ドラマ「Aではない君と」を観ました。結果から言うとすげぇ良かった。
皆さん観られました?前にこのブログでもお知らせした「Aではない君と」のドラマ版。(関係者か)
とりあえずドラマの公式サイト貼っておきます。→こちら。ひかりTVで配信中らしいですよ。
わりと原作に忠実だったのでモヤモヤせず観られるのがまず良かったのと、
“少年A”役の男の子の演技もよくてなかなか胸が痛かったです。
一番の見せ場(って言うとちょっと違うかもしれんが)となる、少年Aの重い台詞のシーンがとっても良かった。
もちろん他の俳優・女優さんの演技も良かったし。
終盤、佐藤浩市さんの「うまいな。」二連発が泣くほど良かった。(どういうこと)
あの台詞に、“生きていること”の意味、それを奪ってしまったことの重み、が詰まってて、すごい良かった。
ブログ書くの久々過ぎて、“良かった”以外の語彙がでてこないわたしを許してほしい。
伊坂幸太郎 「火星に住むつもりかい?」 あらすじ・感想
![]() |
伊坂作品の感想記事を書くのも久々だけど、伊坂作品を読むこと自体、久々だったわたし。
伊坂作品の積読本は増える一方で、なぜかなかなか手が伸びなかったここ最近。
どっちかというと重い話を欲しちゃうことが多くて(疲れてるな)、伊坂さんの作品ってそこはちょっと違うからさ。
まぁとりあえず、まずはあらすじから。ネタバレはなしです。
「安全地区」に指定された仙台を取り締まる「平和警察」。その管理下、住人の監視と密告によって「危険人物」と認められた者は、衆人環視の中で刑に処されてしまう。不条理渦巻く世界で窮地に陥った人々を救うのは、全身黒ずくめの「正義の味方」、ただ一人。ディストピアに迸るユーモアとアイロニー。伊坂ワールドの醍醐味が余すところなく詰め込まれたジャンルの枠を超越する傑作!
「BOOK」データベースより
ほら、なんか、重い感じではないじゃん??(偏見)
どっちかというとさ、重いテーマも軽く描いちゃうのが伊坂さんで。
それが持ち味で伊坂さんの魅力でもあったりするけど。
もちろんそれはわたしも大好きで大好物なんだけど、近頃欲してるのは重い話を重く描いてる作品なんだよ。(知らん)
まぁそんなわけで、すごく久々に触れた伊坂作品。
「やっぱり好き」の一言に尽きる。(めんどくさいヤツですみません)
ではようやく、ここから感想です。ネタバレなしです。
久々に堪能した伊坂ワールド。良かった。(語彙戻って来い)
伊坂さんの言いたいことって基本的に変わらないんだなって思った。
ヒーローと悪役の考え方っていうか、伊坂さんの描く“ヒーロー像”は根本的にどの作品でも同じ。
そうそう伊坂作品のヒーローってこうだよなって、懐かしく思った。
読むの久々だったから。しかもそういうのが際立つ物語だったから。
設定はまぁまぁぶっ飛んでて馴染むまでちょっと時間かかったけど。
でもわかりやすい勧善懲悪の典型。これでこそ伊坂作品。(個人的見解)
伊坂さんの文章や描写ももちろん久々でしたが、こちらはすぐ馴染めた。
やっぱり流れるような文章だし、装飾過多って思う人もいるかもしれないけど、わたしにはすっごく丁度良い。どんな褒め方。
飽きのこない描写と、わかりやすいのに他にはない比喩と。大好物。
伊坂さんの比喩(っていうかたとえ)好きなんですよねーわたし。(知らんがな)
たとえばさ、びっくりした顔のたとえのときによく使われる「鳩が豆鉄砲を食ったよう」みたいなの。
あれがうまい。
それが表情だろうが心理だろうが、とにかくうまい。
たまに他の作家さんの作品とかで凝ってて複雑な描写のたとえとか読むと、
「いやいや、手が込んでるのはわかるけどめっちゃわかりにくい場面説明しますやん」
みたいな状態になって(個人的意見です)、興醒めしちゃうことがよくある。
その点、伊坂さんはそういう心配が全くないし、読んでいて頼もしさすら感じました。
とにかく身近でわかりやすく身に覚えのある事柄で描写してくれるので、表情も心理もすぐ想像できちゃう。
だからって単純すぎず、きっちりユーモアもあってとにかくうまい。(これが言いたかっただけ)
あとはね、とにかくタイトルが好き。かなりお気に入り。
もうすっごく好き。伊坂作品の中でもだいぶ好き。
タイトルの意味についてはここに書いちゃうと台無しになるんでがまんするけど、すごい胸に刺さる言葉だなと。
深い。単純だけど深い。
この本の内容にして、こっち系(どっち系だよ)のタイトルつけるこのセンス。拍手。
優しさや甘さだけじゃ終わらない、そういうのだけでまとめない、そんな伊坂先生のスタンスが大好き。結局ただのファン。そこに行き着く。
ほんと、日々自分に問いかけていこうと思う。
「火星に住むつもりかい?」って。
どういうこと?ってなったら、ぜひ作品を読んで意味を知ってくださいね~。(丸投げ)
コメント