死神の精度/伊坂幸太郎 あらすじ 感想

自転車がパンクしました。わたしのマイカー。
自転車屋さんが結構遠いのでなかなか修理に出す気になれない。
自分で修理しようかな、なんて思い立ち、ネットでパンク修理方法を検索。
簡単!お得!みたいなことをどこのサイトにも書いてあって、あ、これはできるかもとワクワク。
パンク修理キットなるものがなんと100均に売っているらしい。よし、できるぞ!と意気込む。
しかし、修理に必要な工具?一覧を見て軽いめまいが。見事に意気消沈。
いやそれ揃えるのにお金かかるし、そんなに工具使って簡単なわけないよね?っていう。




伊坂幸太郎「死神の精度」 あらすじ・感想

死神の精度 (文春文庫)


死神が主人公の短編集です。この死神がもう愛おしいったらないです。

けっこう前に映画化されていますが、わたしは観ていませんので原作の感想のみです。

ちなみに1,2年前(うろ覚えですが)に、続編となる長編が出ています。
来年あたり文庫化されると予想して、ひたすら待っています。どうでもいいとか言わないで。

まずあらすじから。ネタバレなしです。

CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない―
そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。
一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。
クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。

文庫本裏より。

”死神”と題名についていて、しかも主人公とくれば、暗いお話かな?なんて思っちゃいますが、
なんならハッピーストーリーと言ってもいいくらいの物語です。(主観です)。

設定も非現実的ですが、それをリアルに描くのが伊坂幸太郎です。(主観です)。

とにかく主人公の死神・千葉が愛おしいったらない。(二回目)。

伊坂作品の中でも強くおすすめしたい作品です。

ここから感想です。ネタバレなしです。

千葉さん(死神)、音楽がすきなんです。音楽の話になると、すごい喰い付いてくる。
その喰い付きかたが面白いというかカワイイというか。意外と素直。
急に「ミュージック!」って言っちゃう死神。かわいいでしょう?(伝わるわけない)。
音楽の話題につい反応しちゃう死神、愛おしいったら。しつこい。

あらすじにもありますが、死神は”死ぬ予定の人”に近づいて、一週間調査します。
そのエピソードごとに1話完結の短編としていくつか収録されているんですけど、
どれも全く違う設定の話だし、”対象者”もいろんな人がいます。

でも一切ブレないのがそう(?)、死神の千葉。クールなのに音楽大好き。

設定も構成も文章も巧いのはわかっています、伊坂作品なんで。
でもやっぱり伊坂さんって言えばキャラですよね。←個人的な意見です。
お察しの通り、わたしはこの千葉が伊坂作品の中でも特別お気に入りです。死神だけど。

この千葉が主人公として君臨(?)しているだけで、どの収録作も傑作です。
特に最終話は、なかなか幸せな終わり方。

死神である千葉はもちろん”人間”とは異なる存在なので、
彼の視点で語られる、彼の目に映る”人間の不思議”がとても面白い。
自分達にとって当たり前のことが”不思議”で疑問に思ったりして、なるほどなと思っちゃう。

だって主人公は確かに死神だけど、その死神を描いているのは”人間”の伊坂さんだからね?
目のつけどころがさすがだなぁって思う。
わざとらしくもなく、懲りすぎてもいない、日常のなかにあるような”不思議”。新鮮でした。

しかも死神が発見する人間の特性とか不思議とかを、きれいに表現するんですよ。グッときます。

死神と人間のやりとりもとっても面白い。かみ合っているのかかみ合っていないのか。
死神は比喩っていうものを理解できないので、それが出てくると会話にズレが生じるんですけどね。
それに気付かず天然みたいな発言をする千葉がもう、愛おし自重します。

とにかく死神を愛おしく思ってみたい方は(なにそれ)ぜひ読んでみてください。

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