Aではない君と/薬丸岳 あらすじ 感想

インフルエンザになりました。Aでした。(決してタイトルにかけたわけでは。)

この前の記事にサラーッと、ほんと気軽にサラッと書いたんですけど、この冬の個人的トピックはコレが最大ってくらいにしんどかったんで、ちゃんと取り上げますね。なに。ちゃんとってなに。

忘れもしない2017クリスマス。悪寒と咳がひどくて仕事を早退。

この時点では熱がなくて、インフルエンザなんて疑いもせず。

明日朝一で病院に行こうと思いながら就寝し翌日。

とにかくしんどくて動けない。一ミリも身体を動かせない。体温39℃超え。

車でたった3分ほどの病院に行きたいけど、用意する気力も力も湧かない。辛い。しかし病院へ行きたい。しかし動けぬ。

これが俗に言う、だれか、わたしをびょういんへつれてって状態。(意味不)

旦那は仕事だし、実家の母は運転ができないからそもそも我が家へ自力で来れない。

とにかく今日は寝て、明日病院へ行こう。そうしよう。

明日になったら熱が下がるかもしれないし。←

この、ちっともインフルエンザを疑っていないバカな思考を、皆さんどうぞ笑ってやってください。(続く)





薬丸岳 「Aではない君と」 あらすじ・感想

Aではない君と (講談社文庫)





今年もたくさん薬丸作品を読みたい。文庫化を待ってる作品たくさん。

その前に薬丸作品の感想を消化していかなくては。



ではまずあらすじから。ネタバレなしです。

あの晩、あの電話に出ていたら。
同級生の殺人容疑で十四歳の息子・翼が逮捕された。
親や弁護士の問いに口を閉ざす翼は事件の直前、父親に電話をかけていた。
真相は語られないまま、親子は少年審判の日を迎えるが。
少年犯罪に向き合ってきた著者の一つの到達点にして真摯な眼差しが胸を打つ吉川文学新人賞受賞作。

「BOOK」データベースより



この作品も、単行本が発売されたときから文庫化を待っていました。

購入後すぐに読んでやろうと意気込んでいたんだけど、通勤電車内の中吊り広告で興味を持った旦那が珍しく読みたいと言うので。

おとなしく順番待ち。感想とか言い合うの楽しいし。普段あんまりこういうことないし。

読み終わった旦那、反応がうっすい。「まぁこんなものかな」みたいな。

いや順番返して。もう絶対これからは先に読ませて。

感想の言い合いとか高望みしてすみませんでした。





ではではここから感想です。ネタバレなしです。

いやぁもう期待通り。

さすがの薬丸さんだし、さすがのタイトルのつけ方だし、さすがの表紙の絵だった。(?)

表紙とタイトルから受けるイメージそのもの。胸が詰まる。

少年犯罪ものを扱うのがうまい薬丸さんですが、加害者側の視点からのアプローチもさすが。

このお父さんの心の動き、息子と向き合うため前を向いていく強さと脆さね。

丁寧に描かれているので、子を持つ親としては自己投影しやすい。

自分ならどうするんだろうって。

自分はこうできるだろうかって。

わたし、あんまり本を読むときそんなことしないんだけど、こういう類のはまた別で。

いろいろ考えてしまう。子育てに絶対はないから。

わたしは現実社会で起こる少年犯罪とかに対しては、正直あんまり“更生”を期待していない。

目にする少年犯罪の大半が、惨くて愚かで“未熟だから”では済まされないような凶悪なものばかりだから。

“更生”じゃなくて“厳罰”でしょって結構そう思っちゃうんです。

過失と殺意ありではまた話がかわってくるけどさ。

まぁその辺をごちゃごちゃここに書いても話が逸れるだけなので割愛。自重。

でもこの本みたいにさ、犯罪の根っこにあるもの(原因)によっては、必ずしも厳罰をとはならないよ。さすがに。

更生っていう表現もまた、この加害者の子には違うっていうか……。

ちょっとネタバレっぽくなるけど、明言しないように書くけど、最後の被害者遺族の要求が、なんかもうやるせない。

そこは薬丸さんの技って言うか、そっちに同情が偏らないようにあえてそうしたのかもしれないけど。

こんなもん?って思った。わたしがこの被害者側の親なら、あんな要求はしたくないな。

したとしても、もっと言い方がある。先に言うべき言葉もある。

まぁこれはただの“読者”という立場で架空の物語に対しての、距離のあるただの感想だから。

当事者なんてものに実際なったら、どうなるかなんてわからないけど。

わたしは常々、子どもたちに言ってることがある。

どんなに相手が悪いことをしてきても、手を出したら自分が悪くなる。

そんなの悔しいでしょって、どんな理由があっても誰も聞いてくれないよって。

だから絶対手を出すなと煩いくらい言いきかせてるんだけど、すごくすごく自分でも理不尽さを感じてる。

だって、心を踏みにじられたら、やめてと言ってもやめてもらえなかったら、相手をぼっこぼこにしてやりたいって思うもん。

でも暴力で解決することってないに等しい。

自分の立場が悪くなるだけ。

もし怪我をさせたら、命を奪うことになってしまったら、取り返しがつかない。

だから子どもたちには、そう言うしかないんだけど。

手を出さなきゃ何してもいいって思ってる人間もいる。だからこういうことが起きる。

「心と身体、どちらを殺すほうが悪いの。」

“少年A”になってしまった翼の言葉が重い。

心を殺すことの罪深さを、“彼”がちゃんとわかっていたなら。

答えは難しいようで簡単なはずなのに、は見えないから、罪の意識が希薄になるんだろうか。

なんにせよ、上にも書いた被害者遺族の要求だけはいただけなかったな。

ここにすら、“心を殺した”自覚がないんだもの。

っていう、なかなかハードな薬丸作品でした。(雑にいったったぜ←)

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