オー!ファーザー/伊坂幸太郎 あらすじ 感想

天気とやる気が比例するタイプです。
そういえばここ何日か暗いお話の感想ばっかり書いてたなぁと思い、
たまには思いっきり明るいお話の感想を書こう!と意気込みましたが、
わたしの本棚に明るい本はありませんでした。
無駄に悲しくなりました。しなくてもいい悲しい思いをしちゃったわ。
なので比較的明るいというか、愉しいというか、そんな本を選びました。




伊坂幸太郎「オー!ファーザー」 あらすじ・感想

オー!ファーザー (新潮文庫)



また伊坂作品かなんて言わずに。言ってません?
たぶんわたしが読んだ本の中で、同じ作者さんのものはおそらく伊坂作品が1番多いので、
必然的にこうなります。こう。

まずあらすじから。ネタバレなしです。

父親が四人いる!?高校生の由紀夫を守る四銃士は、
ギャンブル好きに女好き、博学卓識、スポーツ万能。
個性溢れる父×4に囲まれ、息子が遭遇するは、事件、事件、事件―。
知事選挙、不登校の野球部員、盗まれた鞄と心中の遺体。
多声的な会話、思想、行動が一つの像を結ぶとき、思いもよらぬ物語が、あなたの眼前に姿を現す。
伊坂ワールド第一期を締め括る、面白さ400%の長篇小説。

文庫本裏より

これまたぶっとんだ設定で。
恒例の、伊坂作品なら許しちゃう内容でした。個人の意見です。

これは岡田将生さん主演で映画化されていたのも観ましたので、併せて感想書いていきます。
先に書いておきます。
岡田くん、もう高校生役はきつくない??

では感想を。ネタバレなしです。

伊坂さんにしてはシンプルなタイトル。

とにかく父親が四人も出てくるし、もちろん全員それぞれの個性が強いから飽きない。
父親ひとりひとりと由紀夫のエピソードも、まったく違う雰囲気の会話も、読んでいて楽しい。

四人の父親からちゃんと受け継いでいるものがあり、それがいつも彼の武器になっていて、
子どもを守る・育てるって、物理的なこと以外で、こういうことなんだなぁと思う。

で、いつも四人の父親は自分こそが由紀夫の本当の父親だと口では言い合ったりしていますが、
実際はみんなそんなこと気にしていないんだろう。
大切なことはそういうことじゃないんだろうなと、
四人の”力の合わせっぷり”や由紀夫への愛情のかけ方で伝わってくる。
そしてそれはちゃんと由紀夫にも伝わってるのでしょう。由紀夫がお葬式のことを考えるシーン、切なくなりました。

と、なんだか父と息子の心温まる物語みたいになりましたが、話の本筋ではいろいろと事件が起きます

話の内容を詳しく書いちゃうとネタバレになるんで、難しいですね。
いろいろな事件の展開や、もちろん伊坂さんといえば怒涛の伏線回収ですが、こちらもしっかり楽しめます

そしてわたしは、伊坂さんの作品に出てくるヒロインが好きです。突然。
主人公の彼女や妻やガールフレンド、作品によってさまざまですが、共通するようなキャラが多いと思う。
いつもいつもとにかく強い
肝据わってるというか、どどーんと構えてるというか、あっけらかんとしているというか。
その分いつも主人公の男性は少し頼りない印象を受けるんですけど、バランスいいんですよね。
みんな自分を持っていて揺らがないから、読んでいて気持ちがいい。

この作品の本当の主役はもちろん四人の父親ですが、主人公にひっついてまわるガールフレンドも、
とってもいい味出してます。

で、映画版はわたしは恒例のWOWOWで観ました。気になってたので放送があって喜びました。

まぁ良かったんじゃないでしょうか。物語の流れも違和感なく見れました。
映画版のほうが父親達のキャラもよりたっていて良かったです。
さっきも書きましたが、ただただ岡田くんの高校生役が残念でした。とても見えませんからね。

最後にひとつ。

この作品の中で1番ぶっ飛んでるのは、言うまでもなくお母さんです。出番ほとんどないけど。
読後の爽快感は伊坂作品の中でも上位にくる物語でした。

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