死神の浮力/伊坂幸太郎 あらすじ 感想

次男がお手製の凧を飛ばすという無謀な挑戦を繰り広げています。凧の本体、手のひらサイズ。

「今日、風が強いから凧が飛ぶかもしれない」と、おもむろに立ち上がった次男。

取り出してきたのは以前通っていた幼稚園で作った凧。大事にとっておいたみたい。

自転車に乗った長男が凧の紐を持ち、次男が本体を持って後ろから走り、スピードに乗ったら離す。という作戦らしい。

確認ですが、凧の本体、手のひらサイズ。無謀以外のなにものでもないよね?

結果、紐と本体がちぎれて次男号泣。お兄ちゃん、自転車のスピード出しすぎ。だから無謀だとあれほど。(言ってない)





伊坂幸太郎「死神の浮力」 あらすじ・感想

死神の浮力 (文春文庫)

待ちに待った文庫化ー!!!!!!テンションふりきりました。

早速あらすじから。ネタバレなしです。

娘を殺された山野辺夫妻は、逮捕されながら無罪判決を受けた犯人の本城への復讐を計画していた。
そこへ人間の死の可否を判定する“死神”の千葉がやってきた。
千葉は夫妻と共に本城を追うが―。
展開の読めないエンターテインメントでありながら、死に対峙した人間の弱さと強さを浮き彫りにする傑作長編。

「BOOK」データベースより

ネットで予約注文しました。

本屋さんと違いネットの商品画像では帯を見ることができないので、商品が届いてから見ることになるんですが。

「死神VSサイコパス」と書いてあって。

テンションふりきりました。絶対おもしろい、という確信。



ではではここから感想を。ネタバレなしです。


千葉さん、久しぶり。待ってたよー。

言うまでもなく、「死神の精度」の続編、しかも今回は長編です。

そこそこページ数あるなぁと思ってたんですが、やはり一気読み。読み終えるのがもったいなかったくらいです。

ひとつだけ、ほんとひとつだけ残念だったことを最初に書かせてください。

前作ではほとんどわからなかった“死神界”のことが、今作では結構取り上げられています。

調査部、司令部(だったかな?“課”だったような?)と分類されていて、千葉さんの言う“お仕事”感が強く出ているとは思うんだけど、なんか、ほら、そこあんまり詳しく書かれると逆に現実味が薄れるというか。

そもそも死神の千葉さんを楽しみにしている時点で現実味を感じることなんて放棄してるんじゃなかろうかと思われるかもしれませんが、私は伊坂さんの描く“現実に絶対ないのにありそうな世界観”(命名わたし)が好きなので、あんまりこう、なんていうか、その、(まどろっこしいな)、“作りすぎた作り物の世界”は好きじゃないというか。

それだったらいっそ全部“作り物”にしてほしいし、現実にあるものを使わずに世界を作ってほしい。(無茶すぎる)

千葉さんの同僚・香川が出てきて「還元セール」(って何?と思われた方は作品を読んで確かめてください)の話をするたび、ちょこっと、ほんとちょこっとだけ(気を遣いすぎ)、冷めちゃったんですよね。急に漫画チックというか。

バランスが急にそっち側に傾いた気がして、そのあたり少し残念だったなぁと。はい、愚痴はここまで。失礼しました。

そして、今作で千葉さんが敵対(千葉さん的に全くその意識はないんだけど)する相手、サイコパスの本城。

やっぱり伊坂さんの描く悪いやつは胸くそ悪くなるほど腹立ちますね。(褒めてます)

極悪人とか、そういった部類の人間じゃなくて、頭が良くて人を見下し傷つけるのが好きな人間。

今回はもう一人の主人公・山野辺側に感情移入せざるを得ない設定だったので、もうほんと、千葉さんのすっとぼけに笑う余裕があんまりなかった。

そして大事なとこですっとぼけるもんだから、脱力とフラストレーションがたまるたまる。

しかし山野辺さんも言ってるけど、千葉さんを憎むことができない。千葉さんめ。

あんまり内容については触れないでおこうと思うんでこのくらいにしておきたいんですけど、千葉さんの基本設定である“音楽好き”と、

“仕事に真面目”が今回もよく効いていて楽しめました。

同僚の仕事ぶりに嘆きながら、人間界の“働き者”にちゃんと反応します。ここが大事。

あらゆる働き者を評価する千葉さん、“浮力”についてのシーンがとっても愉快でした。

「死神の浮力」というタイトルも、だいぶいい働きをしています。前作を読んだ方も未読の方もぜひ。





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