僕は君を殺せない/長谷川夕 あらすじ 感想

長男の散髪をしました。美容院は嫌らしくて、
赤ちゃんの頃からずっと子供たちの髪はわたしが切っています。

男の子なんで、失敗したら坊主にすればいいよねみたいな軽い気持ちで。ひどいな。

でも長男なんてもう小学生だし、そろそろ外見も気にしだした今日この頃。

失敗するわけにはいかないので、なかなか散髪をする決心がつかなくて。

でも最近、外でやたら女の子に間違われるので(さすがにそこまで長くはない)、これはイカンなと。

なんとか坊主にならずにすみました。あぶなかったぜ。




長谷川夕「僕は君を殺せない」 あらすじ・感想

僕は君を殺せない [ 長谷川夕 ]

初めての作家さん。デビュー作かな?

本屋さんで目に留まり、タイトルと表紙と帯文をパッと見て購入。

なんか惹かれる表紙。タッチが見たことあるなーと思ったら、

なんと「君の膵臓をたべたい」表紙を描かれた方みたいです。なるほど。

ちょっとライトノベル感が強いかな?と躊躇しましたが、好奇心が勝ちました。

あらすじから。ネタバレなしです。

夏、クラスメートの代わりにミステリーツアーに参加し、最悪の連続猟奇殺人を目の当たりにした『おれ』。
最近、周囲で葬式が相次いでいる『僕』。
―一見、接点のないように見える二人の少年の独白は、思いがけない点で結びつく…!
!すべての始まりは、廃遊園地にただよう、幼女の霊の噂…?
誰も想像しない驚愕のラストへ。二度読み必至、新感覚ミステリー!

文庫本裏より

あらすじも帯文も結構煽ってるなぁという印象。ワクワクしますね。
帯には確か三浦しをんさんのコメントがあって、これは期待できるなと。
有名作家さんの名前に弱いわたしです。三浦しをんさんの作品、読んだことないんですけどね。



ここから感想を。ネタバレは少しあるかもしれません。気をつけて。←


先に書いておきますが少し辛口です
あと、核心に触れるようなことは書かないようにはしますが、
未読の方はここから先を読まないほうが作品を楽しめると思います。

最近、”あらすじ”にうるさいわたしですけどね、今回もやられました。
表題の長編と思っていたら、他に短編が二つ収録されていた。
あらすじに書いておいてほしい。結構重要な情報ですよね?

厚くもない本なので、表題作は中編くらいの長さかな?ちょっと物足りなかったです。

と言うのも、内容も詰めが甘いというか消化不良というか、
文庫本一冊分の長さに出来るだけの設定だったと思うのでもったいないなと、思いました。

そしてやっぱり煽りすぎだ。
”二度読み必至”を信じて意気込んで読むと、肩透かしくらった気分になるんじゃないですか。

この本、裏表紙のあらすじの下に、少し大きめの文字でこう書いてある。
     問題:だれが「僕」で、だれが「君」でしょう?
おおっ!と思いませんか?好奇心湧いてきちゃいますよね。
こんなふうに書かれると、ミステリ好きは当然、叙述トリック系かと思いますよね。
するとかなり裏の裏の裏まで警戒しながら深読みするし、
騙されないぞと思いながらも、本心ではまんまと騙されるのを期待してたりします。

この”問題”の答えはもちろん書かないけど、完全に不必要だと思った。
いっそそんな問題も煽り文句もないほうが楽しめたんじゃないかな。

肝心の内容についても少し。

散々な書き方をしましたけど、世界観とか設定とかはむしろ好きなほうです。

「僕」の独白パートは冗談もあったりで一見軽めの語り口に思えるけれど、
ところどころ選ばれている単語が美しくて、読み進めるにつれ凛とした空気が漂ってきます。
それによって、淡々としていた「僕」の心理描写にだんだんと狂気を感じるようになり、
気がつくと、「僕」の闇や哀しみが明確に目の前に存在しているような感覚に。
あぁ計算された語り口だったんだなぁと感心。ゾクッとしちゃうんですよ、最後のほう。

「おれ」のパートは、「僕」とは真逆の印象があり、
どちらかというとこっちのほうがいろいろ頭を使っちゃいます。
まぁ全部空振りに終わりますが。煽りに屈してはいけません、この作品は。

この「おれ」のほうの謎が謎のまま終わっちゃう。
全体像は掴めるし、こういうことなんだろうと結論付けられるだけの材料は揃っているんだけど、
そのあたりの「おれ」の過去や人物像もしっかり描かれていたら、
もっと内容に深みがでてきたのになぁと。素人ながらそう思うわけですよ。

繋がるはずの「おれ」と「僕」の関係が、そこまでのものにならなかった原因だと思う。
もったいないな。そこ読みたかったな。

そして同時収録の短編二つについては、可もなく不可もなくといった感じ。
何せ表題作を読み終わったあとの不完全燃焼さを引きずっていたから、サクッと終わりました。

でもどの作品も面白くないとか読みにくいとかは全くないので、
次回作がでたらぜひ読んでみたいなと思っています。
なんだかんだ自分の中で、期待の作家さんなのです。

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