クライマーズ・ハイ/横山秀夫 あらすじ 感想

すっごく久しぶりの更新になってしまいました。忙しいフリしてすみません。

いやほんと忙しくて。なかなかブログを書くメンタルにまで回復できなくて。

歳とってくるとさ、何よりも睡眠時間を確保したくなりませんか。

パートを掛け持ちしてからとにかく時間が足りない。

美容院にも行きたいけど、映画も観たいけど、ブログも書きたいけど、まずは睡眠を優先しちゃう。

とにかく寝ないことには仕事もブログもお出かけもままならないこの身体。

寝ずに学校やバイトに行っていた10数年前の自分が羨ましい。

そんなわけで、すっごく久しぶりの更新となってしまった理由は伝わりましたでしょうか。結局言い訳。





横山秀夫 「クライマーズ・ハイ」 あらすじ・感想

クライマーズ・ハイ (文春文庫)

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横山さんの有名作。

そういえば「64」の映画を観た話はしましたっけ??(どうでもいい)

某レンタル屋さんでレンタル開始とともにレンタルして観ました。(レンタル言い過ぎ)

前後編出てるんですけどレンタル開始日がズレていて、早く続き観たくてうずうずしました。

日付が変わった夜中に早速後編を借りに行った旦那が帰宅して観始めると、始まり方が前編と同じ。

何この既視感。2週間前に同じの観たよ。

おそるおそるパッケージ確認すると、バーコードにちゃんと書いてた。前編って。



ちょっと話が逸れてますので、ここでまずあらすじを。(もちろんクライマーズ・ハイの)。

1985年、御巣鷹山に未曾有の航空機事故発生。
衝立岩登攀を予定していた地元紙の遊軍記者、悠木和雅が全権デスクに任命される。
一方、共に登る予定だった同僚は病院に搬送されていた。
組織の相剋、親子の葛藤、同僚の謎めいた言葉、報道とは―。
あらゆる場面で己を試され篩に掛けられる、著者渾身の傑作長編。

「BOOK」データベースより



で、「64」の映画の話に戻りますけど(いや戻るなよ)。

前後編をしっかり確認しなかった旦那、一度観たはずの前編をもう一度借りるという痛恨のミス。

真夜中にもう一度、某レンタル屋さんへと車を走らせた旦那でした。

という、そんな思い出話でした。

(ここまで読んだ時間を返せというクレームは受け付けません。)





ここから感想です。もちろんクライマーズ・ハイの。ネタバレなしです。

こちら、あらすじにもあるように「御巣鷹山」の航空機事故を題材に描かれています。

事故そのもののお話というよりそれを扱う“報道”の在り方、地元紙の記者たちの闘いの物語でした。

この本は「64(ロクヨン)」を読んだ後にインスタでおすすめしてもらった横山作品。

偶然にも「64」でも記者たちの闘いが描かれていたので、その時感じた熱さみたいなものが蘇りました。

本来こういう内部闘争ものというか、ひとつの会社や業界の中でのしがらみや軋轢、葛藤を描いたものって結構苦手なんです。

どっちかというと“物語”の中でくらい勧善懲悪であってほしいし、長い物に巻かれたり権力に屈してしまう展開になりがちだと思うから、読んでいてフラストレーション溜まるんですよね。

だからあんまり好きなタイプじゃないんですけど、それでも引き込まれるくらいの熱量と圧巻の筆力で。

特に、主人公の悠木が事故原因掲載の記事を巡って決断するシーンなんかは、フラストレーション云々どころではなくなって。

自分が物語の外側(読者)という立場を忘れてしまうくらいの臨場感と緊張を味わいました。

彼の下す決断が悉く彼自身を追い込んでいくことになるし、状況は悪化するばかりで。

「64」の主人公と似たようなものを感じて、もどかしさや焦燥感に駆られたりもするんですけどね。

中盤からはもうとにかく最後まで黙って見届けなければ(読み終えなければ)という気持ちでページを捲りました。

ただ、この小説が事故の裏側で闘っていた新聞社の物語、と括ってしまうのは少し違って。

主人公と家族の問題とか、ある一人の同僚との出会い、遺族の想い…。

とにかくテーマがたくさんあって、世紀の大事故の真相究明を、という物語ではありません。

そっち(事故原因や詳細)関連を知りたくてこの本を手に取るとかえってスッキリしないと思う。

まぁ悪く言えば、あっちこっちにふろしき広げすぎ感もあるんだけど、なんせ横山さんは心理と背景の描写が繊細で丁寧で上手いので、こんなにテーマを詰め込んでも散漫にならないのがすごい。

命の重さ、という言葉をよく聞くけれど、この本に出てくるエピソードもまたそれについて考えるきっかけになるものばかりだと思う。

学生さんにはちょっと濃くて重く、苦しい話かもしれないけど、ぜひ読んでほしいです。

読書をとにかく楽しみたいって人よりも、読書によって何かを考えるのが好きな人向けかなと思う。

わたしは読書に対するスタンスが完全に前者なんだけど、たまにはこういう本も読むんですよ、ええ。(何の強がり)

現実逃避も好きですけどね、現実の厳しさを本から教えてもらうのも好きです。

とにかく今は忙しさに押しつぶされぬよう読書タイムだけは確保したいです。(最後何の話だ)

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