吉祥寺の朝比奈くん/中田永一 あらすじ 感想

週刊少年ジャンプは欠かさず買ってます。ほとんど巻末しか読みませんが。
巻末に漫画家さんたちの一言コメント的なものが載っているんですけど、それが好き。
ジャンプ本誌では巻末しか読まないけど、ちゃんと単行本で物語も読んでいます。
ワンピースも銀魂もブリーチもナルトもワールドトリガーも暗殺教室mキリないんで割愛しますが、全部おもしろい。
ジャンプで読むのも楽しいけど、一気にばーって読みたいので。ばーって。
小説は文庫派、漫画は単行本派です。どうでも良い情報を入れてみました。




中田永一「吉祥寺の朝比奈くん」 あらすじ・感想

吉祥寺の朝日奈くん [ 中田永一 ]


吉祥寺って、おしゃれな街の印象。
よく”住みたい街ランキング”とかで上位になっていません?
ちなみにこの小説は吉祥寺のおしゃれさを描いた作品ではありません、念のため。

あらすじから。ネタバレなしです。

彼女の名前は、上から読んでも下から読んでも、山田真野。
吉祥寺の喫茶店に勤める細身で美人の彼女に会いたくて、僕はその店に通い詰めていた。
とあるきっかけで仲良くなることに成功したものの、彼女には何か背景がありそうだ…。
愛の永続性を祈る心情の瑞々しさが胸を打つ表題作など、せつない五つの恋愛模様を収録。
文庫本裏より。
珍しく(もうそうでもない)恋愛小説の記事を。題名の表題作を含む5編の短編集です。
この作家さんの描く恋愛が好き。短編集ってとこがミソなんです。
もともと恋愛小説が好きじゃないってことも原因かもしれないですけど、
短編だからこそ飽きもしつこさもこないのかなぁと思いました。
しつこい恋愛物語が嫌いなんで(なにそれ)、この長さと作風が自分には合っているのかも。

では感想を。ネタバレなしです。

表題作「吉祥寺の朝比奈くん」は一番最後に収録されていて、他にも4作品。
どれも楽しく読めました。

全部ベースは恋愛物語なんですけど、そこはやっぱり中田さんらしくちょっとした仕掛けがあり、
甘くって切なくってちょっと胸が痛い、みたいな王道ラブストーリーでは終わりません。

よくあの短さの中に伏線も回収も笑いも涙も(←こう書くと簡単そうだけど)詰め込めるなぁと感心します。

全話の感想を書いちゃうと長くなるんで、二つだけ書きたいと思います。

まず表題作の「吉祥寺の朝比奈くん」
献血好きな二人のお話なんですけどね(いや違うだろ)、
なるほど”血”がちょっとしたキーワードになっていました。

表題作なだけあって、1番内容が詰まっていたように思います。

個人的に途中で予想をつけていたんだけど、そのもっと先をいく予想外のネタばらしでした。
やっぱりただの”恋愛もの”ではありませんでした。

そして、この短編集で1番好きなお話。
最初に収録されている「交換日記はじめました!」
これはタイトル通り、”圭太”と”和泉遥”の交換日記のお話で、
最初から最後まで、交換日記内のやりとりのみで綴られているちょっと変わった構成。
スラスラ読めます。

読み始めたときは、”二人”のやりとりだけかと思っていましたが、
次々にいろんな人が参加し始めて物語は続いていきます。

最後の一文が、なんてことない言葉なんですけどね、泣きました。お気に入りです。
巧いなぁって思う。そのラスト一文に向かっての物語。

やっぱり小説は、読後感、着地点が1番大事なんだなって思いました。

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