コーヒーが冷めないうちに/川口俊和 あらすじ 感想

映画「レ・ミゼラブル」のブルーレイが届きました。いつになくどうでも良い報告。

久しぶりに映画「レ・ミゼラブル」を観たくなって(ヒュー・ジャックマン版)、レンタルで済ませたんですけどね。

で、返却して2~3日したらまた観たくなってきた。病気かもしんない。

もうこうなったらDVD買おうかなって思って調べたら、コンサート版と二枚組みになってるブルーレイを発見。

そもそもなんで「レ・ミゼラブル」をそんなに観たくなるかと言うと、全編歌のミュージカル映画だからですよ。

楽曲がめっちゃ良くてですね。“夢やぶれて”とか有名ですね。

一番すきなのは“オン・マイ・オウン”ですけどね。“ワン・デイ・モア”も捨てがたい。(きりがない)

購入したブルーレイ、映画と二枚組みになっているのがミュージカル「レ・ミゼラブル」(日本のじゃないよ)の25周年記念コンサートというわけで。

楽曲聴き放題。しかもほぼミュージカル再現くらいのクオリティ。

もう最高。何回も繰り返し観てる。なんなら映画版よりそっち観てる。(おい)

来年は絶対、ミュージカル「レ・ミゼラブル」を観にいこうと決めました。





川口俊和 「コーヒーが冷めないうちに」 あらすじ・感想

コーヒーが冷めないうちに [ 川口俊和 ]




9月21日映画が公開されました。

ってことで旬なうちに感想書いておこうかなって。

とりあえず映画の公式サイト貼っておきます。映画「コーヒーが冷めないうちに」公式

いつもの、実写版のキャスト批判しますけどね(堂々と言うな)、有村架純ちゃんは違う。違うわ。



とりあえずあらすじから。ネタバレなしです。

お願いします、あの日に戻らせてくださいー。「ここに来れば、過去に戻れるって、ほんとうですか?」不思議なうわさのある喫茶店フニクリフニクラを訪れた4人の女性たちが紡ぐ、家族と、愛と、後悔の物語。

「BOOK」データベースより



あんまり手に取らないジャンル、しかも単行本。

これはわたしが買ったんじゃなく、旦那が出勤中の電車内で中吊り広告を見て気になって買ってきたもの。

まぁ旦那読んでませんけどね。

1年くらい熟成されたままだったんですけど、映画化されるってことでわたしが読みました。




まぁそんな感じで、とにかくここから感想いきましょう。ネタバレなしです。

この本は一時期インスタでもしょっちゅう見かけました。

相当売れてたと思われる。

流行りものに弱い私だけど、まだ文庫化される前ってこともあって手を出さなかった。

それになんか胡散臭かった。(失礼すぎてすみません)

うたい文句知ってます?

“4回泣けると話題!”ですよ?(うろ覚えだけどそんなニュアンス)

胡散臭くね??(もうほんとすみません)

もう絶対過剰な煽りだと思ってたのと、そもそもあんまり惹かれないジャンルだった。

でも映画化には勝てない。(なんの勝負だよ)

原作本が家にあるんだから読まずにはいられなかった。

結論から言う。

1回も泣けなかった。4回どころか。たったの1度も。



今回は(も?)辛口だよ。いやな人は戻ってね。



ちなみにこの本、連作短編集になってて4作収録されてるんです。

そこからきた“4回”なんだと思うんですけど、1回も泣けなかった。(しつこい)

ひとつひとつのお話、それぞれ良い物語だとは思ったけど、どれも想定内というのが残念でした。

ありきたりっていうのかな。よくあるお話の集合体。

それからこの作者さん、小説家ではなく脚本家。

わたしいつも脚本家さんが書いた小説読んで同じこと思ってる(ここにも書いてる)んだけど、

映像で観るならいいかもしれないけど、小説としては物足りないんですよね。

映像作品にそんなに真新しさとかって求めない(個人の意見です)し、どっちかっていうと役者さんの演技しだいでありきたりな物語でもじゅうぶん感動できたり泣けたりするんだけど、

小説に“ありきたり”は致命的だと思うの。(ほんと個人的感想)

しかも文章も描写もいまいちだと余計に退屈。(えらそうですみません)

文章でも楽しめない、内容でも楽しめない、となると読みきるのに時間がかかっちゃう。

しかも設定と構成上、過去に戻るためのいくつかのルール繰り返しでてくる

これがさらに読むスピードを減速させていきました。

で、これまた設定とルール上、肝心な“過去に戻ってからの時間”が、短くあっけなく描写が足りない。

だから泣くひまなんかなかった。感動するひまなんかなかった。

唯一惹かれたのが、“あの席”にいる先客の女性。

まぁそこはここには詳しく書かないけど、映画版キャストで言えば石田ゆり子さん

これはぴったり合う配役かなって思いました。

さぁこんな感じで(まとめに入りました)、長々と文句を連ねてきましたが。

映画版の予告を観た感じだと、原作とちょっと違う部分もありそうなんで、また機会があれば観て感想書きたいと思います。

こういう作品は絶対映像のほうが良いと思う

きっと物足りなく思った部分も補ってくれていると思うので。

ちなみにこの作品、何冊か続編が出ているようですが、たぶんわたしは読まないので、

もしどなたか読まれまして、そんなに文句言うならシリーズ全部読んでから言え!って気持ちになりましたら、ぜひ教えてください。

責任持って全部読み、またちゃんと感想を書きますので。

そこだけどうかよろしくお願いします。(めっちゃめんどくさいヤツですみません)

放課後に死者は戻る/秋吉理香子 あらすじ 感想

朝がっつり生活はじめました。ご飯の話です。(他に何の話があると)

我が家の旦那、最近ようやく自分がいわゆるメタボ体型だということに気付いたらしく。(5年くらい遅い)

朝がっつりダイエットを試そうという話になり。

朝食をたくさん食べて、夜はほんの少しでいいと。夜は寝るだけだからね。

そろそろ始めて2~3ヶ月は過ぎたと思うんですよ。

旦那が全然痩せないんだけどなんでなん????





秋吉理香子 「放課後に死者は戻る」 あらすじ・感想

放課後に死者は戻る (双葉文庫)





「暗黒女子」の秋吉さん、2作目です。

表紙の絵がね、「暗黒女子」の作家さんと同じと思われます。

今回は男の子。対になっているような装丁で気になります。



ではまずあらすじから。ネタバレなしです。

ある夜、教室の机に入った手紙で呼び出された僕は、崖から突き落とされた。目覚めると、冴えないオタクだったはずが、巻き添えになった美形の男子高校生の姿に変わっていた―元いたクラスに転校生として潜入した僕は、入れ替わった姿で犯人捜しをはじめる。いったい誰が僕を殺したのか?そんな僕に警告を発するのは何者か?せつなさと驚きに満ちたラストが待つ傑作青春ミステリー!

「BOOK」データベースより



あらすじ読んでもらうとわかると思いますが、「暗黒女子」と装丁は対っぽいけど内容は全く別物です。

紛らわしい装丁だなって思ったことは秘密。(になってない。)





ではではここから感想です。ネタバレなしです。

これは前回読んだ「暗黒女子」よりさらに読みやすかったです。

あんまり大人向けじゃないかな。

あらすじにも“青春”って銘打ってるからそれは仕方ないのかもだけど。

内容どうこうより、設定にかなり無理があるのでは?という印象。

とにかくツッコミどころ満載なんですよ。

だから即ツッコミたくなる大人には不向き。主にわたしだけど。

まずね、とんでもない事態に陥った主人公がそれを受け入れるのがもう光のごとく早い。

そこをそんなふうに端折っちゃうことで、あぁこの物語は深く考えたら負けだなと早い段階であきらめた。

ミステリーって書いてるけど、たぶんファンタジー。

犯人は誰なの?っていうミステリーの王道とも言える謎を提示してはいるんだけど、世界観とタッチは完全にファンタジー。

別に嫌いじゃないけどね、ファンタジー。

でも表紙から受ける印象とずいぶん違ったな。

まぁ前作のイメージもあったけど。

でも楽しく読めました。フォローってわけじゃないけど。

見え隠れする謎と答えが気になって最後までページ捲らせてくれますし。

ちょっとしたどんでん返しも用意されていて、退屈せず読めました。

わたしは断然、前作のほうが良かったけどね。

この作家さんの本、もう一冊積んでるんですよ。

それはこの二作とはまたちょっと毛色が違うのかなと思うので、そっちも読むの楽しみです。

もちろんまた感想書きますのでぜひ。読んでいただければ。こんな拙い感想ですが。(急に卑屈)

火星に住むつもりかい?/伊坂幸太郎 あらすじ 感想

ドラマ「Aではない君と」を観ました。結果から言うとすげぇ良かった。

皆さん観られました?前にこのブログでもお知らせした「Aではない君と」のドラマ版。(関係者か)

とりあえずドラマの公式サイト貼っておきます。→こちら。ひかりTVで配信中らしいですよ。

わりと原作に忠実だったのでモヤモヤせず観られるのがまず良かったのと、

“少年A”役の男の子の演技もよくてなかなか胸が痛かったです。

一番の見せ場(って言うとちょっと違うかもしれんが)となる、少年Aの重い台詞のシーンがとっても良かった。

もちろん他の俳優・女優さんの演技も良かったし。

終盤、佐藤浩市さんの「うまいな。」二連発が泣くほど良かった。(どういうこと)

あの台詞に、“生きていること”の意味、それを奪ってしまったことの重み、が詰まってて、すごい良かった。

ブログ書くの久々過ぎて、“良かった”以外の語彙がでてこないわたしを許してほしい。





伊坂幸太郎 「火星に住むつもりかい?」 あらすじ・感想

火星に住むつもりかい? (光文社文庫)





伊坂作品の感想記事を書くのも久々だけど、伊坂作品を読むこと自体、久々だったわたし。

伊坂作品の積読本は増える一方で、なぜかなかなか手が伸びなかったここ最近。

どっちかというと重い話を欲しちゃうことが多くて(疲れてるな)、伊坂さんの作品ってそこはちょっと違うからさ。



まぁとりあえず、まずはあらすじから。ネタバレはなしです。

「安全地区」に指定された仙台を取り締まる「平和警察」。その管理下、住人の監視と密告によって「危険人物」と認められた者は、衆人環視の中で刑に処されてしまう。不条理渦巻く世界で窮地に陥った人々を救うのは、全身黒ずくめの「正義の味方」、ただ一人。ディストピアに迸るユーモアとアイロニー。伊坂ワールドの醍醐味が余すところなく詰め込まれたジャンルの枠を超越する傑作!

「BOOK」データベースより



ほら、なんか、重い感じではないじゃん??(偏見)

どっちかというとさ、重いテーマも軽く描いちゃうのが伊坂さんで。

それが持ち味で伊坂さんの魅力でもあったりするけど。

もちろんそれはわたしも大好きで大好物なんだけど、近頃欲してるのは重い話を重く描いてる作品なんだよ。(知らん)

まぁそんなわけで、すごく久々に触れた伊坂作品。

「やっぱり好き」の一言に尽きる。(めんどくさいヤツですみません)





ではようやく、ここから感想です。ネタバレなしです。

久々に堪能した伊坂ワールド。良かった。(語彙戻って来い)

伊坂さんの言いたいことって基本的に変わらないんだなって思った。

ヒーローと悪役の考え方っていうか、伊坂さんの描く“ヒーロー像”は根本的にどの作品でも同じ。

そうそう伊坂作品のヒーローってこうだよなって、懐かしく思った。

読むの久々だったから。しかもそういうのが際立つ物語だったから。

設定はまぁまぁぶっ飛んでて馴染むまでちょっと時間かかったけど。

でもわかりやすい勧善懲悪の典型。これでこそ伊坂作品。(個人的見解)

伊坂さんの文章や描写ももちろん久々でしたが、こちらはすぐ馴染めた。

やっぱり流れるような文章だし、装飾過多って思う人もいるかもしれないけど、わたしにはすっごく丁度良い。どんな褒め方。

飽きのこない描写と、わかりやすいのに他にはない比喩と。大好物。

伊坂さんの比喩(っていうかたとえ)好きなんですよねーわたし。(知らんがな)

たとえばさ、びっくりした顔のたとえのときによく使われる「鳩が豆鉄砲を食ったよう」みたいなの。

あれがうまい。

それが表情だろうが心理だろうが、とにかくうまい。

たまに他の作家さんの作品とかで凝ってて複雑な描写のたとえとか読むと、

「いやいや、手が込んでるのはわかるけどめっちゃわかりにくい場面説明しますやん」

みたいな状態になって(個人的意見です)、興醒めしちゃうことがよくある。

その点、伊坂さんはそういう心配が全くないし、読んでいて頼もしさすら感じました。

とにかく身近でわかりやすく身に覚えのある事柄で描写してくれるので、表情も心理もすぐ想像できちゃう。

だからって単純すぎず、きっちりユーモアもあってとにかくうまい。(これが言いたかっただけ)

あとはね、とにかくタイトルが好き。かなりお気に入り。

もうすっごく好き。伊坂作品の中でもだいぶ好き。

タイトルの意味についてはここに書いちゃうと台無しになるんでがまんするけど、すごい胸に刺さる言葉だなと。

深い。単純だけど深い。

この本の内容にして、こっち系(どっち系だよ)のタイトルつけるこのセンス。拍手。

優しさや甘さだけじゃ終わらない、そういうのだけでまとめない、そんな伊坂先生のスタンスが大好き。結局ただのファン。そこに行き着く。

ほんと、日々自分に問いかけていこうと思う。

「火星に住むつもりかい?」って。

どういうこと?ってなったら、ぜひ作品を読んで意味を知ってくださいね~。(丸投げ)

黒猫の小夜曲/知念実希人 あらすじ 感想

19歳の女子と毎日LINEしています。合法だよ。(?)

職場の女の子なんだけど、なんだかすごく懐いてくれて。

歳の差一回り以上あるんだけど(あ、なんか悲しくなってきた)、壁なく接してくれるんですよ。

なんかすっごくかわいくてさ、娘とまではいわないけど、もうなんかとにかく優しくしてあげたい気持ちに駆られる。

たまにちょっと意味がわからない言葉とか動画とか送ってくるけど、それすらかわいい。

ひたすら甘やかして何でも許してあげたい。

年下の女の子と付き合いたい男性の気持ちがめっちゃわかる。そんな夏の終わり。←





知念実希人 「黒猫の小夜曲」 あらすじ・感想

黒猫の小夜曲 (光文社文庫)





そんなわけで、久しぶりの知念さん。

知念作品はあと2つ3つ積んでます。熟成中だよ。(?)



では早速あらすじから。ネタバレなしです。

黒毛艶やかな猫として、死神クロは地上に降り立った。町に漂う地縛霊らを救うのだ。記憶喪失の魂、遺した妻に寄り添う夫の魂、殺人犯を追いながら死んだ刑事の魂。クロは地縛霊となった彼らの生前の未練を解消すべく奮闘するが、数々の死の背景に、とある製薬会社が影を落としていることに気づいて―。迷える人間たちを癒し導く、感動のハートフル・ミステリー。

「BOOK」データベースより



知念さんで死神といえば、「優しい死神の飼い方」なわけですけど、その続編というかシリーズものいうか。

前作では犬が主役でしたが今作は黒猫ちゃんです。

にゃんこちゃんかわいすぎ。これに尽きる。





ってことで。ここから感想を。ネタバレなしです。

シリーズものってあんまり好きじゃなかったりしますが、“シリーズ化”となる前に読んでいた本の続編となれば話はまた別で。

しかも前作の終わりかたから続編をちょっと期待してたのもあり。

結構わくわくしながら読み始めました。ややこしい性格ですみません。

続編といえども主人公は犬から猫へと変わります。

もちろん姿かたちだけでなく中身も別人、いや別死神です。

名前は黒猫のクロ。うん、簡素でいいね。

前作の“レオ”は死ぬ前に未練を解決するのに対し、今作の“クロ”はもう既に地縛霊となった魂を救うという設定。

ちなみにレオくん、名前くらいはでてくるかなーと思いきや、がっつり活躍するんで。

前作を読んだ方は心躍る登場シーンが多々あるのでお楽しみに。

ちなみにこの本だけでストーリーは成り立っているので、前作未読でも十分楽しめます。

レオくん出てきますが、前作の物語を引き継いでるわけではありませんのでご安心を。

で、今回もいくつかの魂を救っていくっていうお話の連なりなんだけど、前作同様、全部のお話がひとつに繋がっていくという展開。

これは決してネタバレじゃないからね。(必死)

いや、それすらも知りたくなかったって人には申し訳ないけど、でもね、あらすじにも書いてるからさ。

なんか、全部のお話の背景にひとつの事件が関わってるぞって感じのこと。

あらすじにも書いてるからさ。(しつこい)

ネタバレでは決してないからさ。(念押し)

でも知念さんってこのあたりの収束の仕方が上手いなってやっぱり思ったよ。

話があっちこっち行き過ぎず、かといって情報不足でもなく。

しかも前作の主役のレオもうまいことちゃんと物語の筋に絡ませてくる

レオくん悪目立ちしてないから。ちゃんとこの本に必要なキャラだった。

そのあたり、エンタメとミステリーを心得てるなって。

どの立場で感心してんだってツッコミは受け付けません。これそういうブログだから許して。

そこそこページ数があって、いくつかの独立したエピソード(実際は繋がっているんだけども)を盛り込みながらも、途中で一息つこうと思わない、思わせない展開っていうのは、読み手側からすれば結構重要な評価要素だったりする。

知念作品は相変わらず一気読み。

まぁなんていうか、あっと驚くどんでん返しはないけどさ。やっぱり甘くって、伏線はね。

まぁいろいろ途中で見当つくというか気付いちゃうこともあるんだけど、全然許容範囲。(フォローのつもり)

終盤まで気になって気になってページを捲るという、この上なく楽しい読書タイムをくれました。

気付くのそこからだから。もう終わりが見えた頃だから。だから許容範囲でしょ。←

欲を言えばあれだよ、作中のネタばらしで驚きたいのが本音だけど

まぁなかなかそんな作品には出会えない。読書はそんな甘くない。

でもだから読書はやめられないんだけど。特にミステリーは。

ということで、今回も盛大に話が逸れたので、この辺でおしまいにします。

あ、あとタイトルについてだけ書きたい。

前作より断然好きなタイトルのつけ方。素敵。それだけ。←

ちなみに、次作の主人公かな?って思わせるキャラも出てくるので、そのへんも楽しんでほしいし、続編心待ちにしてます。

とにかくうちに帰ります/津村記久子 あらすじ 感想

地元が嫌いです。突然の重めのカミングアウト。

二年くらい前、旦那の転勤先からわたしの地元へ戻ってきた。

戻ってすぐ気付いたのは、相変わらず治安が悪い。マナーが悪い。雰囲気が悪い。

二年離れてたせいですっかり忘れていた、匂い、空気、湿度。

いや、紛れもなくわたしもここで生まれ育ったのだけど。

この町の雰囲気が苦手。この町の人たちが持つ、独特の威圧感と無遠慮さが苦手。

二年間だけ過ごした転勤先の土地のほうが、ずっとずっと人が穏やかだった。

子どもたちが大きくなって独立したら、旦那と別の町で暮らしたいな。

それまで地元で平和に生き抜くことがわたしの目標です。(こわっ)





津村記久子 「とにかくうちに帰ります」 あらすじ・感想

初読み作家さん。インスタでよく流れてきてたので購入。

とっても人を惹きつけるタイトルだと思わない?

ではでは早速あらすじから。ネタバレなしです。


うちに帰りたい。切ないぐらいに、恋をするように、うちに帰りたい―。職場のおじさんに文房具を返してもらえない時。微妙な成績のフィギュアスケート選手を応援する時。そして、豪雨で交通手段を失った日、長い長い橋をわたって家に向かう時。それぞれの瞬間がはらむ悲哀と矜持、小さなぶつかり合いと結びつきを丹念に綴って、働き・悩み・歩き続ける人の共感を呼びさます六篇。

「BOOK」データベースより



もちろんミステリーではありません。

自分だけでは手に取らないジャンルなんで、インスタ始めてほんと幅が広がったなぁと思う。

そしてとっても影響されやすい自分を再確認する日々。(?)

みんなが読んでるものはわたしも読みたい。

ミーハーがすぎる。





ではここから感想を。ネタバレなしです。

ちょっとした短編集。(なに、ちょっとしたって)

単純に面白かったです。

ハラハラドキドキっていう面白さではもちろんないけど、楽しい世界でした。

ページ数も少ないので気軽に。

ハードなミステリーを立て続けに読んで疲れきっていた心が癒された。

好き好んでハードなものを読んでるくせに、心はちゃんと疲れるんですよねー。



まず最初は“職場の作法”と銘打って、オフィスの人間関係や日常の“あるある”を連作短編で描いてます。

ほんとなんてことない日常や瞬間を切り取ったお話なんだけど、退屈さが全くない。

淡々と読みつつ、その淡さやくだらなさが心地よかったりする。

文章自体は特に好みではなかったけど飽きずに読み進められた。

こういうタッチの物語は人気があるんだろうなとふと思った。

なんせ読んでいて疲れない。

心が重くならない。心が疲れない。

“趣味”として楽しむ“読書”とはこういうことなんじゃないかなって。

ふと思った。ただの個人的イメージだけど。

ミステリーは大好物だけどやっぱり疲れる。どんなに面白くても。

でもこの本は疲れとは無縁。息抜き、気分転換、にピッタリ。

わたしのほしい“現実逃避”にはならないけども。

で、表題作「とにかくうちに帰ります」は、いちばん最後に収録。

豪雨の中、帰宅困難となったいくつかの人々をそれぞれの視点で描いていますが、どの人にも共通の感情が。

それが「とにかくうちに帰ります」

もうとにかくうちに帰りたいの。どの人も。

読んでるとこっちまでうちに帰りたくなる。うちで読んでるのに。

絶対誰しも同じ気持ちになったこと一回はあるはずで、その時の感情を鮮やかに蘇らせてくれる。

だから共感しかない。

そしてその共感が心地良い。

もうタイトルに惹かれて手に取った時点で、動機は“共感したい”っていう欲求なんだろうと思う。

“そうそう”“うんうん”って頷きたいっていう欲求を解消してくれるのがわかってるから無性に読んでみたくなったのかも。

だってみんな絶対思ったことあるでしょ。

とにかくうちに帰りますって。

わたしもある。何回もある。

普段あんまり読書に“共感”を求めない性質だけど、今回は特別だったかも。

やっぱほら、心が疲れてたから。(やたら推す)

“共感”って、心を癒してくれる最適なものだったりするもんね。

まぁ、そんな感じで。みなさんもぜひ。(どんな〆かただよ)

“夏休みの読書感想文におすすめの本”を紹介してみる。

タイトル通りです。(投げやり)

まぁこのブログ、読書感想文ブログだしね。

学生のみなさん、今年も無事に(は?)夏休みが始まりましたね。

毎年この時期はアクセス数がかなり上がるんで、なんかもうありがとうございます。

学校教育関係者の皆様、「夏休みの宿題といえば読書感想文」というテッパン法則(は?)をこれからも維持していただけますようどうかくれぐれもお願い申し上げます。(丁寧な口調だけど言ってることゲスいからね)

で、いつも夏は アクセス数稼ぎのために 少しでも学生さんの役に立てるように頑張って更新するようにしてたんですけど、今年はなかなか忙しくて難しそうなんで。

このブログで過去に載せた記事から、読書感想文におすすめの本をいくつか紹介してみようかと。

あくまで個人的なおすすめですので。少しでも参考になれば。





管理人が選ぶ読書感想文おすすめ本

~青春系~


くちびるに歌を/中田永一

くちびるに歌を (小学館文庫) [ 中田永一 ]


“歌”を通して成長していく中学生たちの青春ストーリー。
それぞれに悩みや問題を抱えながらもまっすぐに純粋に前を向いている生徒たちが健気で最高。
中田先生の綺麗な文章と描写がめちゃめちゃ心地のいい物語を紡いでます。


きみの友だち/重松清

きみの友だち (新潮文庫) [ 重松清 ]


読書感想文っていったら重松作品はテッパン。
思春期の子どもたちの心情をとってもリアルに描いていて胸が苦しくなるけど、小中高生のみんなにぜひ読んでほしい。
感想文を書きながらきっと自分自身とも向き合えます。


本屋さんのダイアナ/柚木麻子

本屋さんのダイアナ (新潮文庫) [ 柚木麻子 ]


正反対の環境で育った二人の女の子のガールズ小説。
女の子小説にありがちのドロドロしたねちっこい表現・描写は皆無。
自分とは違う相手のことを認め尊敬しあう幼い二人の素直な感情が素敵すぎる。
すれ違いの期間を経て、今度は自分自身のことを認めていく二人の成長に心があったかくなります。



~ちょっと重いテーマ系~


友罪/薬丸岳

友罪 (集英社文庫) [ 薬丸岳 ]


少年犯罪を扱った作品といえば薬丸先生。
分厚くて内容も相当重いけれど、読み応えもあるし感想文を書くにあたりじっくり考察するにはとても良い問題提起作品。
今年映画化もされて注目度アップ。
薬丸作品はこの他どれもおすすめです。


沈黙の町で/奥田英郎

沈黙の町で (朝日文庫) [ 奥田英朗 ]


“いじめ”をテーマにした、ページ数も内容もずっしり重い作品。
ひとりの生徒の死をめぐって、いろんな登場人物の視点で描かれています。
感想記事に詳しく書いたけど、読んでるうちに“傍観者”としてとっても危うい気持ちになる。
これも感想文を書くにあたり、深いところまで考察するにはもってこいの本。


手紙/東野圭吾

手紙 (文春文庫) [ 東野圭吾 ]


犯罪加害者の家族にスポットをあてた有名作品。
自分のために犯罪者となった兄を不憫に思いながらも、人生の岐路に立つたびその運命が邪魔をして。
“罪を犯す”ということは、被害者の幸せを奪うことのみに留まらないということが描かれています。
東野作品はとっても読みやすいのでその点でもおすすめ。



~命、人生を考える系~


優しい死神の飼い方/知念実希人

優しい死神の飼い方 (光文社文庫) [ 知念実希人 ]


犬の姿をした“死神”が、この世に未練のある魂の自縛霊化を阻止するためにホスピスに潜入。
とにかくワンちゃんの描写がかわいいのと、登場人物たちの過去が終盤にかけて一気に収束していくのがおもしろい。
“死神”の解釈が変わるラストはちょっとした鳥肌もの。



また、同じ夢を見ていた/住野よる

また、同じ夢を見ていた [ 住野よる ]


映画化もされたヒット作「君の膵臓をたべたい」の作家さんの、2作目。
「君の~」も良いけど、あえてこっちを推したい。
主人公がいろんな人に出会うときのシチュエーションに注目しながら読むと、あとからいろんなことに気付きます。
たくさんの“幸せ”を少女と一緒に探しながら、自分にとっての幸せも考える機会になると思う。


終末のフール/伊坂幸太郎

終末のフール (集英社文庫) [ 伊坂幸太郎 ]


やっぱり伊坂作品も1作おすすめしときたい。
この作品が他の“終末もの”と違うのは、世界の終わりがあしたあさってではないというところ。
それでも迫りくる未来は変わらない中で、人々はそれまでの日々をどう過ごすのか。
もしこれが現実だったら?と考えながら読むと、感想文が次々に溢れ出てくるんじゃないかなと思います。






以上、個人的におすすめしたい作品。疲れました。頑張った、わたし。(そうだとしても台無し)

ほんとはもっとおすすめしたいものもあるし、まだ感想記事書けてない作品の中にも最適なものがあって(じゃあそれを紹介せんかい)、なかなかもどかしいですけどね。

今回はこんな感じでどうでしょうか。

ちょっとでも参考になればと思います。

ちなみにリンクで飛ぶ感想記事ですが、基本的にネタバレなしで書いているので、そのあたりもご安心ください。

また新しい感想記事も時間の許す限り更新していきますのでよろしくです~。

ではでは学生の皆さま、読書も楽しみながら宿題頑張ってくださいね。

神の子/薬丸岳 あらすじ 感想

「Aではない君と」がスペシャルドラマ化するってホントですか。ホントらしい。(自己完結)

公式サイト貼っておきますね。→「Aではない君と」公式

主演の佐藤浩市さんのコメントが素晴らしいのでぜひ。

最近、薬丸作品の映像化が続いてますね。

しかも個人的にナイスチョイス(ださっ。なんか語呂ださっ)だなって思うラインナップ。

映画化された「友罪」しかり、今回の「Aではない君と」しかり。

ぜひぜひ原作を知らない方を含めたくさんの人に観てもらいたいなと思う作品です。

ミステリーとしてだけではなくって、問題提起作品としてもすごく良作。

こういう作品こそどんどん映像化して、たくさんの人の目に触れてほしい。

しかも、しかも。天海祐希さんご出演。わたし絶対観るわ。





薬丸岳 「神の子」上下巻 あらすじ・感想

神の子(上) [ 薬丸岳 ]

神の子(下) [ 薬丸岳 ]



そんなわけで、今回は薬丸作品の感想を。久々に。久々か?

こちら文庫本で上下巻というボリューム。

でも薬丸作品なので一気読みしちゃうんで大丈夫。(なにが)



ではまずあらすじから。上下巻まとめていきましょう。ネタバレなしです。

まず上巻

少年院入所時の知能検査でIQ161以上を記録した町田博史。戸籍すら持たぬ数奇な境遇の中、他人を顧みず、己の頭脳だけを頼りに生きてきた。そして、収容された少年たちと決行した脱走事件の結末は、予想だにしなかった日々を彼にもたらすこととなるー。一方、闇社会に潜み、自らの手を汚さずに犯罪を重ねる男・室井は、不穏な思惑の下、町田を執拗に追い求めていた。

「BOOK」データベースより

続いて下巻

身許引受人の町工場で働きながら、大学に通いはじめた町田。知り合った学生たちの起業を手伝うことにもなり、他人と過ごす時間が彼の心を少しずつ解きほぐしていく。だが、忌まわしい過去は、彼を易々と手離しはしなかった。ふたたび町田に接近する室井の真意とは…!?吉川英治文学新人賞作家が描く、エンタテインメントの醍醐味を存分に詰め込んだ圧倒的傑作!

「BOOK」データベースより



こんな感じで。

最近、上下巻作品の感想記事ばっか載せてる気がするんだけど、皆さん読むの疲れませんか。

大丈夫ですか。とっても心配。

あ、もちろん本じゃなくてこのブログね。上下巻だと長くなるから。ただでさえ長ったらしい雑談ブログ読書ブログなのに。

最悪あれですよ、あらすじとかとばしてくれていいんで。(よくない)

こういうとこもとばしてくれていいし(そこは否定しない)、もう冒頭だけでも読んでもらえたらそれで。(感想は?ねぇ感想





ではではここから感想を。ネタバレなしです。

もう圧巻の薬丸作品

上下巻のボリュームも一気読みさせる展開スピード感。

どんどんページを捲らせてくれるので、エンタメミステリー作品としてこれ以上ないってくらいの楽しませ方をしてくれるんですよね。

薬丸さんの作品を読むときはそういう疾走感を楽しむのも醍醐味のひとつ。

他の薬丸作品に比べて、問題提起の部分は弱かったように思うけど。

薬丸作品といえばその問題提起が持ち味だったりするので、今作品ではそのあたりの物足りなさはあったかな。

ちょっとリアルさに欠け、できすぎ感のある展開もちょっと気になった。

RPGでいうラスボスにあたる登場人物(なんでRPG?とかはおいといて)と、どうやって決着つけるのかなっていうのが一番気になってたんだけど。

それはないわって落とし方だったんで、一気に“創作物感”が増しちゃった。

個人的にそこがすごく残念だったなぁ。

別にリアリティーをすごく求めているわけじゃないけど、物語としての世界観を崩さないような一定のリアルさは欲しい。

(ナニイッテンダコイツ)

たとえば冒頭に出した「Aではない君と」にはそれがあった。

現実世界でのリアルっていうわけではないけど、その作中の世界の中でちゃんと現実感があって(ホントナニイッテンダコイツ)、どんな出来事が起ころうとどんな理由があろうと登場人物がどんな行動をとろうと、全部説得力があった。

すとんと腑に落ちたし、世界の色が変わることがなかったんだけど。

この「神の子」ではさっき書いたラスボスとの決着のつけ方が個人的に残念すぎて。

用意された結末に向けて用意した落とし方。

ご都合主義とまでは言わないけど、まぁでもそうでした。(なんだよ)

作品の世界の中で起きうることっていうよりは、外部から手を加えた感が強くて。

それがさっき書いた“創作物感”の正体なんだけど。

いやそもそもそこに文句言うと小説が成り立たないんだけどさ。

もうなんて言ったらいいかわからない。

とにかく決着のつけ方が気に入らない。それだけです。(逆ギレか)

でもこの作品の一番の見所、テーマは、天涯孤独だった天才少年の更生と成長(簡単に書いたけどそんな単純じゃない)だと思うので、わたしが不満に感じた部分に関しては皆さんそんに気にせず捉われず楽しんでくださいね。(無責任の極み)

黒幕との決着を案外簡単なものにしてまで(言い方やめろ)導いた結末は、光の見える心温まるものになってるので。

いつも薬丸作品を読んでやるせない気持ちになっている方でも、今作は結構ダメージ少ないと思われます。

“問題提起作品”ではなく、“成長物語”(いやほんとそんな単純じゃないけど)という位置づけかなと。

とにかく内容はとても面白くエンタメ要素満載なので、楽しめることは間違いないのでぜひぜひ。

パレード/吉田修一 あらすじ 感想

次男が胃腸炎になりました。そんなゴールデンウィーク最終日。(いつの話を…)

次男くん、生まれてこのかた吐いたことがありません。

長男はすぐ吐き戻す子だったんだけど、次男は赤ちゃんの頃でさえあんまり吐かなくって。

そんな次男くん、立て続けに三回ほど嘔吐。しっかりトイレで。

翌日にはケロッとしていて、お腹も痛くないみたい。不思議。

さらにその翌日には普通のご飯を食べて元気すぎた次男くん。

あの嘔吐はなんだったのかなーなんて思いながら安心しきっていました。

そしたらなんと夜中に再び嘔吐。しかも下痢まで。

(今さらだけど食事中の方すみません)

病院で「食あたりかな?」なんて言われながら、初の点滴を受けました。

そこから吐くことはなくなったものの、今度はお腹ピーピーでトイレに間に合わない。

よりによって雨続きのなか、洗濯機とわたしフル稼働。

本人はいたって元気。お腹もピーピーだけど痛くはないみたいで何より。

そのあとしっかり旦那とわたしにうつりましたとさ。長男くんだけ無傷で無敵でした。





吉田修一 「パレード」 あらすじ・感想

パレード (幻冬舎文庫) [ 吉田修一 ]


「悪人」「怒り」の作者・吉田修一さんの作品。

上記二作に比べるとページ数はかなり少なく短め。

でもぜひ読んでみてほしいなと思う作品です。



ではまずあらすじから。ネタバレなしです。

都内の2LDKマンションに暮らは男女四人の若者達。「上辺だけの付き合い?私にはそれくらいが丁度いい」。それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め…。発売直後から各紙誌の絶賛を浴びた、第15回山本周五郎賞受賞作。

「BOOK」データベースより



第15回山本周五郎賞受賞作。

わたし、山本周五郎賞受賞作好きだな。我ながら。

一番多く持ってる賞かもしんない。(語弊があるぞ)

好みがそっち(どっち)寄りなんだろうな。





ではでは早速。ここから感想を。ネタバレなしです。

上にも書いたけどページ数は少なめでさらっと読めちゃいます。

ひとつの部屋でルームシェアしている男女のお話で、それぞれの視点で物語は進んでいく。

“進んでいく”って言い方もピンとこないくらい、すごく淡々としていて。

途中で同居人がひとり増える展開も、「え、そんくらいの反応なの」ってくらい淡々。

そんな感じで内容もある程度さらーっと読めるんだけど、そのままいくと最後にとんでもなく身震いすることになるのでお気をつけて。

(これはネタバレじゃないよ、注意喚起だよ←)

どこで方向転換したのかギアチェンジしたのか気付かないまま最後まで同じテンションで読んじゃって、わたしほんとに身震いした。

やっぱり「悪人」や「怒り」の作者・吉田先生だったよ。(どういうこと)

この本はあんまり長々感想を書くともったいないので(なにが)このくらいにしておきたいんですけどね。

“好き”の反対は“無関心”なんていいますけどね(いきなりなんの話)、一番こわいのは“無関心”じゃなくて“知らないフリ”だと思うんですよ。

知ってるくせに。無関心装いながら、ほんとは知ってるくせに。(どうした)

誰だってあるでしょ、知らないフリでやり過ごそうとすること。

なんかそういう事実というか、そのリアルさに身震いしたわ。

ちっちゃなことだったり大きなことだったりそこは個人差あるかもしれないけど。

自分を守るためか、自分の生活を守るためか、ただただ面倒なだけか。

この作品ではそのどれもだったりして、それを貫くための“盛大な知らないフリ”が描かれていて。

それをサラッと書かれて、サラッと読んじゃって、身震いした。(しつこい)

人の二面性もこわいけど、そこを臆面もなく見てみぬフリする・できるっていう人間性もこわい。

そんな後味の悪い読後です。まとめるとそういうことです。

たぶん苦手な人は苦手なんじゃないかなぁ。

こう、最後の最後に置いてけぼりくらうような、放り出された感。

なのでいわゆる“イヤミス”とはまたちょっと違うと思う。

好みが二分されるだろうから強くはおススメしないけど、よかったら読んでみて。(どっちや)

アミダサマ/沼田まほかる あらすじ 感想

wowowがわたしを解放してくれません。恐るべしwowow。

みなさんwowowさんに加入していますか。やっぱり加入していませんか。

全然どっちでもいいんですけど(なんで聞いた)、今日はちょっとwowowさんの話からさせてください。

オリジナルドラマや海外ドラマ、映画にアニメにスポーツ、ライブ、舞台。

これで月額2484円。安くないですか??(決してまわしもんじゃないですわたし)

とか言いながら一応、興味のある方用に加入案内リンク貼っておきますね。(おい)



でもね、わたしも一家の財布を握るいち主婦なんで、2000円ちょいでも節約したいってのが本音。

だからこれといった番組がない月は解約してやろう常に思ってて(こわっ)、1、2ヶ月先の放送予定をチェックしてます。

しかしチェックすればするほど魅力的な放送内容ばっかり目につく始末。

来月から劇団☆新感線の「髑髏城の七人」やるらしいよ。花鳥風月極。全部。嘘でしょ。最高。←

こんな(どんな)状態でwowowをやめられるわけないですよね???(個人差があります)

っていう(やめようと思うと気になる番組が次々放送される)ジレンマ状況がもう何ヶ月も続いてます。

wowowって罪。存在が罪。しかし最高。←





沼田まほかる 「アミダサマ」 あらすじ・感想

アミダサマ (光文社文庫)





これは珍しく本屋さんで買った作品。

作者は「彼女がその名を知らない鳥たち」で気に入った沼田まほかるさん。

積読本の補充に行った本屋さんでたまたまその作者さんの本が平積みされてたので即買い。



では早速まずはあらすじから。ネタバレなしです。

まるで吸い寄せられるように二人の男が訪れた廃車置場。そこにうち捨てられた冷蔵庫の中にいたのは、死にかけた裸の幼女だった。男の一人、住職の浄鑑はその幼女ミハルを引き取ることにする。だが、彼女が寺に身を寄せてから、集落では凶事が続き、人々の間に邪気が増殖していく―。ミハルとはいったい何者なのか?まほかるワールド全開の、サスペンス長編!

「BOOK」データベースより



表紙もすごい神秘的でひかれました。

まほかる作品を読むのは「彼女が~」と「ユリゴコロ」に続いて3作目。

まさかこんな作品も書くとは思ってなかったので、読み始めてからびっくりしました。





そんなわけでここから感想です。ネタバレなしです。

いやぁもう、上にちらりと書きましたけど、まほかるさんこっち系も書くんですねっていう驚き。

簡単に言うとめちゃめちや怖かったんですよ。

もう読み始めてすぐ、ぞわぞわ薄気味悪い雰囲気がまとわりついてきて。

まほかるさんの描写ってめちゃくちゃリアル。

直接的な表現じゃなくっても言わんとすることがわかるっていうか、ニュアンスを伝えるのが上手い。

“こういう感じ”を読み手に感じ取らせるのがほんと上手い。

だってわたし一寸の狂いもなくまほかるさんの言いたいことわかるんだもん。(憶測です)

描写を読んで、生々しくその事象や世界観を感じることができるんだもん。(思い込みかもしれません)

だからですけど、作中の世界に入ってしまうのが早いし、もう空気感が生々しくって。

ねぇ、なんであらすじにホラーって書かなかったの?

サスペンスて。サスペンスて。

サスペンスのタッチ逸脱しとるやないかい。(感じ方には個人差あります)

いやすみません。急にゴリゴリの関西弁つかって取り乱してすみません。

と言うのも、わたしホラーは嫌いなんですよ。知ってのとおり。(誰も知らない)

でもこのブログでもいくつか紹介したように、たまーに、ほんとたまーに読んだりしますけどね。

それらのれっきとした“ホラー”を謳ってる本より怖かったんですよね。この本。

もうね、グロいとか凄惨とかそっちの、ミステリーサスペンスにありがちな“怖い”じゃなくて、ガチの“怖い”だからね。

もうほんと、しばらく身震いしながら生活したもんね。どんだけだよ。

不穏で不気味で圧迫感があって。恐ろしかった。ちびりそうだった。

そんな感じ(どんな感じ)で内容はかなりホラー寄りで、とても不気味で不思議なお話。

こう言ってはなんだけど、宗教的な要素も多くてちょっと読み解くにはわたしには難しかったかな。

とにかく怖い、不気味、そんな感触しか残らない読後でした。

でもこの、なんていうか、唯一無二の空気感を楽しめた作品なので、読んだことを後悔はしていないし、このあとも結局続けてまほかる作品を読み漁ったわたしでした。

ホラー苦手な方にはおススメしませんし、すっきりした読後がお好みの方にはもっとおススメしません。

でもきっとこの世界観、空気感が好きな方はたくさんいらっしゃるはず。

そしてまほかる先生は、そういう嗜好の方の期待を裏切らないと思いますので。

気になった方はぜひ。(結局すすめる)

私たちは生きているのか?/森博嗣 あらすじ 感想

映画「彼らが本気で編むときは、」を観ました。

えぇ、えぇ、安定のwowowさん放送分ですよ。

生田斗真くんがトランスジェンダーの役ってことで、公開当時話題になってたのでチェック。

そんなに違和感なく女性。もう生田くんの感想はこれだけ。良い意味で。

特筆すべきは彼ではなく(彼も素晴らしかったよ)、子役の柿原りんかちゃん。

生田くんの彼氏(桐谷健太)の姪っ子役で、この物語の主要人物なんだけど、この子がとっても良い。

ぱっと見はそんなに目を惹く感じではなくて、よく見たら整った顔してるなぁべっぴんさんだなぁって感じ。(個人的な意見だし褒めてる)

役の影響もあるけど愛嬌が感じられないのでそんな印象になったのかも。

でもとにかく演技が良くて、特に目の演技、表情の演技がうまくって。

で、見てるうちに、なんかどっかで見たなこの子(・_・)?という想いが沸々と。

あとで調べようと思いながら映画を観続けて、ハッと気付いた。

ア マ デ や!!(わかる人にしかわからない気付き)





森博嗣 「私たちは生きているのか?」 あらすじ・感想

私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback? (講談社タイガ)





“アマデ”っていうのはですね(冒頭の続き)、ミュージカル「モーツァルト!」に出てくる、主人公・モーツァルトの子ども時代の姿をした、いわばモーツァルトの才能の化身みたいな存在。

モーツァルトにしか見えない存在なので、劇中、一言も喋りません。

舞台上にほとんどずっといるのに台詞一切なし、演技は全部表情と仕草と目だけです。

そのアマデ役をしてたのが柿原りんかちゃん。当時はもっと小さかった。

やっぱり表情、目の演技が良くって、すごく印象に残ってたんですよね。

だからか、この映画で成長した彼女に気付いたときはすごくびっくりしたけど妙に納得したし、とっても感動した。

いろんなドラマや映画に出てぜひ皆さんに知っていただきたいな。

応援してます。かわいいし。←



さぁさぁ、いつものごとくとっても脱線しちゃいましたが、まずはあらすじから。もちろん本の。ネタバレなしです。

富の谷。「行ったが最後、誰も戻ってこない」と言われ、警察も立ち入らない閉ざされた場所。そこにフランスの博覧会から脱走したウォーカロンたちが潜んでいるという情報を得たハギリは、ウグイ、アネバネと共にアフリカ南端にあるその地を訪問した。富の谷にある巨大な岩を穿って造られた地下都市で、ハギリらは新しい生のあり方を体験する。知性が提示する実存の物語。

「BOOK」データベースより



ちなみに“アマデ”っていう名前は(まだ続ける)、モーツァルトの本名、“ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト”のアマデウスからきてます。

みなさん、音楽家モーツァルトの本名がこんなに長くてカッコイイって知ってました?

(これ何ブログだったか思い出し中)





そんな感じで(出たテキトー)、脱線話も無事終わったので(お付き合いくださりありがとう)、ここから感想を。ネタバレなしです。
関係ない話でかなり文字数とっちゃったので、感想はサラリと書きますね。(本末転倒)

この本は“Wシリーズ”5作目

実はこのシリーズは、10作程度を予定していると森先生が明言されてるので、ちょうどシリーズの折り返し地点かなと思います。

でも正直、わたしはもっと続くんじゃないのって思ってる。

というか願望かもしれない。もっと書いて森先生。←

だってまだまだ全体像が見えてこないんだもん。

わたしがバカだからかも知れないけど。(限りなく正解かと)

どんどんどんどん世界が広がっていくのに、ここ折り返し地点とか信じない。わたし信じませんから。

で、今回はずばりタイトル通りのお話。

まぁいつもタイトル通りだけどさ。←  違ったら大変だけどさ。←

今回は特にって感じかな。

「生きている」ってどういうことか?という、生命への究極の問いですね。

あらすじにある、“実存の”物語ってのがポイントかなと。

実存。実存ってなに。

姿かたちがあれば存在してることになるのか、意識だけが行き交う世界・空間では存在自体が曖昧なものになるのか、何をもって“生”というのか。

そんな感じのお話です。(適当な説明をみなさん信じないで←)

いやほんと、森先生すごいこと問いかけてくるわってなるからみんな読んでみてほしい。(結局丸投げ)

生きてるってどういうこと?みたいな問いはよく本でもドラマでも映画でも見聞きするけど、この本で問われているのはまたちょっとニュアンスが違う。(と、わたしは思うだけです。個人差あります。)

それがどう違うかってのをここでうまく説明できないから、ぜひこのシリーズを手にとってほしいなって思う。

あとはさっきも書いたけど、今作はタイトルが全てで、それを裏付ける会話がラスト近くにあるからぜひそれも楽しんでほしい。震えるから、まじで。

問いが答えという完璧な図式。

それをポンッとわかりやすい会話で示す森先生のセンスね。最高。

で、この問いを含む壮大なテーマの答えは、やっぱりあと5作では決着つかないでしょって思うから、やっぱりここが折り返し地点だなんて信じません。

だってね、今書いてるこの感想は5作目だけど、わたし実際は8作目まで読んでるからね?

感想記事が追いついてないだけで。書くの遅いから。

でも本は最新作まで読み終わってるからね?

それを踏まえてもう一回言うけど(しつこい)、10作で終わるなんて信じない。信じないから。(だからなに)