クリーピー/前川裕 あらすじ 感想

就活はじめました。パートだけどね。言ってみたかったから、就活って。
子供たちが幼稚園・学校へ行っているほんの数時間でも働けたらなぁと思い。引っ越しからもだいぶ落ち着いたし。
私、そんなに家事をちゃんとこなすほうでもないので(恥じろ)、家にいるくらいなら働いたほうが家族のため、社会のためになると思うんですよね(何の自信)。
なので、このブログの更新が減ったら察してください。あいつ、就活成功したんだなって。
珍しく更新が続いたら、そうですね、それはそれで察してください。





前川裕「クリーピー」 あらすじ・感想

クリーピー [ 前川裕 ]


またまた初読みの作家さん。最近読んだ本です。
本屋さんをうろついていましたら目に入り、ポップに6月18日に映画公開と書かれていまして。
ちなみに出演者は、西島秀俊さん、香川照之さん、竹内結子さんという豪華さ。
映画公式サイトはこちらから。

全く初見の作家さん、タイトルだったので、あらすじを見てみたらなんだかおもしろそう!ってことで購入。

ではまずおもしろそうなあらすじから。ネタバレなしです。

大学で犯罪心理学を教える高倉は、妻と二人、一戸建てに暮らす。
ある日、刑事・野上から一家失踪事件の分析を依頼されたのを契機として、周囲で事件が頻発する。
野上の失踪、学生同士のトラブル、出火した向かいの家の焼死体。
だがそれらも、本当の恐怖の発端でしかなかった。
「奇妙な隣人」への疑惑と不安が押し寄せる、第15回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。

「BOOK」データベースより

第15回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作に惹かれました。まぁ、知らない賞なんですけどね。
賞獲ってるってことは期待してもいいよね、みたいな気持ちが働いちゃうんですよねー、単純人間だから。



ではここから感想を。ネタバレなしでいきます~。

まずタイトルの「クリーピー」(CREEPY)とは、(恐怖のために)ぞっと身の毛がよだつような;気味の悪い(『小学館ランダムハウス英和大辞典』第一版)という意味だそうです。

作品のはじめに書いてくれていました。
そのおかげで、読み始めからゾクゾクとした気味の悪さを感じていました。タイトル意識しすぎて。

ほら、単純人間だから。

で、この本を買うぞという決定打になったのがなんと言っても帯文なんですけどね、

あの人、お父さんじゃありません。知らない人です。っていう。まさにクリーピーな文言。

ゾクゾクしながら読み始め、最近のありあまる読書意欲も手伝い、一気読み本となりました。
文章の流れで躓いたりとまっちゃうところもほとんどなくってとても読みやすかったし。

展開もあっちいったりこっちいたりはしないのに、いろいろと謎は仕掛けられていて飽きることもなく、どんどんページを捲らされます。

真相が見えるまでは、何か自分の中でストンと落ちないというか、描かれる事柄や人物の言動に違和感があるというか。
そういう“気味の悪さ”が終始つきまとうように、うまく計算されて描かれた文章や構成だったと思います。

ひとつ残念だったのは、終盤にかけて若干尻すぼみになっていったこと。(個人的な印象です。)

ここまでくれば、背筋の凍るようなうんと気味の悪いラストか、鬼畜にも劣らぬ犯人の“違う行く末”を見たかったかな。

上手くまとめようとしたのかこじんまりとしていて、だからと言って心のそこからスッキリ!ではない終わり方だったので、ちょっと物足りなさを感じてしまいました。すみません、欲しがりで。
もしかしたら映画版はラストを変えてくるかな?なんて思いました。

世の中の犯罪者にはいくつか種類があると思うんですけどね(突然)、大きく分けてふたつ。あくまで個人的な考えですよ。

本当に頭がおかしい人と、頭がよすぎて頭がおかしい人。このふたつ。

いきなり大層な話を持ち出したと思ったらとんでもなく陳腐な二種類を提示してきたなこいつは、って思いましたよね、すみません。
まぁその辺の、私の学のなさは置いておきましょう、今回は。

で、上記のどちらが怖いって、断然、頭がよすぎて頭がおかしい人ですよね。

この頭がよすぎて頭がおかしい人にかかれば、全くの正常な人間をね、周囲に本当に頭がおかしい人として差し出されちゃったりするんですよ。方法次第で。ごく自然に、簡単に。

こんな怖いことありますか。いいえ、ありません。←

もし自分がその頭がよすぎて頭がおかしい人によって、本当に頭がおかしい人のレッテルを貼られたとき、どう他者に身の潔白を証明すればいいのかと考えた。

必死になればなるほど、周りに映る自分の姿は精神異常者に見えちゃう可能性もあるし。

と、この本を読んで真っ先にそんなことを考えた。闇が深すぎませんか。

普段は読書を通してあれこれ考えたりはあんまりしないけど、この作品はほんとにそういう人間のそういう部分がすごく上手に描かれていて、しかもそれがこの本、「クリーピー」の肝とも言える部分なので、否応無しに頭を過ぎるんです。

まぁね、いくら考えたって答えなんて出ませんでしたけどね、私の脳みそレベルでは。

そんな感じ(また無理やりまとめた)で、初読みの作家さんだったけど“あたり”ですごく嬉しい。本を選ぶときの選択肢が増えるし、楽しみも増える。みなさんもぜひ。

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