カラスの親指/道尾秀介  あらすじ 感想

鹿が横断歩道を渡るのを見ました。何あの堂々っぷり。
きっちりこちらにアイコンタクトとりながら、優雅に渡ってらっしゃいました。
しかもなんと、信号のない横断歩道でした。
はねられないか心配だよ。気をつけて。




道尾秀介「カラスの親指」 あらすじ・感想

カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)



阿部寛さん主演で映画化されています。
そちらも観ましたので、併せて感想書いていきます。

登場人物の過去は壮絶なものなんだけど、
道尾作品の中では明るく前向きなお話だったと思います。

まずあらすじから。ネタバレなしです。

人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。
ある日、彼らの生活に1人の少女が舞い込む。
やがて同居人は増え、5人と1匹に。
「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、
残酷な過去は彼らを離さない。
各々の人生を掛け、彼らが企てた大計画とは?
息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。
道尾秀介の真骨頂がここに!

文庫本裏より

そこそこ長めのお話。
でも冒頭から掴みはOKとでも言わんばかりの展開。
すらすら読めます。

では感想を。ネタバレなしです。

中年のおっさん(こら)二人組みが主人公ってことで、あんまりそそられませんね。失礼すぎる。
そんな人は、主人公の一人「タケさん」を、阿部寛さんだと思って読んでみて下さい。映画版で演じられています。
ね、中年のおっさん(こらこら)って感じしませんよね、阿部寛さん。

本題いきます。

この作品はわたしの好きな、”タイトルのつけ方巧いですね”系統の作品です。なにそれ。
良いです、親指の説明が好きでした。

騙し騙されの内容ですが、本当のお話は登場人物の背景にあります
ページ数が多い分、登場人物たちの人生の分岐点とも言えるような出来事や経験がしっかり描かれています。
でも冗長になることなく読み進められるのは、
先に書いた”騙し騙され”の展開がそこらに散らばっているからだと思います。

ちょっとここで映画版の感想を書くと、映画版も結構長いんです。
映画ってだいたい二時間少しですよね。これは二時間半以上あったかも。
原作にまぁ忠実なので、必然的に長くなったのかな。
でも途中で飽きたりしません。話の展開力でもあるけれど、
なんてったって能年玲奈がかわいいから。石原さとみがかわいいから。おっさんか。

この作品の最大の見せ場ともいえる、「アルバトロス作戦」のシーンは、
映像で見たほうがわかりやすいし臨場感がありました。
緊迫感で言えば文章の勝ち。読書の醍醐味ここにあり。

なので原作も映画も両方おすすめです。それぞれの良さが楽しめます。

伏線がけっこう張られていますが、いくつわかりやすいものもあって少し残念。
特に「タケさん」の相方「テツさん」が、ことあるごとに拘ってい使う”遊び心”(詳しく書くとネタバレっぽくなるので)。
おばかなわたしには解けませんでしたが、それを使うんだろうってことは一目瞭然でした。

とにかく読み応えで言ったら満点。
おっさん二人(こらこらこら)の会話も楽しいし、
”フィクション”だからこその都合の良さ(褒めてます)も爽快です。

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