悪人/吉田修一 あらすじ 感想

夫婦揃って中国人に間違われました。某テーマパークにて。

夏休みの初め、某人気テーマパークへお出かけしました。(観光客多め)

暑くって眩しくって夫婦でサングラスをかけていたんです。

しかも旦那のは色つき。ほら、反射して青や黄色に光るやつあるじゃないですか。

で、半袖半ズボン、ちょっとメタボ気味の旦那。

お店で食べ物を買おうとしたら、店員さんなぜか英語で対応。

旦那もなぜかつっこまない。ボソボソっと喋るから店員さんの誤解が解けない。

爆笑しながら旦那を嘲笑った(最低嫁か)のも束の間、今度はわたし、中国人に中国語で話しかけられた。

しかもあれだよ、全然あらたまってとかじゃないの。あの~、すいませ~ん、って感じじゃないの。

某エリアから出るときにすれ違いざま、たぶん「ハリポタ(←某の意味)はこっち!?」って聞いてきたんだと思うけど。

あれは完全に仲間意識を持たれていた。

じゃないとあんな気軽に聞けないよ。躊躇いなく中国語出さないよ。せめて英語でしょ。

とりあえず後ろを指差しながら「そうそう」って答えておきました。日本語で。





吉田修一 「悪人」 あらすじ・感想

原作より映画のほうが有名かもしれませんね。

以前、「怒り」で初めてこの作者さんの作品を読みました。

気に入りすぎて映画版も観にいったほど。

なので、有名なこの作品も読んでおかなくっちゃということで購入。



ではまずあらすじから。ネタバレなしです。上下巻あるのでふたつとも。

九州地方に珍しく雪が降った夜、土木作業員の清水祐一は、携帯サイトで知り合った女性を殺害してしまう。
母親に捨てられ、幼くして祖父母に引き取られた。
ヘルス嬢を真剣に好きになり、祖父母の手伝いに明け暮れる日々。
そんな彼を殺人に走らせたものとは、一体何かー。

上巻「BOOK」データベースより

馬込光代は双子の妹と佐賀市内のアパートに住んでいた。
携帯サイトで出会った清水祐一と男女の関係になり、殺人を告白される。
彼女は自首しようとする祐一を止め、一緒にいたいと強く願う。
光代を駆り立てるものは何か?
毎日出版文化賞と大佛次郎賞を受賞した傑作長編。

下巻「BOOK」データベースより



という感じ。

ちなみに映画版も観ていますのでささっとそちらも併せて感想書いていきますね。





ではでは。ここから感想です。ネタバレなしです。


じゃあまず映画版のほうから軽く。

何の文句も無いです。投げたー。いや、本心だよ。

まず主演の妻夫木くんと深津さん(友達か)、どちらも大好きな役者さんだし。

あと岡田くんも(友達か)ね、個人的に爽やか好青年の役よりああいう最低ヤローが似合うと思っているし。

満島さんも(友達か)さ、うまいこと“同情しきれない”被害者を演じられていて。

誰が文句を言えようか。というわけです。

何の感想にもなっていないけど。これなら書くなと言われそうだけど。

でも、そんな高評価な映画を観ている状態で読んだ原作の感想を書くにあたり、触れずにいられなかったので、すみません。

文庫本、上下巻のボリュームですが「怒り」同様一気読みでした。

映画を先に観ていたこともあり、ストーリーがある程度わかっているのでよけいに一気読み。

夢中で読みました。

原作では主人公・祐一の過去も映画より詳しく描かれ、個人的にそこを補えたことがすごく大きかったです。

ヘルス嬢を好きになったり、その偏った愛情表現だったり。母親との関係やお金をせびる理由。

このあたりの描写とエピソードで、映画よりも祐一の人となりがわかります。

もうそれだけでも原作をおすすめする理由になるくらい。

映画はやっぱり俳優さんたちの演技ありき、それでどこまで内情やその人の背景を表現できるかにかかっていると思う。

「悪人」の俳優さんたちはどの方も演技が素晴らしくって全然文句はないけど、台本にないことまでは滲み出てこないもんなぁと。

これ全然批判とかじゃないから。全然そんなんじゃないから。(何に怯えてる←)

映画化するにあたり端折った設定やエピソード、もったいないことばかりだったなぁってことです。

“悪人”というタイトルが表すもの、そこに導かれるもの、小説版を読むとさらに膨らんだから。

でも端折るならそこしかなかったよなぁとも思うわけで。

特に満島さん演じる佳乃の部分に関しては、映画版で十分

小説版はもっと容赦ない。“被害者”とは言い辛い。紛れもなく被害者なんだけど。

それでもお父さんの言葉には胸を締め付けられる。わたしも親だから。

とまぁ、そんなわけで(まとめに入る)、映画版にも文句はないけど小説版にももちろん文句なし。

わたしはやっぱり物語を読むのが好きだから、小説版を読めて大満足。

作者さんに筆力がありすぎるので、こういう人間を描いた作品は文字で吸収するのが一番気持ちよくって。

身体中に浸透してくのが心地いい。

ちょっとマニアックな締め方になっちゃいまして、すみません。

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