神の子/薬丸岳 あらすじ 感想

「Aではない君と」がスペシャルドラマ化するってホントですか。ホントらしい。(自己完結)

公式サイト貼っておきますね。→「Aではない君と」公式

主演の佐藤浩市さんのコメントが素晴らしいのでぜひ。

最近、薬丸作品の映像化が続いてますね。

しかも個人的にナイスチョイス(ださっ。なんか語呂ださっ)だなって思うラインナップ。

映画化された「友罪」しかり、今回の「Aではない君と」しかり。

ぜひぜひ原作を知らない方を含めたくさんの人に観てもらいたいなと思う作品です。

ミステリーとしてだけではなくって、問題提起作品としてもすごく良作。

こういう作品こそどんどん映像化して、たくさんの人の目に触れてほしい。

しかも、しかも。天海祐希さんご出演。わたし絶対観るわ。





薬丸岳 「神の子」上下巻 あらすじ・感想

神の子(上) [ 薬丸岳 ]

神の子(下) [ 薬丸岳 ]



そんなわけで、今回は薬丸作品の感想を。久々に。久々か?

こちら文庫本で上下巻というボリューム。

でも薬丸作品なので一気読みしちゃうんで大丈夫。(なにが)



ではまずあらすじから。上下巻まとめていきましょう。ネタバレなしです。

まず上巻

少年院入所時の知能検査でIQ161以上を記録した町田博史。戸籍すら持たぬ数奇な境遇の中、他人を顧みず、己の頭脳だけを頼りに生きてきた。そして、収容された少年たちと決行した脱走事件の結末は、予想だにしなかった日々を彼にもたらすこととなるー。一方、闇社会に潜み、自らの手を汚さずに犯罪を重ねる男・室井は、不穏な思惑の下、町田を執拗に追い求めていた。

「BOOK」データベースより

続いて下巻

身許引受人の町工場で働きながら、大学に通いはじめた町田。知り合った学生たちの起業を手伝うことにもなり、他人と過ごす時間が彼の心を少しずつ解きほぐしていく。だが、忌まわしい過去は、彼を易々と手離しはしなかった。ふたたび町田に接近する室井の真意とは…!?吉川英治文学新人賞作家が描く、エンタテインメントの醍醐味を存分に詰め込んだ圧倒的傑作!

「BOOK」データベースより



こんな感じで。

最近、上下巻作品の感想記事ばっか載せてる気がするんだけど、皆さん読むの疲れませんか。

大丈夫ですか。とっても心配。

あ、もちろん本じゃなくてこのブログね。上下巻だと長くなるから。ただでさえ長ったらしい雑談ブログ読書ブログなのに。

最悪あれですよ、あらすじとかとばしてくれていいんで。(よくない)

こういうとこもとばしてくれていいし(そこは否定しない)、もう冒頭だけでも読んでもらえたらそれで。(感想は?ねぇ感想





ではではここから感想を。ネタバレなしです。

もう圧巻の薬丸作品

上下巻のボリュームも一気読みさせる展開スピード感。

どんどんページを捲らせてくれるので、エンタメミステリー作品としてこれ以上ないってくらいの楽しませ方をしてくれるんですよね。

薬丸さんの作品を読むときはそういう疾走感を楽しむのも醍醐味のひとつ。

他の薬丸作品に比べて、問題提起の部分は弱かったように思うけど。

薬丸作品といえばその問題提起が持ち味だったりするので、今作品ではそのあたりの物足りなさはあったかな。

ちょっとリアルさに欠け、できすぎ感のある展開もちょっと気になった。

RPGでいうラスボスにあたる登場人物(なんでRPG?とかはおいといて)と、どうやって決着つけるのかなっていうのが一番気になってたんだけど。

それはないわって落とし方だったんで、一気に“創作物感”が増しちゃった。

個人的にそこがすごく残念だったなぁ。

別にリアリティーをすごく求めているわけじゃないけど、物語としての世界観を崩さないような一定のリアルさは欲しい。

(ナニイッテンダコイツ)

たとえば冒頭に出した「Aではない君と」にはそれがあった。

現実世界でのリアルっていうわけではないけど、その作中の世界の中でちゃんと現実感があって(ホントナニイッテンダコイツ)、どんな出来事が起ころうとどんな理由があろうと登場人物がどんな行動をとろうと、全部説得力があった。

すとんと腑に落ちたし、世界の色が変わることがなかったんだけど。

この「神の子」ではさっき書いたラスボスとの決着のつけ方が個人的に残念すぎて。

用意された結末に向けて用意した落とし方。

ご都合主義とまでは言わないけど、まぁでもそうでした。(なんだよ)

作品の世界の中で起きうることっていうよりは、外部から手を加えた感が強くて。

それがさっき書いた“創作物感”の正体なんだけど。

いやそもそもそこに文句言うと小説が成り立たないんだけどさ。

もうなんて言ったらいいかわからない。

とにかく決着のつけ方が気に入らない。それだけです。(逆ギレか)

でもこの作品の一番の見所、テーマは、天涯孤独だった天才少年の更生と成長(簡単に書いたけどそんな単純じゃない)だと思うので、わたしが不満に感じた部分に関しては皆さんそんに気にせず捉われず楽しんでくださいね。(無責任の極み)

黒幕との決着を案外簡単なものにしてまで(言い方やめろ)導いた結末は、光の見える心温まるものになってるので。

いつも薬丸作品を読んでやるせない気持ちになっている方でも、今作は結構ダメージ少ないと思われます。

“問題提起作品”ではなく、“成長物語”(いやほんとそんな単純じゃないけど)という位置づけかなと。

とにかく内容はとても面白くエンタメ要素満載なので、楽しめることは間違いないのでぜひぜひ。