽しい内容ではありませんが。



ではまずあらすじから。ネタバレなしです。

平凡な家庭で育った小学生の圭輔は、ある不幸な事故をきっかけに、遠縁で同学年の達也と暮らすことに。
運命は一転、過酷な思春期を送った圭輔は、長じて弁護士となるが、逮捕された達也から依頼が舞い込む。
「私は無実の罪で逮捕されました。どうか、お願いです。私の弁護をしていただけないでしょうか」。
裁判を弄ぶ達也、巧妙に仕組まれた罠。
追いつめられた圭輔は、この悪に対峙できるのか?
衝撃と断罪のサスペンスミステリ。

「BOOK」データベースより



ね、重そうな内容でしょ。

高評価だけども、ほとんどの人が嫌悪感を抱くと思う。

わたしも珍しく胸くそ悪くなりましたよ。汚い言葉使ってすみません。





そんなわけでここから感想を。ネタバレなしです。

だってさ、感想書くのちょっと憂鬱だもんね。(知らん)

なんかさー、思い出すだけで心がずーんと重くなる。

ネタバレではないけどラストについての印象を書くと、スカッと心が晴れるような終わりじゃないんです。

なのでよけいに落ち込むよね。(知らん)

しばらく引きずる。思い出しても引きずるあの読後感。

暗く重い世界観を読後に引きずるのは嫌いじゃないし、むしろどっぷり浸るのは好きだけど。

この作品のような暗さ重さはしんどいなぁ。

できればあんまり思い出したくないもんね。(知らん)

これはたぶん、読む人の立場でも変わってくるんだと思う。

わたしはどうしても“母親”目線で読んじゃったので、特に前半は子どもの思春期時代で物語が進むので。

そこがほんと、あらすじにあるとおり過酷すぎて尾を引く。

とにかくとにかく(大事なことなんで2回言いました)、達也の最低っぷりに胸くそ悪くなる前半。

“最低”とか“最悪”なんて言葉は正直生温い。

だからと言って“サイコパス”も違うと思う。

“サイコパス”って、わたしの個人的なイメージでいうと感情が無くって「何が悪いかわかりません」みたいなヤツ(雑な説明)だけど、この作品に出てくる悪人・達也には、ちゃんと感情がある。

悪いこと、他人が嫌がること、他人を絶望のふちへ落とす方法、全部わかっている。

サイコパスってさ、動物や人を惨殺する行為そのものが好きなヤツ(また雑)ってイメージなんだけど、達也は行為そのものではなくて、それの影響下にある他人の苦しみが好きな、まぁなんていうかほんとに下劣でタチの悪いヤツ。

こういう人間の描写が一番しんどい。

とにかく粘っこい悪意に満ちていて、逆転を信じないと読み進められない。

とくに前半はいわば長い“起”の部分なので、悪意にあてられるのが苦手な人は途中でやめちゃうかもしれない。

でもやっぱり、真相や結末が気になるっていうのはすごい原動力になるわけで。

どんどんページを捲る。辛いのに一気読み。

逆にこれは立ち止まるともう二度とこの本を開けない気がした。

ラストに救いが欲しいっていうのもひとつ。

でも先に書いたとおり、心からスカッとするような終わりではないんです。

そこがまた現実的だからこそ残るモヤモヤ。

よくできた物語なら、悪役に対して心底ざまーみろな結末だったりするけど、そういうのは似合わない作風かなとも思う。

どちらかというと“現実寄り”のつくりだから、あんまり上手く行き過ぎるとご都合主義感が否めなかったりするし。

こういうストーリー、こういう題材の物語は後味の悪さが残ったほうがいいかもしれない。

問題提起にもなるし、“考えさせられる”本であってほしいと思う。エンタメ本ではなくて。

でもあれだな。

それでも勧善懲悪を望んでしまうのは、自分が全うな人間である証拠なのかな。(急にどうした)

評判どおり、重く辛い作品だけど、高評価なのも間違いないので、ぜひ。

この作者さんのほかの作品も読んでみたいです。

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