黒猫の小夜曲/知念実希人 あらすじ 感想

19歳の女子と毎日LINEしています。合法だよ。(?)

職場の女の子なんだけど、なんだかすごく懐いてくれて。

歳の差一回り以上あるんだけど(あ、なんか悲しくなってきた)、壁なく接してくれるんですよ。

なんかすっごくかわいくてさ、娘とまではいわないけど、もうなんかとにかく優しくしてあげたい気持ちに駆られる。

たまにちょっと意味がわからない言葉とか動画とか送ってくるけど、それすらかわいい。

ひたすら甘やかして何でも許してあげたい。

年下の女の子と付き合いたい男性の気持ちがめっちゃわかる。そんな夏の終わり。←





知念実希人 「黒猫の小夜曲」 あらすじ・感想

黒猫の小夜曲 (光文社文庫)





そんなわけで、久しぶりの知念さん。

知念作品はあと2つ3つ積んでます。熟成中だよ。(?)



では早速あらすじから。ネタバレなしです。

黒毛艶やかな猫として、死神クロは地上に降り立った。町に漂う地縛霊らを救うのだ。記憶喪失の魂、遺した妻に寄り添う夫の魂、殺人犯を追いながら死んだ刑事の魂。クロは地縛霊となった彼らの生前の未練を解消すべく奮闘するが、数々の死の背景に、とある製薬会社が影を落としていることに気づいて―。迷える人間たちを癒し導く、感動のハートフル・ミステリー。

「BOOK」データベースより



知念さんで死神といえば、「優しい死神の飼い方」なわけですけど、その続編というかシリーズものいうか。

前作では犬が主役でしたが今作は黒猫ちゃんです。

にゃんこちゃんかわいすぎ。これに尽きる。





ってことで。ここから感想を。ネタバレなしです。

シリーズものってあんまり好きじゃなかったりしますが、“シリーズ化”となる前に読んでいた本の続編となれば話はまた別で。

しかも前作の終わりかたから続編をちょっと期待してたのもあり。

結構わくわくしながら読み始めました。ややこしい性格ですみません。

続編といえども主人公は犬から猫へと変わります。

もちろん姿かたちだけでなく中身も別人、いや別死神です。

名前は黒猫のクロ。うん、簡素でいいね。

前作の“レオ”は死ぬ前に未練を解決するのに対し、今作の“クロ”はもう既に地縛霊となった魂を救うという設定。

ちなみにレオくん、名前くらいはでてくるかなーと思いきや、がっつり活躍するんで。

前作を読んだ方は心躍る登場シーンが多々あるのでお楽しみに。

ちなみにこの本だけでストーリーは成り立っているので、前作未読でも十分楽しめます。

レオくん出てきますが、前作の物語を引き継いでるわけではありませんのでご安心を。

で、今回もいくつかの魂を救っていくっていうお話の連なりなんだけど、前作同様、全部のお話がひとつに繋がっていくという展開。

これは決してネタバレじゃないからね。(必死)

いや、それすらも知りたくなかったって人には申し訳ないけど、でもね、あらすじにも書いてるからさ。

なんか、全部のお話の背景にひとつの事件が関わってるぞって感じのこと。

あらすじにも書いてるからさ。(しつこい)

ネタバレでは決してないからさ。(念押し)

でも知念さんってこのあたりの収束の仕方が上手いなってやっぱり思ったよ。

話があっちこっち行き過ぎず、かといって情報不足でもなく。

しかも前作の主役のレオもうまいことちゃんと物語の筋に絡ませてくる

レオくん悪目立ちしてないから。ちゃんとこの本に必要なキャラだった。

そのあたり、エンタメとミステリーを心得てるなって。

どの立場で感心してんだってツッコミは受け付けません。これそういうブログだから許して。

そこそこページ数があって、いくつかの独立したエピソード(実際は繋がっているんだけども)を盛り込みながらも、途中で一息つこうと思わない、思わせない展開っていうのは、読み手側からすれば結構重要な評価要素だったりする。

知念作品は相変わらず一気読み。

まぁなんていうか、あっと驚くどんでん返しはないけどさ。やっぱり甘くって、伏線はね。

まぁいろいろ途中で見当つくというか気付いちゃうこともあるんだけど、全然許容範囲。(フォローのつもり)

終盤まで気になって気になってページを捲るという、この上なく楽しい読書タイムをくれました。

気付くのそこからだから。もう終わりが見えた頃だから。だから許容範囲でしょ。←

欲を言えばあれだよ、作中のネタばらしで驚きたいのが本音だけど

まぁなかなかそんな作品には出会えない。読書はそんな甘くない。

でもだから読書はやめられないんだけど。特にミステリーは。

ということで、今回も盛大に話が逸れたので、この辺でおしまいにします。

あ、あとタイトルについてだけ書きたい。

前作より断然好きなタイトルのつけ方。素敵。それだけ。←

ちなみに、次作の主人公かな?って思わせるキャラも出てくるので、そのへんも楽しんでほしいし、続編心待ちにしてます。

とにかくうちに帰ります/津村記久子 あらすじ 感想

地元が嫌いです。突然の重めのカミングアウト。

二年くらい前、旦那の転勤先からわたしの地元へ戻ってきた。

戻ってすぐ気付いたのは、相変わらず治安が悪い。マナーが悪い。雰囲気が悪い。

二年離れてたせいですっかり忘れていた、匂い、空気、湿度。

いや、紛れもなくわたしもここで生まれ育ったのだけど。

この町の雰囲気が苦手。この町の人たちが持つ、独特の威圧感と無遠慮さが苦手。

二年間だけ過ごした転勤先の土地のほうが、ずっとずっと人が穏やかだった。

子どもたちが大きくなって独立したら、旦那と別の町で暮らしたいな。

それまで地元で平和に生き抜くことがわたしの目標です。(こわっ)





津村記久子 「とにかくうちに帰ります」 あらすじ・感想

初読み作家さん。インスタでよく流れてきてたので購入。

とっても人を惹きつけるタイトルだと思わない?

ではでは早速あらすじから。ネタバレなしです。


うちに帰りたい。切ないぐらいに、恋をするように、うちに帰りたい―。職場のおじさんに文房具を返してもらえない時。微妙な成績のフィギュアスケート選手を応援する時。そして、豪雨で交通手段を失った日、長い長い橋をわたって家に向かう時。それぞれの瞬間がはらむ悲哀と矜持、小さなぶつかり合いと結びつきを丹念に綴って、働き・悩み・歩き続ける人の共感を呼びさます六篇。

「BOOK」データベースより



もちろんミステリーではありません。

自分だけでは手に取らないジャンルなんで、インスタ始めてほんと幅が広がったなぁと思う。

そしてとっても影響されやすい自分を再確認する日々。(?)

みんなが読んでるものはわたしも読みたい。

ミーハーがすぎる。





ではここから感想を。ネタバレなしです。

ちょっとした短編集。(なに、ちょっとしたって)

単純に面白かったです。

ハラハラドキドキっていう面白さではもちろんないけど、楽しい世界でした。

ページ数も少ないので気軽に。

ハードなミステリーを立て続けに読んで疲れきっていた心が癒された。

好き好んでハードなものを読んでるくせに、心はちゃんと疲れるんですよねー。



まず最初は“職場の作法”と銘打って、オフィスの人間関係や日常の“あるある”を連作短編で描いてます。

ほんとなんてことない日常や瞬間を切り取ったお話なんだけど、退屈さが全くない。

淡々と読みつつ、その淡さやくだらなさが心地よかったりする。

文章自体は特に好みではなかったけど飽きずに読み進められた。

こういうタッチの物語は人気があるんだろうなとふと思った。

なんせ読んでいて疲れない。

心が重くならない。心が疲れない。

“趣味”として楽しむ“読書”とはこういうことなんじゃないかなって。

ふと思った。ただの個人的イメージだけど。

ミステリーは大好物だけどやっぱり疲れる。どんなに面白くても。

でもこの本は疲れとは無縁。息抜き、気分転換、にピッタリ。

わたしのほしい“現実逃避”にはならないけども。

で、表題作「とにかくうちに帰ります」は、いちばん最後に収録。

豪雨の中、帰宅困難となったいくつかの人々をそれぞれの視点で描いていますが、どの人にも共通の感情が。

それが「とにかくうちに帰ります」

もうとにかくうちに帰りたいの。どの人も。

読んでるとこっちまでうちに帰りたくなる。うちで読んでるのに。

絶対誰しも同じ気持ちになったこと一回はあるはずで、その時の感情を鮮やかに蘇らせてくれる。

だから共感しかない。

そしてその共感が心地良い。

もうタイトルに惹かれて手に取った時点で、動機は“共感したい”っていう欲求なんだろうと思う。

“そうそう”“うんうん”って頷きたいっていう欲求を解消してくれるのがわかってるから無性に読んでみたくなったのかも。

だってみんな絶対思ったことあるでしょ。

とにかくうちに帰りますって。

わたしもある。何回もある。

普段あんまり読書に“共感”を求めない性質だけど、今回は特別だったかも。

やっぱほら、心が疲れてたから。(やたら推す)

“共感”って、心を癒してくれる最適なものだったりするもんね。

まぁ、そんな感じで。みなさんもぜひ。(どんな〆かただよ)

“夏休みの読書感想文におすすめの本”を紹介してみる。

タイトル通りです。(投げやり)

まぁこのブログ、読書感想文ブログだしね。

学生のみなさん、今年も無事に(は?)夏休みが始まりましたね。

毎年この時期はアクセス数がかなり上がるんで、なんかもうありがとうございます。

学校教育関係者の皆様、「夏休みの宿題といえば読書感想文」というテッパン法則(は?)をこれからも維持していただけますようどうかくれぐれもお願い申し上げます。(丁寧な口調だけど言ってることゲスいからね)

で、いつも夏は アクセス数稼ぎのために 少しでも学生さんの役に立てるように頑張って更新するようにしてたんですけど、今年はなかなか忙しくて難しそうなんで。

このブログで過去に載せた記事から、読書感想文におすすめの本をいくつか紹介してみようかと。

あくまで個人的なおすすめですので。少しでも参考になれば。





管理人が選ぶ読書感想文おすすめ本

~青春系~


くちびるに歌を/中田永一

くちびるに歌を (小学館文庫) [ 中田永一 ]


“歌”を通して成長していく中学生たちの青春ストーリー。
それぞれに悩みや問題を抱えながらもまっすぐに純粋に前を向いている生徒たちが健気で最高。
中田先生の綺麗な文章と描写がめちゃめちゃ心地のいい物語を紡いでます。


きみの友だち/重松清

きみの友だち (新潮文庫) [ 重松清 ]


読書感想文っていったら重松作品はテッパン。
思春期の子どもたちの心情をとってもリアルに描いていて胸が苦しくなるけど、小中高生のみんなにぜひ読んでほしい。
感想文を書きながらきっと自分自身とも向き合えます。


本屋さんのダイアナ/柚木麻子

本屋さんのダイアナ (新潮文庫) [ 柚木麻子 ]


正反対の環境で育った二人の女の子のガールズ小説。
女の子小説にありがちのドロドロしたねちっこい表現・描写は皆無。
自分とは違う相手のことを認め尊敬しあう幼い二人の素直な感情が素敵すぎる。
すれ違いの期間を経て、今度は自分自身のことを認めていく二人の成長に心があったかくなります。



~ちょっと重いテーマ系~


友罪/薬丸岳

友罪 (集英社文庫) [ 薬丸岳 ]


少年犯罪を扱った作品といえば薬丸先生。
分厚くて内容も相当重いけれど、読み応えもあるし感想文を書くにあたりじっくり考察するにはとても良い問題提起作品。
今年映画化もされて注目度アップ。
薬丸作品はこの他どれもおすすめです。


沈黙の町で/奥田英郎

沈黙の町で (朝日文庫) [ 奥田英朗 ]


“いじめ”をテーマにした、ページ数も内容もずっしり重い作品。
ひとりの生徒の死をめぐって、いろんな登場人物の視点で描かれています。
感想記事に詳しく書いたけど、読んでるうちに“傍観者”としてとっても危うい気持ちになる。
これも感想文を書くにあたり、深いところまで考察するにはもってこいの本。


手紙/東野圭吾

手紙 (文春文庫) [ 東野圭吾 ]


犯罪加害者の家族にスポットをあてた有名作品。
自分のために犯罪者となった兄を不憫に思いながらも、人生の岐路に立つたびその運命が邪魔をして。
“罪を犯す”ということは、被害者の幸せを奪うことのみに留まらないということが描かれています。
東野作品はとっても読みやすいのでその点でもおすすめ。



~命、人生を考える系~


優しい死神の飼い方/知念実希人

優しい死神の飼い方 (光文社文庫) [ 知念実希人 ]


犬の姿をした“死神”が、この世に未練のある魂の自縛霊化を阻止するためにホスピスに潜入。
とにかくワンちゃんの描写がかわいいのと、登場人物たちの過去が終盤にかけて一気に収束していくのがおもしろい。
“死神”の解釈が変わるラストはちょっとした鳥肌もの。



また、同じ夢を見ていた/住野よる

また、同じ夢を見ていた [ 住野よる ]


映画化もされたヒット作「君の膵臓をたべたい」の作家さんの、2作目。
「君の~」も良いけど、あえてこっちを推したい。
主人公がいろんな人に出会うときのシチュエーションに注目しながら読むと、あとからいろんなことに気付きます。
たくさんの“幸せ”を少女と一緒に探しながら、自分にとっての幸せも考える機会になると思う。


終末のフール/伊坂幸太郎

終末のフール (集英社文庫) [ 伊坂幸太郎 ]


やっぱり伊坂作品も1作おすすめしときたい。
この作品が他の“終末もの”と違うのは、世界の終わりがあしたあさってではないというところ。
それでも迫りくる未来は変わらない中で、人々はそれまでの日々をどう過ごすのか。
もしこれが現実だったら?と考えながら読むと、感想文が次々に溢れ出てくるんじゃないかなと思います。






以上、個人的におすすめしたい作品。疲れました。頑張った、わたし。(そうだとしても台無し)

ほんとはもっとおすすめしたいものもあるし、まだ感想記事書けてない作品の中にも最適なものがあって(じゃあそれを紹介せんかい)、なかなかもどかしいですけどね。

今回はこんな感じでどうでしょうか。

ちょっとでも参考になればと思います。

ちなみにリンクで飛ぶ感想記事ですが、基本的にネタバレなしで書いているので、そのあたりもご安心ください。

また新しい感想記事も時間の許す限り更新していきますのでよろしくです~。

ではでは学生の皆さま、読書も楽しみながら宿題頑張ってくださいね。